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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784049128161
作品紹介・あらすじ
芸大の映画サークルに所属する二見遭一は、天才とうわさ名高い新入生・最原最早がメガホンを取る自主制作映画に参加する。
だが「それ」は“ただの映画”では、なかった――。
TVアニメ『正解するカド』、『バビロン』、劇場アニメ『HELLO WORLD』で脚本を手掛ける鬼才・野崎まどの作家デビュー作にして、電撃小説大賞にて《メディアワークス文庫賞》を初受賞した伝説の作品が新装版で登場!
貴方の読書体験の、新たな「まど」が開かれる1冊!
感想・レビュー・書評
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あなたは、『仮に天才監督が居たとしたら、どんな監督だと思いますか?』
『映画』を見たいと思う時、何がその起点となるかは人それぞれだと思います。シリーズものであれば
それだけで起点となると思いますが、そうでない場合はどうでしょう?好きな『役者』さんが出演しているから、内容が面白そうだから、話題になっているから…等々その起点にはもちろん正解はありません。
では、その理由が『天才監督』が指揮した『映画』だという場合はどうでしょうか?
『役者を使って、スタッフを使って、それで面白い映画を作れる人』。
『天才監督』をそのように定義した場合、そんな人物が作った『映画』だと思うと、それだけで興味が湧いてもきます。
『誰にも真似できない。でも絶対的で凄絶で唯一で無二の映画。それはきっと、天才と呼ばれる人間に変装した、神様が作った映画なんだよ』。
う〜ん、ますます見たくなってきましたね(笑)。
さてここに、『天才監督』と言われる少女が『監督』する作品に『役者』として参加することを決めた一人の男子大学生を描く物語があります。『映画作り』を興味深く見るこの作品。そんな『作業工程』がわかりやすく記されてもいくこの作品。そしてそれは、『僕は最原最早の作る映画が見てみたい。それがどんなものかを知りたい』という中に謎が謎を呼ぶ野﨑まどさんのデビュー作な物語です。
『大学の巨大な並木を抜けて、掲示板の前で足を止め』、『休講は無い』と確認したのは主人公の二見遭一(ふたみ そういち)。『原付の事故』による『学生の訃報』を目にし、『他人事ながら少しだけ気持ちが重くな』った二見でしたが、『サークル棟に向かって歩き出した時には』、『再び幸せな気持ちになってい』ました。『健康的で見目麗しいビジュアルと、それを裏切らない溌剌とした性格で誰からも好かれている』という『映画学科の華』、『撮影コースの画素はこび(かくす はこび)』に『呼び出された』二見は、彼女の『撮影の腕』を『一番魅力的』に感じてもいます。『我らが井の頭芸術大学』の『サークル棟の』『四階の端』にある『映画サークル「キネマ・マグラ」』へとやってきた二見は、『同学科の同学年な』ものの『画素さんと話したのは昨日が初めて』でした。『僕は役者コースなので、撮影コースの画素さんとは正直接点があまり無い』という二見。そんな中、『画素さんが撮る映画に役者として出演してほしい』と言われた二見は『二つ返事でOK』を出しました。『多分顔の印象とか背格好の都合で選んだのだろうと思うも『彼女のカメラの前で演技できるというのは大変魅力的な誘い』と思う二見は、『結論としては画素さんが大好きだ。映画のような恋をしよう。そうしよう』と思います。そして、『満面の笑みで』画素に出迎えられた二見は、早速画素から説明を受けます。『さて何から話そかな…』、『えーとですね、映画を撮ります…六月の末には完パケしたいんですね』、『でもコンテがもう出来てるので。だから後はスタッフが揃えば、すぐにでも撮影インできるんですよ。二見君が最後のスタッフなので、撮影期間は二見君の決断で左右される』と話す画素は、『ま、でも。今この場で出演を決めてっていうのも乱暴ですし。コンテを読んで面白そうだったら是非ってことで』と言うと『絵コンテ』を手渡し、『了解です』と二見は受け取ります。