GENESISシリーズ 境界線上のホライゾン (7)上 (電撃文庫)
- KADOKAWA/アスキー・メディアワークス (2014年2月8日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (808ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048663113
作品紹介・あらすじ
小田原征伐と蟹江城の戦いを乗り切った武蔵は、続く関東解放を前に短い休息の時を得ていた。そんななか、ナイトや鈴や正純は、武蔵に関東解放の戦前交渉に訪れた毛利艦隊の中に、M.H.R.R.の艦が混在している事に気付く-。裏切りか。果たして誰が何の意図をもって行動をしているのか!?小田原征伐を経て大きく変わりつつある各国の情勢。トーリ達武蔵勢はどのように対応していくのか?川上稔が贈る学園戦国ファンタジー、第七話開幕!
感想・レビュー・書評
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関東解放を目前にひかえた武蔵は、P.A.Oda勢との交渉にのぞみます。大谷・吉継、加藤・嘉明(かとう・よしあき)、そして羽柴・藤吉郎(はしば・とうきちろう)らがさまざまな画策をしかけてくるのに対し、正純たちは関東解放のための下図をえがいてこれに対処します。
その後、毛利・輝元が連れてきた長岡・忠興(ながおか・ただおき)という少年が登場します。彼は、このあとおこなわれる三十年戦争のネルトリンゲンの戦いで自爆する運命にある瑞典(スウェーデン)総長のクリスティーナの命を救いたいと願い、武蔵に協力を求めようとしたのです。トーリたちは、彼を「長太」(ながぶと)と呼ぶなどからかいつつも、その願いを実現するための行動へと移ります。
今回は、終盤近くで関東解放の戦いがはじまるものの、おおむね新キャラクターの長岡・忠興のひととなりの紹介が中心といってよいでしょう。彼はいちおうP.A.Oda勢に加わっているので、武蔵とP.A.Oda勢の対立のなかで彼がどのように振る舞うことになるのだろうかとつづきが気になります。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
小田原征伐が終わり、次の関東解放に向けて準備を進める武蔵の面々。順調に進むかと思っていた関東解放だったが、それを許さない羽柴勢はさまざま難題を突きつけてくる。
最近の流れではどちらかと言うと羽柴側にスポットが当てられていて少し物足りなさが個人的にはある。しかし終盤では武蔵らしい展開になって来たなと感じられた。 -
小田原征伐の事後交渉と、関東解放に向けての交渉&打ち合わせ。
関東解放だけでも一大イベントだというのに、更にネルトリンゲン行きも同時進行で・・・・・・。
毎巻そうだけれども、時間に対する密度が濃すぎである。
あとキャラも濃すぎであるw
武蔵の外道連中に慣れたせいか、新キャラの長太のピュアさが非常に新鮮で目立ちます。
終盤に始まった関東解放の序盤戦にネルトリンゲンに向かったはずの武蔵が参戦してきて・・・・・・って引きで次巻以降が盛り上がらないはずがない! -
仕込み回。
主人公連中の平常運転が当たりまえになってしまっていて、それが○キと言われて「ああ」と再認識する始末。
新人の台頭は徐々に始まってきていて。
正直、誰が誰かわからなくなりつつあるが。
男の名前(戦国武将の名前)で女子キャラが多いので混乱しまくりではある。
さて、中巻だ。 -
小田原征伐からの関東解放への流れ。だけかと思えば純粋少年絡みの厄介ごとが西の方でもあるようで、そのお手伝いに回る武蔵勢なのであった。って流れでOKなんですかね。上巻なのでもちろん仕込みの段階ですが。ネシンバラ弄りやメアリの可愛さ―チッ―をはじめ、とりあえずトーリと愉快な外道たちは平常運転です。もう平常運転過ぎて長太のピュアさ・初々しさが際立つね!個人的に宗茂様作成の大罪武装サイトを拝見したい所存であります。さて、続き続き。
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やはり、非常に面白い作家さんの最新作だと思います。よくこれだけの人数の群像劇を各キャラに焦点を当てながら書けると感心します(その分ページ量もすごいことになっていますが)
内容の方はヨーロッパの三十年戦争と日本の関東解放を同時に進めようとし、世界、日本、織田側、武蔵側とまだまだ多くの陣営が入り乱れてそれぞれの立場を主張していて面白いです。
少なくとも、次巻が出た時にすぐに読み進めたくなる引き方でした。