直江兼続 (学研M文庫)

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  • 学習研究社
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  • Amazon.co.jp ・本 (420ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784059011668

感想・レビュー・書評

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  • 名前だけは知ってた直江兼続について、1冊でサクッと理解。読み易かった。謙信後の上杉家が景勝、直江兼続だというのは何となく知ってたけど、越後→会津→米沢と動かされた経緯(秀吉と家康に移封された)やら、関ヶ原に居なかった(日和って山形攻めてた)やら、改めて色々びっくり。家康とガッツリやる気だったとか、それが関ヶ原を引き起こしたとか小説的なところもあるとは思うが、戦国時代はやっぱり面白い。

  • 自分に最初の兼続モノ。此処では “御館の乱” は「不義の戦い」であり それを先導或いは扇動し勝利に導いた張本人こそは直江兼続である という解釈が披露される。現在為される考証の多くが先ず立場を同じくするらしいことを 何作か読み継ぐうち私は知るに至るが ではそもそも不義に始まった景勝公の時代を それを執政として支える兼続の中枢を どのように料理して結末まで運ぶのか どのように兼続自身へ納得させるのか という 兼続を読む上での私の第一の興味/姿勢を この作品は生むこととなった。

  • 4059011665  419p 2004・11・19 初版

  • 上杉謙信の直弟子として「義」を重んじた直江兼続の生涯を描いた本。直江家を残すことなく潰した兼続の心情は、ある事件をトラウマとしていると結論付ける内容となっている。その兼続の無念の心情をつづっています。

    2010.07.02読了

  • (2009.05.17読了)
    2009年NHK大河ドラマ、「天地人」の主人公「直江兼続」を描いた小説です。
    小説家というのは、凄い、と思う。同じような材料を使いながら、10人の作家がいれば、10種類の異なる小説が出来上がる。
    この小説は、樋口与六兼続の初陣から始まっている。15歳で初陣を飾り、その時の兜の前立てに「愛」が使われている。導入部で、上手に使っている。
    川中島の闘いで、山本勘助が考えたといわれるキツツキ戦法については、そのようなものは存在せず、単なる霧が晴れたことによる遭遇戦としています。
    織田信長が武田勝頼を破った設楽が原の闘いについて、馬防柵を作って、火縄銃による三段射ちによって、武田の騎馬軍団を破ったとされることについて、火縄銃が熱をもつので、不可能としています。と、言いながら、直江兼続が工夫によって、三段射ちを実用化させたというに至っては、直江兼続を目立たせるための論のような気もします。
    また、家来同士の諍いで、殺された息子を生き返らせて返せと無理を言う親に対して、それでは迎えに行けと、閻魔大王への手紙を持たせて殺した、という言い伝えについては、そのようにするぞと脅してあきらめさせたことにしてあります。
    情報収集については、直江家専属の忍び集団がいたことにして、話を進めています。時代小説では、よくつかわれる手法です。
    400頁ほどある本ですが、結構面白く読めました。

    ●「死中に生あり、生中に生あり」(37頁)
    「どのような死中にも生きる望みはある。いわんや、生きていることに本当の生があるのじゃ。どのような死地に立っても、死ぬまで生きることじゃ。死ぬ方が生きることよりも楽だと思えることが、これから何度もあろう。しかし、どちらかを選ぶとしたら、生きることを選択すべきだ。生きることで道は必ず開ける」
    (2009年6月10日・記)

  • 初めての方にもおすすめできるくらい、読みやすい本です。
    直江兼続と上杉景勝の主従が・・・すてきすぎる。

    見所
    ・小説冒頭での兼続の前立てについて、かげかっさまの驚きっぷり。
    ・三成と兼続が仲良くなるところ。手紙のやりとりとかかわいすぎる。
    ・関ヶ原の戦い。その後。

  • ■見所:直江状

    ■内容:言わずと知れた、上杉景勝の後見役。
        上杉謙信から軍師として育て上げられる。

        景勝、兼継を慕い、バサラ者、歌舞伎者等の剣豪の士が家臣団に集まる。
        <バサラ者一覧>
        1.前田慶次郎(前田家家臣。信長から器量を認められるも、出奔。景勝に仕える。)
        2.上泉泰綱(会津一刀流の祖。上泉信綱の子とか弟とか言われている。)
        3.車丹波
        4.岡左内(通称:銭の亡者。元、蒲生氏郷の家臣)
        5.その他のバサラ者→水野藤兵衛、韮塚右衛門、宇佐美弥五右衛門、藤田右衛門。

        直江状により、関ヶ原の合戦が起こる。

        しかし、肝心の上杉軍は、北の最上軍、伊達軍への備えをしなければならず、
        家康の居城、江戸城に攻め寄せることが出来なかった。
        また、家康が結城秀康(熱血漢)を上杉対策として、関東に残していったのが吉と出た。

        上杉は動きままならず、関ヶ原の戦いを終える。

        戦後処理で、米沢に移封。
        米沢で生涯を閉じる。(享年 60歳)

  • 大河の主人公、直江本です。
    大河の妻夫木君はあまり直江兼続の謀将ぶりを表現できていないかんじが…
    あと長澤まさみの役といい演技といい、なぞです。

  • 兼続の歩みをざっくり知りたいときにおすすめ。ただしやはりというかなんというか、関ヶ原後が早足すぎるというか、兼続の燃えつき症候群っぷりが凄まじい…

  • なんだかんだで直江はいい男だと思うんだ。

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著者プロフィール

小説家。著書『白磁の人』『一葉の雲』『凍てる指』など多数。

「2018年 『満州ラプソディ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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