ルドルフとスノーホワイト (児童文学創作シリーズ)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 654
感想 : 73
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061335226

作品紹介・あらすじ

笑いあり、涙あり、決闘あり、日本一有名なノラねこルドルフの痛快物語。

感想・レビュー・書評

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  • ルドルフとイッパイアッテナの第4作。
    安定のおもしろさ。
    猫の世界の縄張り争い。ブッチーの子供、チェリーの失踪。盛りだくさんで読み応えがありました。

  • 猫版仁義なき闘い

  • スノーホワイトとブッチーが喧嘩をしてなかおなりをして仲間になり,その後クッキーがいなくなりました。スノーホワイトとルドルフで行き無事見つけましたがクッキーはそこでスノーホワイトとくらしました。(スノーホワイトは結構遊びに来て何日も泊まってくことがあるけど)soy

  • シリーズ4作目。

  • 子供がこのシリーズが大好きなので、後から読む私にネタバレしてきます(笑)

    今回も他のシリーズと変わらず面白い!
    ブッチーの子供たちや、新キャラのスノーホワイトも登場してルドルフの周りは賑やかです。
    本当にストーリーが面白くて、飽きることもなく最後まで読み切りました。
    横浜の猫たち、また登場しないかな〜

  • まるで“ことわざ・名言”辞典のような…!
    そして、ここぞと言うときに放つはったりも、危機管理には重要な策になるのだ!

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    仲間のブッチーが、ふらっといなくなった。
    そして数日後、イッパイアッテナのなわばりの外で、ケガをして帰ってくる。
    どうしてブッチーはそんなところへいったのだろう?
    そしてなぜ、ケガをして帰ってきたのだろう…?

    ブッチーの問題が解決したのもつかの間、今度はブッチーの子ども・チェリーが行方不明になってしまった!

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    ルドルフとイッパイアッテナシリーズ第4作。
    前半はブッチーとスノーホワイトメインのお話、後半はチェリーとスノーホワイトメインのお話という感じでした。

    お話の冒頭で、主人公の黒猫・ルドルフが「ポケット版ことわざ辞典」を拾ったくだりがでてくるのですが、物語の始まりから終わりまで、いくつものことわざや名言が飛び出してきて、まるでこの本もことわざ辞典のようでした。
    いろんなことわざを物語の中で知ることができるので、読みながら勉強もできる素晴らしい本でした。

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    今回のお話では、飼い犬・デビルの言葉が、特に印象的でした。


    「『ま、からだはさむくなくても、心がさむいってこともあるからな。』
    それで、ぼくはストレスっていう意味がすこしわかった。」(40ページ)

    飼い犬のデビルの言葉を聞いて、以前のデビルが置かれていた状況と照らし合わせ、「ストレス」が生き物に与える影響を、感じとったルドルフ。
    いじわるをしている人(犬や猫)は、ストレスによって、心が寒くなってしまった人(犬や猫)なのだと、ルドルフもデビルも考えています。

    「(中略)負けない方法は勝つことだけじゃない。あらそいにならないようにすることも、負けない方法のひとつだ。そういうのが、つまり危機管理だ。」(87ページ)

    このデビルの言葉も深い…!深すぎます!
    つい、負けないの反対は勝つことしかないと思いがちですが、負けないことと勝つことは、本当はイコールではないのですよね。
    たいせつな人を守るために、無用な争いを起こさないため、勝つのではなく負けないという守り方もあるのだと、デビルは教えてくれます。
    デビル、なんか、かっちょいい…!

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    そして、白猫・スノーホワイトの度胸ある行動も、見ものです。
    行方不明になった子猫のチェリーを探す旅では、スノーホワイトが大活躍します。
    どう大活躍するのかは、読んでのお楽しみ!
    スノーホワイトはただもの、いえ、ただの猫ではないことが、よ~くわかる展開になっていますよ!

    今回の物語では、たくさんの猫が登場してとても賑やかです。
    1匹としておなじ猫はおらず、1匹1匹の考え方や立ち振る舞いの違いがとてもおもしろく感じました。

    ことわざの勉強に疲れた人、いろんな猫の気持ちを知りたい人、純粋に物語を楽しみたい人…オトナも子どもも楽しめる、シリーズ第4作「ルドルフとスノーホワイト」を、さあどうぞ、お召し上がりください。

  • 猫たちの冒険と成長の物語。今回は仲間の猫に生まれた子猫を探す旅に出かけるルドルフ。勝気な雌猫・スノーホワイトをパートナーに迎え、他の猫のなわばりに乗り込みます。もしかして恋バナ!?

  • 2021年 13冊目

    ルドルフシリーズ4冊目です。

    外出する事も減って、いつも同じ風景でつまらないなと思う事も多い最近だけど、ルドルフシリーズを読んでいると、色々な所に出かける事だけが世界を広げ日常を充実させる訳じゃないと、改めて思います。

    ネコたちの狭い世界の中でこんなにも楽しく生きられるんだなぁと思います。

    ルドルフシリーズはあり得ないのに嘘くさくないところが、とても良いと思う。

    猫が文字を学んで読めるようになり、車や電車に乗って遠征をしてしまうけど、全然嘘くさくない。

    ひょっとすると、私の目の前で眠っている我が家の猫ももう既に中国語が理解できるのかもしれない…。


  • ぼくは、てっきりルドルフとスノーホワイトが結婚して子供が産まれるものだと思って読んでいたのでびっくりしました。
    でもすごく面白かったです。

  • 児童作家で一番好きなのが、斉藤洋さん。
    子供の頃からお気に入りのルドルフシリーズ第四巻が出たと聞いて、読まずにはいられません!

    学生時代は気づかなかったけど、
    ルドルフとイッパイアッテナ達の縄張りって江戸川区なんですね!
    なんか親近感がわきました♪

    いい本は、大人になっても面白いです。

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著者プロフィール

1952年、東京都生まれ。中央大学大学院文学研究科修了。1986年、『ルドルフとイッパイアッテナ』で講談社児童文学新人賞受賞、同作でデビュー。1988年、『ルドルフともだちひとりだち』で野間児童文芸新人賞受賞。1991年、路傍の石幼少年文学賞受賞。2013年、『ルドルフとスノーホワイト』で野間児童文芸賞受賞。「どうわがいっぱい」シリーズの作品に、「もぐら」シリーズ、「ペンギン」シリーズなどがある。

「2022年 『がっこうのおばけずかん シールブック 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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