この恋と、その未来。 ―二年目 秋冬― (ファミ通文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/エンターブレイン
4.00
  • (9)
  • (11)
  • (5)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 89
感想 : 10
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047341418

作品紹介・あらすじ

山城との一件で三好を傷つけ、未来の信頼も失ってしまった四郎は、父の誘いで京都を訪れた。そこで三並と西園から、未来とともに結婚式に招待され困惑する。しかし未来から真実を知らされ、以前と変わらず接してくれる和田と梵、そして広美のおかげで徐々に日常を取り戻していく。そんなある日、梵に望まない婚約者のことを相談された四郎は、未来の妙案で仲間達と団結し、彼女を助けるため文化祭で一芝居打つことにするのだが――。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 前巻で全てを失った四郎。
    その喪失の後なので、今巻は相当鬱々したものになるんじゃないかと思っていた。
    でも予想していたよりは酷くなかったかな。
    いやもちろん、未来との関係も三好さんとの関係も、もう元には戻らないわけで、そういう辛さはあるのだけど。
    けれど、それでも人生は、日常は続いていくわけで、その道には、また別の人たちとの関係があるのだ。
    そういう意味で、親父さんや三並さん西園さん、そしてボンちゃんとの交流は彼を日常に返し、その心を少しは紛らわせてくれただろう。
    そうして、文化祭での女装で未来の気持ちを実感することやヒロミさんとの一線を越えて、心境は変化していくのだ。
    それはそれで、生きているということなんだろう。
    ちょっと寂しい気はするけど。
    ただ、元よりこの物語がそれほどハッピィに進むはずがなかったことを考えると、これはまだマシな選択肢なのだと思う。

    この巻が最後になるかもという後書きだったけど、なんとか6巻目も出ているので、最後までちゃんと読めるのは、嬉しい限り。
    未来が去った広島で、このあと四郎はどうやって生きていくのか?
    どんな形で、どんな姿の未来と、再会するのか?
    その時、物語はどんな最後を迎えるのか?
    期待したい。

  • 2022/04/21-04/23

  • あとがきではやたら悲観的だったけど打ち切りは免れたようで良かったよ。しかし『吸血鬼になったキミは永遠の愛をはじめる』の例もあるし今後ファミ通文庫は買いにくいなぁ。

    『東雲侑子~』から読んでると、このところの内容はドロドロしてて違和感しかないんだが、広美さんとくっつく未来ってのも絶対楽しいと思うのでアリだな!
    この巻で空気になりつつある三好さんやボンちゃん、そして未来のそれぞれの結末やいかに。

  • 2018/5 8冊目(通算79冊目)。前の巻が波乱の展開だったので、鬱な展開が続くのかと思いきや、文化祭のドッキリシーンの所では読んでいて笑いが出てしまう程、意外に鬱々とするものでもなくて読みやすかった。ただ、巻末の展開は予想できた感じもするけれど。四郎もなし崩し的にある方と結ばれたようだし。巻末のあとがきでこの続きは出ないかもと作者の方が書いていたが、その予想に反して次の巻は出たので、この物語の終わりを見届けることが出来てほっとしている。心して次の巻を読んでいきたいと思う。

  • 2017年読了

  • うーんそうか…まあもうしょうがないか…という気持ちにはなったけども……やはり私は感性が子供なのであろう。
    6巻出てほしいなあ…。

  • うーん、続き、出て欲しいけど、このままでの続きは難しいのかなー。

  • 作者が物語を通して伝えたいであろうことにおいては、この巻では大きく進んでいないと思います。

    衝撃的だったのは作者のあとがきでした。次巻の刊行が分からないとのこと・・・。まだこの物語を通して作者が伝えたいと思うことや物語の結末が書かれていないと思ってます。
    ままならぬ諸事情というのが世の中にはあるのは分かりますが、一読者としては納得しかねます。難しいですね、あとは紙としての刊行されることを祈るのみなのでしょうか? 本を読んでいて初めての遭遇事例で驚いてます。

全10件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

2002年にファミ通文庫でデビュー。主な著作に『三月、七日。』シリーズ、『東雲侑子』シリーズ(ファミ通文庫)。『デビルメイクライ』シリーズや『鬼武者Soul』などのゲームシナリオの他、漫画原作も手がける。

「2016年 『この恋と、その未来。 ―三年目 そして― 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

森橋ビンゴの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×