ネフィリム 超吸血幻想譚

著者 :
  • 角川書店
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048735544

作品紹介・あらすじ

吸血鬼最強と怖れられたヨブ。少女・ミカとの約束で自らに血を吸うことを禁じた吸血鬼-。娘と妻の復讐のため、吸血鬼を退治する組織「コンソーシアム」に入った人間・ランドルフ-。吸血鬼を食べ、己の肉体に吸血鬼の臓器を収め、さらに強力なものへ変身する、追跡者・J-。ミカを守ろうとするヨブ。新兵器に身を包んだランドルフ。さらに強力になったJ。三つ巴の戦いが始まる。炸裂する、書き下ろし!ハード・SF・アクション・ホラー・小林泰三ワールド。

感想・レビュー・書評

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  • 人間が吸血鬼を科学的かつ最新兵器で倒そうと立ち上がったら、吸血鬼より強い者が出てきて暴れ回るという展開はスピーディーかつスプラッタ要素満載……なのだが、半分を過ぎても魅力を感じず、そこから先は飛ばし飛ばしで無理やり読み終えた。もう少し重苦しい緊張感漂う雰囲気があればのめりこめたと思うのだが、セリフと地の文のテンポのよさがかえって印象を軽くしてしまったか。登場人物にも特に惹かれるものがなかったのも挫折の原因だろう。辛口で申し訳ないが、ちょっと期待外れだったな……あわなくて残念。

  • 吸血鬼もので、ランドルフが出てくるって「人外サーカス」と同じ世界線???
    (人外サーカスの方が後の作品だけど、先に読んでた)

    主人公はヨブかな?
    最強の吸血鬼のハズなんだけど、何故か人間相手に殺し屋の仕事をしている。
    ひょんなことで助けた女の子ミカ。吸血鬼にお金は不要だが、彼女と暮らすためにはお金が必要なのだ。

    吸血鬼と人間の存在は古今東西色んな物語が書かれているが、そこに新たなストーカーという存在が描かれる。

    いつもに比べればグロさは抑えめ、正統派な感じ。
    ヨブはイケメンだし。

    結局、ヨブ、ミカ、ジェイの秘密(?)は分からないまま終わった。分かる日は来るんだろうか?

  • 小林泰三はバトルものは止めた方がいいと思う。特にデカい相手との戦いは。

  • オチは!?
    吸血鬼がいる→最近活発化→人間との対立激化→もっと凄い敵現る→こいつを倒す…ってなんだこりゃ。
    いや人間・吸血鬼・もっと凄い敵が元は同じ種族かも、という新事実はわかったけども、だからどうした。
    吸血鬼が何故最近活動を活発化したのか書かなきゃいけないんじゃないの?このままいったら食物連鎖の関係上、全員オシマイだというのは何一つ解決してないよね?

  • SFホラーですな。描写が怖いですな。私はわりと好きです。

  • 残虐さが常に一歩前に出ていた作品だったと思います。

    描写が丁寧なので臨場感が味わえます、はい。ただあまりにも的確過ぎて時々グロテスクな表現の所で気持ち悪くなったりもしますが。
    怪物vs近代兵器という組み合わせをラストに持ってきたこの作品は、SF&スプラッタ好きには是非お勧めですね。

  • 吸血鬼モノで小林さんと聞いて\^p^/
    もう表紙絵からハァハァww
    何か途中腐女子垂涎な場面が有ったんですけど^p^
    264pから←
    啜り泣くとかテラモエスww
    Jの手にかかればみんな総受けだな!←
    小林さんBL書けるんじゃね?←
    吸血鬼モノだけどSFでもあって、何か不思議な感じ(・ω・)
    流石小林さんだ。
    でも結局ミカとかルーシーとか謎。
    『兆』に何か有るんだろうか?
    まぁ、ヨブが池と云う事は理解出来ましたよ(*´д`*)ハァハァ←
    最後ぎゃあああ!!!/(^o^)\人類死亡フラグw
    てか小林さんって、家電メーカーに勤めながらも小説書いてるって事??

  • 超ホラー系。吸血鬼と人間との争いが描かれた一冊。
    残虐で妖艶な描写あり。
    個人的に好き

  • グロテスクなミステリ作品が多い小林さんが書いた「吸血鬼」のお話。
    「吸血鬼」だなんて題目も最後の終わり方もまったく小林さんらしくない作品である。
    でもテンポが良いし基本的に現実的でないものは好きなので面白かった。

  • 吸血鬼最強と怖れられたヨブ。少女・ミカとの約束で自らに血を吸うことを禁じた吸血鬼―。娘と妻の復讐のため、吸血鬼を退治する組織「コンソーシアム」に入った人間・ランドルフ―。吸血鬼を食べ、己の肉体に吸血鬼の臓器を収め、さらに強力なものへ変身する、追跡者・J―。ミカを守ろうとするヨブ。新兵器に身を包んだランドルフ。さらに強力になったJ。三つ巴の戦いが始まる。炸裂する、書き下ろし!ハード・SF・アクション・ホラー・小林泰三ワールド。

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著者プロフィール

1962年京都府生まれ。大阪大学大学院修了。95年「玩具修理者」で第2回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞し、デビュー。98年「海を見る人」で第10回SFマガジン読者賞国内部門、2014年『アリス殺し』で啓文堂文芸書大賞受賞。その他、『大きな森の小さな密室』『密室・殺人』『肉食屋敷』『ウルトラマンF』『失われた過去と未来の犯罪』『人外サーカス』など著書多数。

「2023年 『人獣細工』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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