少女七竈と七人の可愛そうな大人

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (273ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048737005

感想・レビュー・書評

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  • 『GOSICK』で桜庭一樹を知り、表紙の絵を見て学生の恋愛小説かな?と思い図書館で借りた本。
    読んでみたらまぁ複雑!田舎って狭い!だけど続きが気になってどんどん読めてしまった。
    表紙の2人の関係が辛い。
    もっとこの人の本を読んでみたいと思った。

  • 不思議なことに、あんなにちくちくと胸が痛むように切なかったのに、いざ読み終えてみると切なさと共に不思議と前向きに生きていこうとする力が湧いてきたんです。不思議で素敵な作品でした。

  • ある朝とつぜんに思った。辻斬りのように男遊びがしたい、こころのかたちを変えてしまいたい。
    ひどいことをしなくては生きていかれない気がした。『感じのいい若い女』という自分のぼんやりとした輪郭を壊してしまいたかった。
    そして物語はその娘へと続いてゆく…。

    数ページ読んだ時点で引き込まれました。桜庭さんならではの空気。絶望的に切ないです。
    男狂いの母と、美しく生まれてしまったために肩身の狭い少女時代を余儀なくされる娘。
    序章のあとは娘の長編かと思いきや、幾つもの小さな物語が折り重なるように収録されています
    誰もかれもが“可愛そう”で…。普通の「切ない」とは少し違うけど、すごく良かったです。

  • 辻斬りのように男遊びをする冒頭の話がとても面白かった。ゆえに、その後に登場する彼女から失われた美しさが、確かに悲しかった。十年前に砂糖菓子の弾丸に撃たれて、この本を買ってそのままにしていたが、もっと早くに読んでしまえばよかった。今読んでも悲しみしか感じられない。

  • 印象はホワホワした感じ。旭川の寒い状況と七竃の凛とした美しさが重ね合います。

  • 雪風がシャッターを切る瞬間が忘れられません。
    七竈に標準を合わせて、引き金を引くその瞬間が切なくて愛しくて。
    冬に、真っ赤な七竈に真っ白な雪が積もっているのをみると、必ず思い出す一冊です。

  • 言葉が独特で不思議でつかみどころがなく、ふわふわしていてよかった。 ストーリーは複雑ではなく、登場人物の心情の表現の仕方を楽しむための本。

  • 時間が過ぎてしまえばこのままじゃいられない。
    どんなにのぞんでも、友達も、恋人も。

  • 表紙買い
    みすずがとてもいいキャラで切ない

  • この人の書く哀しみをまとった空気感みたいなものが良いなあ

著者プロフィール

1971年島根県生まれ。99年、ファミ通エンタテインメント大賞小説部門佳作を受賞しデビュー。2007年『赤朽葉家の伝説』で日本推理作家協会賞、08年『私の男』で直木賞を受賞。著書『少女を埋める』他多数

「2023年 『彼女が言わなかったすべてのこと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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