- Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048738279
感想・レビュー・書評
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チラリズムの絶妙な塩梅。
第ニ作も読みたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「海市」、その次に「骨箱」「秋草の譜」が好み。
「海市」は、読みながら眼前に広がるイメージの美しさに恍惚となった。金銀御殿、宴の喧騒、純白の花嫁衣裳、盃から溢れる桜の花びら。身に纏い付く花びらの重みすら感じられた。本の世界を「体感」できたのは久しぶり。
映像化してほしいが、映像ではとても表現できないと思い直した。
残念なのは帯。「交わりを求めてくるのは、あやかしの者ばかり。その気はないけど、ちょっといい感じ?!」って…。作品の情緒をぶちこわす軽薄な文句に、鼻白む。 -
少年×怪しい×怪しい。謎が気になる。
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文章が美しく、読んでいて引き込まれました。不思議な雰囲気が好きです。
続編が気になる…。 -
以前の作者に比べると難しい漢字を使わなくなったなぁという印象があった。あやかしに捉われてあちらの世界へ足を踏み入れてしまう桜蔵の描写は映像で見てみたいと思うような雰囲気をまとってるけど、まぁ無理だろう…。
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ざっくり言うと、主人公の桜蔵が無意識・無自覚に<男>を拾って
色々戸惑いながらも色々されちゃう話。
出会い頭は奇妙な<男>達に戸惑い抵抗するんですが、コトに対してもう少し抵抗があっても良いんじゃないかと思う程、桜蔵は冷静。うーん…桜蔵にとってはやっぱり男でもキスはなんでもないようなことなんだろうか。所々に花や香りがあるのもまた妖しい空気を醸し出してます。長野さん独特。
物語における女性の存在も気になります。なんだろう…彼女たちの彼らに対する寛大さは…。もしかして女将や遠子達はカッコ付きの<男>なのか…。 -
夢と現を行ったり来たり。
短編集で繰り返されるそれは、春に酔っているような感覚がある。