『というか、そのー。自分たちで言うのもなんなんですけど。この映画、絶対良い映画になると思うんですよ。コンテの段階でもかなり引き込まれる内容でしたから…もう本当に楽しみで』と、『絵コンテについてまるで他人事のように話す画素』。『画素さんが撮ると聞いて、画素さんに誘われた。だから画素さんが監督だと思いこんでしまっていた』二見は、『その、今回のコンテを描いた人は…』と『一抹の不安を払拭するため聞いて』みます。それに『監督ですよ』と答えられ『あ、監督さんいるんですね…』と返す二見に『そりゃあいますよ。私は撮影専門ですし…』と画素は話します。それを聞いて『もっともな話だ。しかしそうなると問題なのは監督が誰かである』、『いくら撮影の腕が見事でも、いくら役者に力があっても(無いけれども)、監督の裁量で映画の出来は大きく左右されてしまう』と不安になる二見を見て、『そんな顔しなくても平気ですよぉ』と『困り顔で言』う画素は、『二見君も多分知ってると思いますけど。ほら、あの、有名人ですよ。一年の最原最早(さいはら もはや)さん。天才の』と話します。そして、『彼女の噂は入学する前からすでにあった』という『天才美少女監督最原最早の大学デビュー作』に役者として出演することになった二見のそれからの日々が描かれていきます。
“芸大の映画サークルに所属する二見遭一は、天才とうわさ名高い新入生・最原最早がメガホンを取る自主制作映画に参加する。 だが「それ」は’ただの映画’では、なかった”と内容紹介にシンプルに紹介されるこの作品。2009年12月に”メディアワークス文庫”で刊行された野﨑まどさんのデビュー作です。しかし、私が手にしたのは、”電撃小説大賞にて《メディアワークス文庫賞》を初受賞した伝説の作品が新装版で登場!”と補足される通り、2019年9月25日に”新装版”として刊行されたものです。
そんなこの作品は、〈あとがき〉で、野﨑さんご本人が”本書は’映画監督’のお話でした”と語られる通り、『映画監督』が登場する『映画作り』のお話でもあります。しかし、その舞台は『井の頭芸術大学』という『芸大』の『映画サークル「キネマ・マグラ」』となり、”学園物語”の雰囲気感も漂います。物語では、『映画作り』に打ち込む学生たちの姿が描かれていきますが、まずはそんな中心メンバーについてご紹介しておきましょう。
● 『映画作り』に関わっていく学生たち
・二見遭一: 主人公、大学二年。『主演男優』
・最原最早: 大学一年、『監督、コンテ、主演女優』
・画素はこび: 大学二年、『撮影』
・兼森: 大学三年、『音楽と音響全般』
・定本由来: 大学三年、『監督、シナリオ、コンテ、主演男優』を担当予定だったが、『二週間前、原付の事故で』逝去
何か隠されているのでは?と思ってもしまう意味ありげな名前が付けられた5人。物語に登場する人物もほぼほぼこの5人のみで完結します。とは言え、定本由来はこの作品の冒頭で、訃報が掲示板に掲出されていることを二見が目にするシーンがある通り、すでに故人となっているため、実質4人の登場人物のみで物語は展開していきます。文庫本240ページという分量ではありますが、4人のみで展開していく物語は、思った以上に密度感が濃い印象を受けます。一方で『映画作り』を描いていくこの作品では、『映画作り』の舞台裏を見せてもくれます。6つの章から構成されるこの作品は、その章題がそもそも『映画作り』を表してもいます。
● 「[映]アムリタ」の章構成
・〈I. 絵コンテ〉
・〈II. 撮影〉
・〈Ⅲ. 編集〉
・〈Ⅳ. 試写〉
・〈Ⅴ. 試写-Ⅱ〉
・〈Ⅵ. スタッフロール〉
『試写』が二つあるのが少し気になりますが、『映画』がお好きな方からすれば、章題だけでもこの作品が気になって仕方がないのではないでしょうか?そして、作品中では、『映画』の用語についても触れられていきます。
『完パケというと撮影後の編集やらダビングやらの作業も完全に終わらせるという意味だ』。
