ざんねんな偉人伝 (新しい伝記シリーズ)

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  • 学研プラス
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  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784052046315

作品紹介・あらすじ

エジソン、野口英世、アインシュタインら、歴史を変え、時代を作った天才たち。しかし、彼らの素顔は、失敗を繰り返し、トンデモ行動のオンパレードの超変わり者だった。それでも、彼らが時代を超えて愛される理由とは?驚きながら楽しく読める、新しい伝記。

感想・レビュー・書評

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  • 偉人たちの残念な部分だけをあげつらった本。とんでもない方もいらっしゃる。
    エジソンー自分は3,4時間の睡眠で足りていた。研究所の従業員が居眠りすると大音響とともに花火が揚がる装置を取り付けた。
    ニュートンー「万有引力」「微分積分」「光のスペクトル分析」という3大業績は22~23歳の間になされた。考えに集中して、ズボンを穿くのを忘れて外出したことがある。王立協会の会長を務め、やりたい放題のことをした。気に食わない科学者には陰湿ないじめをした。
    ゴッホー思い込みが激しくて、女性に対してストーカーの如きだった。女性の家に押し掛け、ろうそくの火に手を突っ込み、我慢できた時間だけ、会わせてくれと言った。
    モーツァルトースカトロジーを愛し、従妹のベーズレにうんこのことを書き連ねた手紙をしょっちゅう送った。「カノン」のラテン語の歌詞を歌うと、ドイツ語で「お尻を舐めろ!」と聞こえた。
    野口英世ー浪費家で有名だった。渡航費用を捻出するため結婚詐欺まがいのことをした。手に入れた金は渡航前に宴会でどんちゃんさわぎをし全部使ってしまった。
    太宰治ー芥川賞を落選させた選者の川端康成に「刺す」と手紙を送った。
    芥川龍之介ー夜中の地震で、赤ん坊と妻を見捨てて逃げた。不倫をして訴えられるのを恐れて中国まで逃げた。その不安で神経衰弱になり自殺した。
    ナイチンゲールークリミア戦争での救護で、「包帯と消毒液がない。在庫を出せ」と係に迫ったが、規則を盾に係が出さないので、拳で備品の箱をたたき割り、「あら、開いたじゃないの」と無理やり持っていった。武闘派。
    川端康成ー夜中に気配で目を覚ますと、泥棒が見下ろしていた。じっとにらみ合っていると、康成のぎょろ目に恐れをなした泥棒が「駄目ですか」と逃げていった。
    マリー・アントワネットー「パンがなかったら…」の言葉はルソーの著作の別人のエピソードのことで本当ではない。飢饉を救うジャガイモの定着のために胸にジャガイモの花をつけていた。子どもたちと飾らぬ生活をしていた。
    勝海舟ー江戸城での西郷隆盛との会談は、山岡鉄舟がすべてお膳立てした。当日も横にいた。
    藤原道長ー部下の試験のために試験管を拉致し脅迫した。自分の大邸宅の庭のために、通行人を5000にんほど無理やり人夫にした。岩石などを通すため、通り道の民家を解体し、廃材も使った。身勝手で乱暴な奴で、肥満体だった。
    森鴎外ー衛生観念にうるさく、果物さえ煮て食べた。風呂はばい菌だらけだと言って嫌いだった。甘党で、万頭茶漬けを食べた。
    カントー極端な規則正しさの人だった。鼻でしか息をしなかった。口でするとリュウマチになると信じていた。部屋はいつも14度に保てさせた。
    ピタゴラスー「万物の根源は数」と唱え、それを覆しそうな無理数を発見した弟子のヒッパソスを、人を雇って崖から突き落として殺した。

  • いろいろな偉人が尊敬出来なくなります。

  • 世界の偉人達の残念な面を集めたもの。

    偉人といっても、皆、人間な訳だから弱いところもある。

    というよりも、偉人だからこそ、どっかがトガりまくってる人間なのだから、おかしいところが無い訳がない。

    出てくる偉人たちは超有名どころなので、どの逸話も聞いたことがあるものが多い。
    なので、「意外な一面」という感じはありません。

    偉人自体を知らない、子供へ興味をわかせるという意味では小気味よく読めるし良いと思いました。

  • 立派な功績を残した偉人たちのあれれ?な一面。偉人たちにもこんな短所があるのなら、わたしもだめなところがあってもいいかなって気持ちが楽になりました。そして短所だらけのわたしもいつか偉人になるかも??なんて妄想もでき、偉人を身近に感じました。

  • 1:内容がとにかく面白い。
    2:豆知識が身につけられる。
    3:知らない偉人を知れる。
    4:歴史に関係している。
    5:面白いから読みやすい。
    6:その偉人の重要なことが書いてある。
    7:図書室にもおいてある。
    (I.A.)

  • 才能と下品のかたまりモーツァルト、地震の時に妻子を見捨てた芥川龍之介、恋人がかち合って修羅場のピカソ、親友に迷惑かけまくりの西郷隆盛、甥を溺愛しすぎて追い詰めたベートーヴェン、トイレが長すぎ武田信玄、結婚しても親の金で暮らしていたダーウィン、アル中の肥満ゲーテ、馬の上で脱糞の黒歴史・徳川家康etc、etc。
    …つまみ読みに最適。

  • 一人一人見やすい。
    いつの時代もやばい人間はいる。

  • 子どもの本を拝借。確かに残念ですね。
    リンカーンも髭を生やしたのが人からの手紙とは自信がなかったんですかね。タイミングなのかもしれません。

  • 筆者の冷静なツッコミが面白かった。

  • 【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/

  • 偉人伝?

