エピデミック

著者 :
  • 角川書店
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感想 : 31
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  • Amazon.co.jp ・本 (509ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048738019

感想・レビュー・書評

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  • 目の前で現象が起こっているというのに、その原因がはっきりしないって気持ち悪い。
    避けて通りたいのに、何に気をつければいいのかもはっきりしないってね〜。最初の場面で、なにげに触れていたから「もしや?」と思ったらやっぱり。
    病気っていつの時代も恐怖だ。

  • 読み応え充分。『アンドロメダ病原体』や『星を継ぐもの』を思わせる徹頭徹尾、仮説と検証の物語。但、SFではなくノンフィクションに近い展開。この辺が好みの分かれるところ。題名は『一定の地域にある種の感染症が通常の期待値を超えて罹患する』ことを意味し、これが『同時期に世界の複数の地域で発生する』とパンデミックと呼ぶ。2009年の新型インフルエンザは後者。主人公達の活躍でパンデミックは避けられるも感染源は謎のまま残る。人々がバタバタ死んで日本が壊滅しそうになるバイオパニックを期待する向きには些か退屈かもしれない。


    エピデミック >> 330頁まで読んだ。凄い臨場感!ちょっと気になるのは謎の研究所と少年の存在。今の展開で充分過ぎる程満足しているので下手なバイオ・ホラーにだけはしないでほしい。ノンフィクションのようなフィクションを読みたい。- 2012年02月28日


    『パンデミックとたたかう』『インフルエンザ21世紀』と続けてインフルエンザもののノンフィクションを読んだので忘れないうち感染症に関する小説を何冊か読む予定。ノンフィクションを書けるほど徹底的に調べて書く著者の作品の質には定評がある。26頁まで読んだだけでたちまち話に引き込まれる。 - 2012年02月25日


    本は読んでる時も楽しいが、新しい本をこれから読むぞって瞬間も格別だ。この週末は『エピデミック』と『平成宗教20年史』を読む予定。- 2012年02月24日

  • 疫学という分野を知った作品。
    新型インフルエンザの大騒ぎの前に読んでいたので、いろいろ問題になった時に、話がよくわかった。

  • さて、珍しく小説を読んだので紹介したいと思います。
    川端裕人さんの小説はすごく好きで
    大体著書は読んでいるのではないかと思っています。

    ミステリーが多いと個人的には思っているのですが
    科学系の題材が多くて、見識の深さに感服します。

    今回の題名はエピデミックということで
    疫学のお話でした。
    オッズ比とか色々と専門的な知識があると
    すらすら読める文章だったので
    もしかしたら、知識が全くない人には
    面白くないかもしれないですね。

    きっと人は知らず知らずに自分が受け入れやすい文章
    ばっかり読んでいるかもしれないと思っていますし。

    久しぶりに小説を読んで思ったのは
    一ページ一ページ読まないといけなくて
    煩わしい時があるなという事です。

    小説は時間も使うし、全ページ読むから
    体力も使うので、より精緻に選ばないといけないですね。

    この筆者の本は全体的にお勧めなので
    読んでみて下さいな。

著者プロフィール

1964年兵庫県明石市生まれ、千葉県千葉市育ち。文筆家。東京大学教養学部卒業。日本テレビ勤務中、1995年『クジラを捕って、考えた』でノンフィクション作家としてデビュー。退社後、1998年『夏のロケット』で小説家デビュー。小説に『せちやん 星を聴く人』『銀河のワールドカップ』『算数宇宙の冒険』『ギャングエイジ』『雲の王』『12月の夏休み』など。ノンフィクションに『PTA再活用論』『動物園にできること』『ペンギン、日本人と出会う』『イルカと泳ぎ、イルカを食べる』など、著書多数。現在、ナショナル ジオグラフィック日本版および日経ビジネスオンラインのウェブサイトで「・研究室・に行ってみた。」を連載中。

「2020年 『「色のふしぎ」と不思議な社会』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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