『完パケ』と聞いてなんの違和感も持たれなかった方もいらっしゃるかもしれませんが、私には、何?という思いが込み上げました。しかし、野﨑さんはそんな疑問で読者を放り出したりはしません。このように自然な会話の中で疑問を埋めてくださいます。一方で興味深いのは、『映画作り』の中で視聴者側があまり意識していない『作業工程』に意識を導くものです。
『映画についてあまり明るくない多くの人は往々にして、映画は撮影して終わりだと思っているものだ』。
そんな書き出しで説明されるのが『編集』です。『映画の工程の中でもかなり大きな力を持つポジション』という『編集』はこんな風に説明されます。
『撮影とはあくまで編集で使う素材を作る作業に過ぎない。撮ってきた材料を使って「映画を作る」作業が編集であり、映画制作の肝と言っても差し支えないだろう』。
↓
『どんなに素晴らしいカットをどれだけ撮影できたとしても、編集次第では簡単に平凡な映画に変わってしまうという事でもある』。
なるほど。『編集』という工程の大切さにものすごく納得させられます。『映画の運命を左右する超重要な作業工程』という『編集』。物語では、そんな『編集』を作品の中心に位置付けながら展開していきます。もちろん、”学園物語”レベルなのでどこまでも好き嫌いが分かれそうではありますが、『映画作り』に興味のある方には是非手にしていただきたい一冊だと思いました。
そんなこの作品は、主人公の二見遭一が、『同学科の同学年』で『撮影コース』で学ぶ画素はこびから『映画に役者として出演してほしい』と依頼を受けたことから動き始めます。『撮影』は自身が担当するものの、監督は別にいると話す画素は、それが『天才』と噂される一年生の最原最早であることを説明するとともに彼女が描いたという『絵コンテ』を手渡すことから物語は動き始めます。上記した通り、文庫本240ページしかないこともあって、下手に書くとネタバレにもなってしまうこの作品ですが、冒頭の成り行きで想像される以上に、かっ飛んだ展開を見せます。その片鱗を窺わせるのが、
『読み始めてから五十六時間が経っていた』。
そんな言葉で説明される『意識が蘇った』二見を襲う衝撃の瞬間です。最原が描いた『月の海』という作品の『コンテを読み続け』るだけでそんな時間がかかってしまうという異常感。『僕の理解の範疇を超えている』という経験の先に、二見は最原と初めて会い、会話します。
・『「月の海」の絵コンテを読まれましたか?』
・『体に異常はありませんか?』
『絵コンテ』を読んだことの確認をする次の言葉が『体に異常』がないかを確かめる質問という不思議感。しかし、最原はさらに不思議な質問を続けます。
・『二見さん。愛とはなんですか?』
・『何かを愛したことがありますか?』
・『私の事を愛していますか?』
二見が最原と直接対面したのはこの時が初めてです。そんな中に、この問いかけは全くもって意味不明です。そして、そんな最原は、こうも語ります。
・『映画は素晴らしいものです。映像を通して、人の人生に語りかけることができる』。
・『私たちの作る映画は』『とても素敵なものになりますよ』
これが自分の前で言われている言葉だとしたら、恐怖でしかありません。そもそも『五十六時間』という途方もない時間の経過を招いた『絵コンテ』含め最原最早という人物への不思議感が読者を一気に襲います。物語は、最原が見せる謎の言動を節々に垣間見せながら展開していきます。そんな中で、二見は自らの決意を固めます。
『僕は最原最早の作る映画が見てみたい。それがどんなものかを知りたい』。
その一方で、
『絵コンテに五十時間も囚われてしまった僕がもし完成した映画を見たら、一体どうなってしまうのだろう』。
そんな風に戸惑いも見せながらも『主演男優』として、『映画作り』に携わっていく二見。そんな二見の姿を描く物語は、後半になって大きく動き出します。そして、内容紹介に、”「それ」は’ただの映画’では、なかった”と読者を煽るように語られる『映画』に隠されたまさかの真実が明らかになる結末。そこには、表紙に描かれた最原最早のほのぼのとした姿が別物に見えてもしまう衝撃的な物語が描かれていました。
『なぜそこまでして映画が見たいのだろう。なぜそんなに映画が好きなのだろう。僕にとって映画とはなんなのだろう。映画とは、一体なんなのだろう』。
