ビブリア古書堂の事件手帖III ~扉子と虚ろな夢~ (メディアワークス文庫)
- KADOKAWA (2022年3月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784049139525
感想・レビュー・書評
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いつかは出てきそうだった、夢野久作の巻。扉子がまた成長している。でも思ったより社交的になっていてよかった。恭一郎もいい子だし、若者たちが智恵子さんに取りこまれないといいのだけれど。
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毎回思うのですが、作者が黒髪ロングの眼鏡美人が好きなんだなっていう性癖がキモくて無理です。栞子と扉子の外見描写が少しでもマシになればいいな
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暗い(^ ^; 全体的にどんよりしてて、暗い(^ ^;
もちろんこのシリーズ全体、明るく爽やかスキップらんらんらん...というものでは全く無い訳だが、それにしても印象が暗い(^ ^;
ビブリアとも長い付き合いがある、某古書店の若旦那が亡くなって、その遺品である千冊の蔵書を、相続するのしないの、売るの売らないの...にまつわる家族のごたごたが主軸。ただそこに、若旦那が若い頃事故で記憶喪失になって失踪していただの、別れた妻と息子との関係だの、篠川家三代の確執だのが絡んできて、一筋縄どころか五筋縄、十筋縄必要な話しに(^ ^;
人の死とか、「情念」的な物に主眼を置いているからか、いつものシリーズに増して重く、暗い印象が残る。最後も、ハッピーエンドとはほど遠いような...いや、これは一種の「救い」t捉えて良いのか...でも、所詮は智恵子の掌の上で踊らされているだけのような...と、思いは千々に乱れ(^ ^;
メインとして取り上げられる作品は、夢野久作の「ドグラ・マグラ」。「読むと発狂する」という惹句に騙され、私も昔読んだことがある。が、読んだ感想は「それ程でもない」だったような(^ ^; むしろ、あまり記憶に残ってないくらい(^ ^;
でも今回、作者と作品について新しい情報をたくさん得たら、再読してみたくなった(^ ^
...これ以上は、色々とネタバレになりそうなので、この辺にしておくか...(^ ^; -
栞子さんの娘、扉子さんをメインヒロインとした新(?)シリーズ。・・・ですが、やはり栞子さん達の存在感が大きく、表に出ていない時でも旧主役達の動向が気になり、新ヒロイン達の印象がちょっとぼやけてしまいました。私の読み方が悪いのかもしれません。まぁシリーズが続けば解消されると思います。
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ビブリア古書堂シリーズ。今回は娘の扉子が中心となったストーリーだが栞子も随所に出てきて今までのテンポが守られていて面白かった。また今回取り上げられた「ドグラ・マグラ」これがレトリックになっているのも面白かった。
最後には続編に繋がる伏線もあり、次作が楽しみである。 -
智恵子さんに栞子さんは及ばない。栞子さんに扉子さんは及ばない。でも栞子さんと扉子さんでタッグを組めば、智恵子さんを上回れるかもしれない。しかも、栞子さんを陰ながら支える太輔くんに加えて、扉子さんに恭一郎くんというベストパートナーの登場で心強い。次巻で扉子さんがますます活躍しそうで楽しみ。栞子さんはジョジョ第4部の承太郎ポジションのまま行くのかなと想像。『ドグラ・マグラ』は20年以上前に一回読んだけれど、また読んでみたい熱が高まってきた。
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今回もあっという間に読了。
古書を題材にここまでストーリーを拡げられることに驚きです。
作家さんの頭の中ってどんな思考回路なんだろう?と、そんなことばかり読みながら考えてしまいました。
次作が待ち遠しいです。