あの日の君に恋をした、そして (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 185
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784049124828

作品紹介・あらすじ

今は亡き父親の少年時代の体に“心”だけが乗り移ってしまった少年・嵯峨ナツキ。途方に暮れる彼にそっと近づく同級生・瑠依。彼女にはある秘密があって--。物語は同月刊の『そして、その日まで君を愛する』に続く

感想・レビュー・書評

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  • 【読む順番で変わる読後感! 恋と秘密の物語はこちら。】

     2032年7月1日。十二歳の夏を過ごしていた少年・嵯峨ナツキ。しかし、彼はある事故をきっかけに“心”だけが三十年前に飛ばされ、今は亡き父親・愁の少年時代の心と入れ替わってしまう。
     途方に暮れるナツキに、そっと近づく謎のクラスメイト・緑原瑠依。彼女にはある秘密があってーー。
    「実は……ナツキくんに言わなきゃいけないことがあるの」
     長い長い時を超えて紡がれる小さな恋の回想録。ーー物語は同時刊行の『そして、その日まで君を愛する』に続く。

  • 父と息子のとりかえばや物語。2032年12歳の嵯峨ナツキは従姉妹の麻百合を庇って車に跳ねられ川の底へ。気が付くとそこは2002年の秩父。同じく12歳だった父親である愁と心だけが入れ替わってしまう。そこに居合わせた同級生の緑原瑠衣と、いつしか心を通わせるようになり。。。時を超えた恋愛物語は切ないながらも、綺麗にまとまっていてとても良い。本作がナツキ視点ということは、もう一方は愁の視点で語られるのかな。きっと麻百合との物語なのだろうな。「あの日の君」はきっと瑠衣。「そして、その日まで君を愛する」を読もう。

  • 1990年生まれの父と2020年生まれの息子が、実際に(謎の力で)時代を超えて人生のひと時を交換する物語。

    その中で殺人事件があって解決に動いたり、本来は交流の薄かった人と親密になったり、圧倒的歴史改変が行われていた。‬ ‪ドラマはあるし、全体的にはいいお話なんだけど、不思議な入れ替え現象を含め、全体的にエモーションで押し切っている感はあり、また「そこで謎の縁?」的なのもあり、ちょっと楽しみきれなかった感はある。

    2冊組で、こちらは息子視点なので、もう1冊を読んで印象が変わるかを楽しみたい。‬

  • 2020年生まれの嵯峨ナツキは小学6年生の時従妹の麻百合を駅まで迎えにいった時の事故で川に落下。死にたくない、と思った時ー

    ◆よくある入れ替わりとかタイムリープなだけじゃなくて事件を未然に防ごうとしつつ「自分のルーツ」早世したお父さんも辿ってしまうBTTFな感じで楽しい♪事件はエグイか。過去に行く方はだいたい「歴史」としてでも「ニュース」としてでも何か情報持ってるけど入れ替わって未来を先に知ってしまう方はシンドイ気がするなー。「大人」の意識を持って子供になるんじゃなくて「子供」なのに妙に大人びすぎてる

    もう、これはツイになってる「そして、ー」が早く読みたいけど「あの日の」も「そして」もいつもの図書館になくて他館借入だからいつになるか…。

  • タイトルは甘々青春ラブストーリーのようではあるが、タイムリープと父子入れ替わりと殺人事件がメイン。あれこれ片付いてから一気にラブ要素が盛り上がる。対のもう一冊のほうも楽しみ。

  • 2019年3月メディアワークス文庫刊。書下ろし。2冊同時刊行の1冊目。時間パラドックスなんか気にせず、時間跳躍、ミステリー、サスペンス、恋愛路線をずんずん進んで、しかし確かに、次はどういう展開なのか、とても気になるお話で、楽しみです。このタイトルは、2冊目に続くようになってるんですね。

  • 入れ替わった先で起きていたのは。
    元々居た現実ではありえない程の行動力で、犠牲は出てしまったが彼は彼なりに事件を終結させたのだな。
    親子揃ってしっかりと書き残す所は似ているが、過去の息子の秘密には何処にも記されていないから二人の記憶の中にしか残っていないのだろうな。

  • 親と心が入れ替わった未来人の息子。
    戸惑いながらも時代に適応して生活するなかで、とんでもない事件に巻き込まれる。
    親が記録していた悲劇を何とか避けるのだが、それだけでは終わらない。
    果たして息子、ナツキの物語はどうなる?
    読む順番で読後感がかわるのか!
    あなたは、どちらを先に読みますか?

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著者プロフィール

東京都在住。電撃小説大賞で見い出され、メディアワークス文庫『お待ちしてます 下町和菓子 栗丸堂』がシリーズ累計40万部を超える人気シリーズとなる。メディアワークス文庫から刊行された青春小説『この終末、ぼくらは100日だけの恋をする』のヒットで新境地も開拓。

「2023年 『いらっしゃいませ 下町和菓子 栗丸堂7 日出処の和菓子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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