そんな思いの先に『映画作り』に深く関わっていく大学二年生の二見遭一の姿を描くこの作品。そこには、作品冒頭からは全く予想できなかった衝撃的な物語が描かれていました。『映画作り』の奥深さを感じるこの作品。そんな物語に謎が謎を呼ぶ展開で魅せるこの作品。
これって、SFなの?という展開含め最後まで楽しませてくれた、そんな作品でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2009年第16回電撃小説大賞メディアワークス文庫賞 の[映]アムリタの新装版、と思う
元を読んでないの
アムリタはサンスクリット語の甘露
野崎まどさんのデビュー作
だから昔からのファンの皆さんはこの作品が
まどさんとのファーストコンタクトの場合が多い
芸大映画サークルに所属する俳優志望男子
天才一年女子学生の映画制作に参加する
流れも文体も大学生活のラノベっぽい
しかし、後半から何だかすごい事になってきた
ただ、私はその転換についていけてない
この作品はシリーズ6作となっている様子
しかもシリーズになっていると最後まで明かされていないような
それを理解するには図書館でパラパラ借りていてもできそうもない
そのうち全作集めてから再読予定-
2025/03/22
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2025/03/23
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2025/03/23
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独特の雰囲気という『小説』を読む勇気が無く、それ以外の野崎まどさんの著作に手を出している半端ものです・・・。
この前読んだ『タイタン』もそうですが、世界観が独特なのはわかります。フワフワした展開からオチはダークというかホラーというか。ただ、オチが無いと小綺麗に終わりすぎだったため、何かあるだろうと身構えていたので、そこまで衝撃はなかったかも。あと、画素さんのリテイクは伏線かと思っていたんだけど、何かありましたっけ?
短めの小説だったこともあり、まだまだ著者の印象はつかみどころがない感じです。 -
一気読み。
今年も残すところあと2週間強。ここにきて今年読んで良かった本ベストに食い込もうとする作品に出会うことになるとは。
あえて何も語りません。ただ、野崎まど先生にそしてこのシリーズに出会わせてくれたXに感謝を。 -
自分は途中まで芸大の映画サークルの子たちの
青春を読んでいたはずだったんだ・・・。
ラストのどんでん返しが予想外過ぎた。
ジャンルを恋愛か青春かミステリーか
ホラーで迷ったくらいには。
(結局ジャンル分けできなかった)
主人公、二見君のキレのあるツッコミは最高で
画素さんの明るさ元気さに場が和み、
天才、最原最早は不思議ちゃんで
その作品も不思議であふれていて、
そして兼森さんは何かを感じている・・・。
200ページないくらいの比較的短い作品なのに
インパクトがあり過ぎた。 -
やーばい…
何だこれは…
第一声が『ヤバいモノを読んだ…』でした…(๑°ㅁ°๑)!!✧
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芸大の映画サークルに所属する二見遭一は、天才とうわさ名高い新入生・最原最早がメガホンを取る自主制作映画に参加する。
だが「それ」は“ただの映画”では、なかった―。
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Twitterのフォロワーさんのおススメで読みました。
229頁のライトノベルで、もう一気読み。
『キネマ・マグラ』という映画サークルで俳優をする事になった主人公二見。
監督をする天才、最原最早の絵コンテを読み耽り驚愕する。
ありがちな大学のサークル内での恋愛ごっこと思うなかれ。
れっきとしたミステリであり、SF(?)っぽい要素も含み…何やら読後に残るこの、もやっとした感覚……(°ω°)
この気持ちをどうすればいいのかっ!