  • まったく知らないひとばっかりだったけど、偉人の意外なところを知ることができてよかった。途中で消えてしまったので、最後までよんでいない。続きを今度よむ

  • 面白かった。個人的にピカソの恋人が二人バッタリ会って揉め事になった時、恋人たちにどっちを選ぶの!?と聞かれて「私は決めるつもりはない。決めたいなら闘え。」と言ったエピソードが大好き。普通に考えればクズだが、その功績も相まってただユーモラスに思えてしまうのは偉人の特権だろうか。
    この本で偉人の功績と人生を良く知れるわけではないが、その一歩としては良い入門書だろう。
    是非小学校の学級文庫かなんかに置いて欲しい。

  • あの偉人もこんな一面があったのかな?と面白がりながら読んだ。
    聞いたことのあるエピソードもあり。

  • 功績を残した偉人さん達の「あっちゃー」な本性と言うか尖ってた性格と言うか、こんな側面もあったのか的な本。

    キュリー夫人とか本来の意味での残念というか惜しい人をな感じだけが逆で、本当に他の人たちはダメダメと言うか一部クズと言うか関わりたくないというかな人が多くてどん引き。
    主に日本の作家さんだよ、馬鹿ー。
    個人的にカントさんは好きな残念さだった。

  • モーツァルトのウンチエピソードや、バッハのビッグダディエピソードなど、有名なものはだいたいおさえてあります。ナイチンゲールの統計によるトリアージ、一方で支援者でも切り捨てる狂ったエピソードも収録して欲しかった…

  • 子供向き

  • 2017.12.25 朝活読書サロンで紹介を受ける。

  • 偉人たちの残念なエピソードのみ載っている本。
    メインストーリーを読んだ上で読むとより楽しいと思うが、こども向けと考えるとこのざんねんなエピソードで興味を盛って”通常”の伝記を読もうと思ってもらえればいいのかもしれない。
    この本だけでは偉人は関係なく、ざんねんな人のエピソード、に留まる気がする
    友人の子、10歳へのプレゼント

  • 不勉強のため、名前しか知らない偉人がとても多かった。
    自分に自信のある人が、やはり魅力的なのかなと思った。
    ざんねんエピソードも知れてよかったが、まぁ生きてりゃそのくらいあるんじゃね、という感じかな。天才は奇人、という感じかな。

  • 偉人であっても生身の人間なので、悪い面もあるのです。偉人というのは良くも悪くもエクストリームな部分がないとになれないのだろうなぁと思うくらい振り切れている人が多いのが面白い。
    https://www.amazon.co.jp/gp/product/4052046315/ref=as_li_qf_asin_il_tl?ie=UTF8&tag=hiroshiraka0c-22&creative=1211&linkCode=as2&creativeASIN=4052046315&linkId=11ab2b2dfaac1df142bfbf98efb8082a
    続きはこちら↓
    https://flying-bookjunkie.blogspot.com/2018/06/blog-post.html

  • 滝川市立図書館 司書 深村清美

  • 引用元があるのとないのがあり。
    偉人は少なからず異人であり、異人は必ずしも偉人ではない。

  • 読みやすくておもしろい

  • ・偉人の変だったところや失敗がのっていて、だれもが完ぺきではないということが分かる本です。その偉人がどんなすごい事をした人かという事ものっているので、勉強にもなります。
    ・この本は私が知らない意外な一面が見られたり、とても面白く本当にやってたのっていうくらいびっくりすることも書かれていて楽しいです。
    ・偉人のことについても分かるし、偉人を少しいじっていておもしろいからです。モーツァルトのことについて書かれているところが、とくに私は好きです。

  • レビュー省略

  • 歴史上の偉人・有名人?を、従来と違った切り口で情報発信する、ってのはTVとかでも有ったりするが、無知な自分は知らないことが殆どだった。
    どうせ天才だったら、もっと破天荒なことやってくれよ!、みたいな気持ちも有るが、”うわー!?、マジか?!”ってのも有り、それなりに楽しく読めた。
    人物毎のイラストが迫力があって面白い。

  • 子供のために買ったのだが、尾籠なネタやあけすけな話も多く、対象年齢がいまいちわかりにくい。
    とはいえ主眼は若者向けだろう。マリー・キュリーがただの「夫人」と貶められたことに言及したり、ダ・ヴィンチとサライについて触れるのに「現代の常識とは異なり、当時のイタリアでは」同性愛は禁忌だった、と書いたりするあたりは、さすが21世紀の本だと思えた。

    2017/10/27読了

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著者プロフィール

真山知幸(まやま・ともゆき)
著述家、偉人研究家。1979年、兵庫県生まれ。2002年、同志社大学法学部法律学科卒業。上京後、業界誌出版社の編集長を経て、2020年より独立。偉人や名言の研究を行い、『偉人名言迷言事典』 『泣ける日本史』『天才を育てた親はどんな言葉をかけていたか?』『偉人メシ伝』など著作50冊以上。『ざんねんな偉人伝』『ざんねんな歴史人物』は計20万部を突破しベストセラーとなった。名古屋外国語大学現代国際学特殊講義、宮崎大学公開講座などでの講師活動も行う。徳川慶喜や渋沢栄一をテーマにした連載で「東洋経済オンラインアワード2021」のニューウェーブ賞を受賞。

「2023年 『おしまい図鑑』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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