ワナビー

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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本棚登録 : 33
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048742481

作品紹介・あらすじ

ネットアイドルになってしまった、28歳の平凡な男・通称「枯神」。突如、姿を消した彼がおどろくべき事件の全貌をブログで語り始めた-。絶妙なキャラクター造形と「今」を切り取る疾走感!小説の新たな企みがここにある。第2回野性時代フロンティア文学賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • ネットの動画配信サービス「イリンクス」で人気を博した「枯神」。
    容姿も性格も平凡な28歳の男がひょんなことから一躍アイドルに。
    そこから姿を消した枯神が自身のブログで今までの出来事を暴露し始めた!

  • ブログ風で読みやすく、ラストも騙されて面白いけど、細かい点で腑に落ちないところがありました。

  • 最後の最後以外は面白かった。
    全編ブログ形式で。登場する、ネット中継のゲームも実在しそうだし。

  • ネット社会の小説だな、と思いました。
    ブログ調で文章は構成されていて、すらすら読めます。

  • 読み口軽め。ネット配信される視聴者参加型ゲームを巡り、一参加者と主催者側の間で発生する、やり方に対する軋轢や周辺のあれやこれや。良くも悪くもネット時代の小説だと思う。読み終わったあとの脱力感がまさにリアルに釣られた時の感じで著者分かってんなあと思った。

  • ラストにはちょっと驚きました。

  • 人気動画サイト「イリンクス」では、公募してきた一般人がある一定のルールに則ってゲームをし、4回勝ち抜くと自分の望んだ褒賞が得られる、という企画を行っている。そのゲームの様子を撮影し、動画サイトでダウンロードさせて利益を得るのだ。
    そのイリンクスが休止すると、かつてゲームで多くのファンを獲得した『枯神』がブログを開設してイリンクスの裏側にあったことを暴露しはじめる。
    その独白めいたブログのアップデートだけで構成された回想形式の物語だ。
    ブログ調、ということもあってさらさら読めて、最後にタイトルの意味にナルホド、と思わせる仕掛けは軽やかだけれど、ものすごい新しさ、や、枯神と弟の奇妙な関係についての共感は感じなかったなぁ。

  • 動画配信サイトで行われた素人参加型対戦ゲーム。
    そのゲームで一躍有名になった主人公が、そこで一体何が起きたのかをブログで告白していくスタイル。
    最後まで通してそのブログの記述のみ、しかも何が起きていたのかもその語りを通してしかわからない、読者はあらかじめ出来事を知っている体で語られる…何かと型破りなスタイル!作者はドM?と思うほど縛りの厳しい中で、アラはあるもののストーリーは成立していてお見事!

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著者プロフィール

一九七七年東京都生まれ。二〇一一年『ワナビー』で第二回野性時代フロンティア文学賞を受賞しデビュー。『GIVER』『BABEL』『TAKER』からなる「復讐の贈与者」シリーズは連続ドラマ化。『BABEL』収録の「グラスタンク」で、第六十九回日本推理作家協会賞短編部門候補となる。他の著書に「死者ノ棘」シリーズ、『CAGE警察庁科学警察研究所特別捜査室』『エターナル』などがある。

「2023年 『最後の彼女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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