シリーズ6冊みたいで、続きを購入しておかなかった事を後悔…。
(でも、話は繋がってなさそう)
映画を制作する上で何千何万人を感動させる映画を作るにはどうしたら良いかという質問に答える最原さん。
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対象とする人間群に対して、平均的で普遍的なテーマを扱って撮れば良いと思います。砕けた表現を用いるならは『広く浅く』ということです。
(本文より)
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映画でも漫画でも小説でも当てはまる解答だ。
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上映時間の中で、見た人を笑わせて、怒らせて、泣かせて、希望を抱かせて、失望させて、願わせて、祈らせて、諦めさせて、死にたいと思わせて、それでもまた生きたいと思わせる。そういうことです。(本文より)
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これは、心に残る小説を読んだ後に訪れる感情じゃないか…!!!
そんなふうに作品を読んだり見たりしたことなくて、結構衝撃だったのですが、芸術においては当たり前の事なんですかね。(私だけ?ꉂ(꒪ロ꒪)!!)
すっかり最原さんの言葉に魅了され、ペタペタと付箋を貼り付けていた私。(^▽^;)
登場人物少ないし、言葉の運び方がうまいのか、ラノベ特有の気楽さなのか、とにかく続きが気になって読みたくなる。
その上面白い!!
好きです( *´꒳`*)♡この作品
続編買います! -
映画サークルの活動として、天才とうさわ名高い新入生・最原最早がメガホンを取る自主製作映画に参加した芸大生たち。そんな彼らの活躍を描く、ハートフルな青春小説。
では、なかった。
物語は主人公である二見のツッコミを中心として軽快に進んでいくのだが、ライトノベルを連想させる読みやすい文体とは裏腹に、定期的に目に飛び込んでくる狂気を孕んだ描写とのギャップが癖になり、食い入るように読み進めていった。
多くの創作物には作中で天才と称され、目覚ましい活躍する登場人物たちが存在する。だが、私の今後の読書体験において、本作に登場する最原最早を凌ぐ天才が現れることはそうないだろう。
むしろ、この作品を書いた野崎まど氏こそが天才ではないのかと、読み終えて心底思う。
作中において、異常なほど感情を揺さぶる映画のことを「魔法」や「薬」と表現しているのだが、まさに本作自体が「それ」に近いなにかであることは間違いない。わずか200ページ前後の劇薬である。
裏表紙のあらすじ通り、読書体験の新たな「まど」を開け放たれ、濃密な読書体験と得も言えない読後感を味わえた。 -
[映]アムリタ
一体いつから学生映画サークルの青春小説を読んでると錯覚していた…?
これは愛の物語なのか、ミステリなのかホラーなのか。すごい小説に出会ってしまった˙ᴥ˙。
登場人物も魅力的で一気読みでした。
続編もあるみたいなので読みます˙ᴥ˙ -
めちゃくちゃ有名ではないけど一部ではカルト的人気がありそうな本作。
とっても面白かったです!!
短いのでサクッと読めちゃいます。
でもかなり引き込まれました。
近日中にこのシリーズを全作読み切りたいと思います。 -
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"小説"が気になっておるので予習を兼ねて野崎まどさんの本作を読了
どーでしょう、どうなんでしょう。
一言で云えば、若いうちに読め。これに尽きるかなと。
ワタスも10代で本作と出会っていればたっぷりと喰らえたのでしょうが…。
ハッキリ云って、いい大人が読むには会話劇がキツすぎるわな。クラスの端っこにいた陰キャオタクの会話を聞かされてる辛さよ。
物語は最期に広がりを見せてくれて面白い。ミステリー的に読むと映画絡みのロジックはサッパリです。なんじゃそらです。しかしそれっぽい雰囲気を味わうだけなら、まあパンパンに詰まっていて楽しめるかなあ。
かえすがえすワタシが本書を読むには歳をとりすぎたってことで…。
青春キッズ向けの最高の雰囲気小説でこました。 -
やられたーー!
