- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047293281
作品紹介・あらすじ
わけあって放浪中のニアナは、隣国の"文化委員"なる青年ネイシスと出会う。美術品の収集をしているという彼は、煌めく金髪で極度の味覚音痴、自称"精霊の加護を受けている"変わり者。興味を持ったニアナは、得意のおしゃべりで買取交渉の助手をすることに!そんな2人が王宮に乗り込み「亡国の王女と騎士」のふりをして、大芝居を打つことになり…!?演技派乙女の革命劇、開幕!
感想・レビュー・書評
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身なりも剣の腕もいいキラッキラ金髪のイケメンと、庶民の少女が出会い、ともに困難を乗り越え、絆を深める……というと実に少女小説の王道なんだけど、それが全然まったく一筋縄ではいかない、パワフルで骨太な物語。驚いて「のぉう!」とか叫んじゃうヒロインも、どこまでも実直朴念仁なヒーローも素敵だけれど、それ以上に物語そのものに強く惹きつけられた。
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ネイシス大好きだーっ! と思わず空に向かって叫んでしまう読後感。
ヒロインがヒーローが出会ったのはとある街の牢の中。口八丁手八丁で生きてきたニアナと言葉を飾らな過ぎてニアナを怒らせるのが得意なネイシスの凸凹コンビが、とある国のごたごたに首を突っ込みやがて物語は大きく動き出し……。
ウェブ版既読だけど書籍版は小枝を払って形を整え手入れされた庭木という感じ。書籍化としては理想的です(個人の感想です)。削られているんじゃないかと密かに心配していた序幕も、物語終盤のニアナの思いにつながるところが大好きなので残っていてよかったです。
それはともかくとして私は朴念仁無表情なネイシスが大好きです。頓珍漢な気遣いが大好きです。「購入特典書下ろしSSつき絵葉書」(葉書サイズの表紙絵とショートショートが表裏になっているので絵葉書としては使えません)も大変楽しく拝読しました。ああー、楽しかった! -
二人の掛け合いが楽しい。ネイシスが変わり者なせいもあって糖度は低め。
事件もちょっとしょんぼり気味なのでもうちょっと恋愛要素が強いと嬉しかったかな。 -
出会いは牢屋から。
最後までなんだか温かいお話でした。 -
わりと好評価な作品なのだが、ネットで掲載の作品(『灰と王国』として書籍化)の子供世代の続編ということで、私としては、この話だけでは、入りにくかった。
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