ドールズ 月下天使

著者 :
  • 角川グループパブリッシング
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本棚登録 : 109
感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (556ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048738873

感想・レビュー・書評

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  • 「ドールズ」シリーズ4作目。基本的な設定があまり詳しく描かれていない上、前作「闇から招く声」についてはかなりたっぷりとネタバレされていますので、シリーズ順番どおりに読むことをお薦めします。
    今回はサスペンスからアクションからホラーから何でもありといった感の、豪華なエンターテインメント作品に仕上がっています。新たに登場するキャラ、聖夜がカッコよいですね。彼女の行動は、賛同できるものなのかどうかはともかくとして、たしかに誰にも咎められるものじゃないと思いますし。生きるとは、死ぬとはどういうことなのか、ということについても深く考えさせられます。
    そしてどんどんスケールの増す終盤は、次作への大いなる予兆も感じさせてくれます。「最強の敵」の正体は、そしていよいよ目吉の過去と謎が明かされるのか? これはもう目が離せません。

  • 久々の「ドールズ」シリーズです。
    基本設定の説明がなにひとつないから、
    過去の作品読んでないとさっぱりわからんと思われます。
    おもしろくないわけじゃないけど、無理やりなとこはあいかわらずだな。
    あと、会話の部分がやっぱり気になる。会話の文体じゃないんだよね。まあこの人の特徴ではあるんだけど。

  • とにかく面白い!
    内容が濃い!
    ホラーなんだけど、今までは人情物っぽい雰囲気もあったドールズシリーズ。
    ですが、これでは一気に物語が広がりを見せます。
    目吉先生の過去へと繋がる結末に、期待が膨らみます。

  • 待ちに待った、目吉先生第四弾、まさかの新展開です。
    これから先の展開にも期待できる終わり方でした。
    問題は次回作がいつでるかですね(笑)

  • 後半の急展開に度肝を抜かれました;
    こういう方向に向かうとは思いもよらず。
    でも勿論面白かったです。

  • 警察に送りつけられた殺害予告状。
    誰が何のために送りつけてきたのか、この膨大な数を公表するべきか。
    そんな状態で起こった、予告どおりの殺人。
    犯人と思わしき人物の可能性をひとつひとつ消していこうとするのですが…。

    最初に出てきた女性が、そのまま3話分続けてでています。
    彼女の話、と言ってもいいかもしれません。
    彼女がこういう状態に陥ったわけが、全部で見えるようになってきて
    それはそれで、あれ? という感じではありました。

    話が進むにつれ、不思議度があがっていく感じです。

  • 月岡怜/泉目吉plus聖夜。
    最後に転生物から時空物にエスカレートして、逆にイメージが陳腐で退屈した

  • シリーズと知らず,設定を理解するのにとまどったが,一気に読んだ。<br /><br />…聖夜と目吉のコンビネーション<br />

  • 待望のっ!ドールズシリーズ新作!とワクワクしながら読みはじめて、数十分後には首を捻った。今までのとなんかちょっと違う。そんな違和感をがっつり感じながら読み進めて、最後の3話目でそっちいっちゃうの!?!?とビックリ。
    でも読み終わってみれば、自分の中でドールズ=ミステリという図式を作ってしまってたから愕然としただけであって、ドールズ=目吉の物語、という原点を思い返して納得いく。そんな感じ。
    続きがとても気になります。

  • 泉目吉シリーズ第4弾。
    1作目は、どちらかというとオカルト。2作目はしっかりミステリー。3作目は若干ホラー。
    4作目となる今作は、なんだろう。カテゴリわけが難しいけれど、私は「ファンタジー」にあえて分類。
    中編3本からなる、連作もので1冊。
    1本目は、ミステリーと言って良いと思ったけれど、最後まで読んでみたら単なる序章にすぎないとわかる。
    2本目も、一応ミステリー。でも、これも3本目に続く経緯説明だといってもいいかも。
    3本目で、がらっっとイメージを変えてくる。
    正直すっごい怖かった。
    「敵」とみなす物の正体がさっぱりわからないし。
    ホラー的な要素が満載で。

    でも、これはファンタジーだと思う。
    最後まで読んでファンタジー、だと。

    続きがあるみたいだけれども、どう終わるんだろう??
    とても楽しみのような、終わるのが寂しいような。

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著者プロフィール

1947年岩手県生まれ。早稲田大学卒業。83年『写楽殺人事件』で江戸川乱歩賞、87年『北斎殺人事件』で日本推理作家協会賞、92年『緋い記憶』で直木賞、2000年『火怨』で吉川英治文学賞を受賞する。他の著書に『炎立つ』(全5巻)、『天を衝く』(全3巻)などがある。

「2009年 『To Tempt Heaven』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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