平和(?)な日常系な感じだったのに…!
シリーズ作品らしいので、全作読破目指します! -
軽妙な会話劇のテンポが心地良い。
と思って結末まで読むと、その会話の楽しさが一気に怖くなってくる。
なんだこれ……未知の読後感だ……
ただひとつ言えるのは。
最原最早はヤバい。好き。 -
すごい。2009年に出た単発のライトノベルで、以前から気にはなっていた。『タイタン』『パーフェクトフレンド』と著者の他の作品を読んで面白かったので何れ此方も読んでみようと思っていた。
自分が読んだ野崎まど作品の中では暫定にして断トツの最高傑作である。新装版も出版されて既に久しいが今なお高く評価され、ネットには最近の感想が見受けられる。
天才とは何か、而して芸術とは、映画とは何かと云う深遠な問いを孕みつつもサクッと読めてしまう。ライトノベルとしてこれほど質が高く完成度の高い作品にはそうそうお目に掛かれない。最後の最後まで楽しませてくれる。それでいて背筋が寒くなるような読後感もある。
これは果たして映画と呼べるのか? -
初めての野崎まど作品でした!
ただ映画【ハローワールド】やテレビアニメ【バビロン】は気になっていた作品で、原作者が野崎まどだったと知り驚きました。
映画を題材にした小説だと思ってましたが、全くそんな事なくていい意味で驚きました(笑)
予備知識なしで読んで頂いた方が驚けると思います!
粗はありますがデビュー作としては良い方だと思います。 -
芸大の映画サークルに所属する二見遭一は、天才とうわさ名高い新入生・最原最早がメガホンを取る自主制作映画に参加する。
だが「それ」は“ただの映画”では、なかった――。
というのが公式のあらすじ
野崎まどさんの作品を読むのはこれが初めてだったのだが…。
これが、デビュー作?
なるほど、鬼才と言われるのもよくわかる。
この小説は、何と言い表わせばいいのか…。
読み終わってすぐにこれを書いているが、ちょっと衝撃的な内容
特にラストシーンまでの最後の下りは開いた口が塞がらない
すみません、ネタバレになるので、何も言えないんですが、どんでん返し好きの人は読んでみて損はなし。
むしろ、最後の最後まで目が離せない内容と、心臓に悪い内容に、なんとも言えないもやもやを抱えるはず。
これはライトノベルではない。そんな生易しい内容じゃなかった。
では本格ミステリーかと言われればそうでもなく、SF小説かと言われれば、そうでもない。まして恋愛小説では絶対にない。
おもしろい…。
それは確か。
しかし、読み終わったあともちょっと現実に戻って来られないような衝撃だった。
少なくても私にとっては。
物語のテンポが早く、軽妙な言い回しが多いおかげで、最初こそ笑って読めるが、中盤から後半にかけては明かされる真実にはゾッとした。
人知を超えた天才の冷酷とも言える所業
ただ、台詞回しは素直に巧みだなと思った。
何度も笑ったし、よくこんなこと思いつくなと言うような言葉遊びに溢れていて、そのワードセンスは惚れ惚れするほど。
この言葉回し、好きだなあ…。
ぜひほかの作品も読んでみたいと思わせてくれる表現力
まだ1作目だから核心は持てないが、野崎まどさんにハマってしまいそうな予感がする。 -
作者紹介の欄から "ツッコミ" たくなる。
軽快なテンポとライトな文体がゆぇ、気が付けば 野崎まどワールドに引き込まれて行く。
芸大の自主制作映画……
天才と称される 最原
はたしてそれは 映画か? それとも………
著者プロフィール
野崎まどの作品
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