仕事をしたつもり (星海社新書)

著者 :
  • 星海社
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感想 : 296
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061385030

感想・レビュー・書評

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  • 思考停止しているサラリーマンは必読。でも、思考停止していることに自覚がないと本書を手に取らない可能性が高い。自分で考えて行動する。失敗を恐れない姿勢。トライ&エラーすること。はじめから答えを知りたがる傾向の人にはぜひ読んでもらいたい1冊です。

  • 自分が「仕事をしたつもり」の事例に当てはまることが多く、情けなくなってきた。全部をすぐに変えることは難しくても、「本気で考える」「保身をやめる」ことを少しずつでも実行していきたい。

  • 何も考えずに言われたことをした結果、必要のない仕事を一生懸命にするだけの「仕事をしたつもり」になっていないだろうか。
    この本をとおして、「仕事をしたつもり」について読者がそのことを認識し改善することで充実した人生が送れるようになる、と思われます。
    若干「」が多いのが気になりますが、雑誌の編集長をしていただけあって、論点もきちんとまとまっていて読みやすいです。

    【なるほどな点】
    ・1枚プレゼンはすべてを1枚に詰め込むのではなく、「自分が言いたいこと、相手が知りたいと思うだろうこと」(結論)を1枚に短くまとめる。あとは既存の資料を手持ち資料として用意するだけ。
    ・ビジネス書を多読速読するのではなくまず自分が知りたいことは何かを突き詰め、わかっていることわからないことを十分に考え、その答えが書いてある本を読む。
    ・ケンカ読法:読書しながら著者相手にイチャモンを付ける、そのイチャモンを著者の立場で説明や反論を行う。
    ・「意味をあまり考えず、とりあえず形だけはやっておこう」ではダメ。
     本当にそれだけやっていたら成果が上がるのかを考える。
     例えば、1日200件のテレアポの意味
    ・良い営業とは、「何のために」「何をすべきか」を徹底的に考えて、相手のためになるようにする。
    ・「最終的な目的→それにつながる成果→そのための手段」と言った流れを考える。
    ・何も考えずに右へ倣えをするのではなく、「なぜそれがうまくいったか」という理由を考え、他の場面での活用が可能かを考える
    ・過剰サービスは単なる仕事をしたつもりにすぎない。過剰サービスがなければ顧客にならないのではあればその顧客は必要ないと判断することも必要。
    ・仕事をしたつもりから抜け出すには:「仕事をしたつもり」(自覚なし)を「仕事をしたフリ」(自覚あり)に少しづつ切り替える。仕事をしているフリをしつつ、真剣に考える。

  • 今まで読んだ海老原氏の本の中では一番考え方が自分にフィットしていた。
    過去のデータを分析してどうの、というのではなく、意見が述べられているだけなので、
    いろんな人に受け入れられるかはわからないが、自分に当てはまることや、
    反省すべき点も多く、今後は意識しなければと思う。
    世の中の成功している方々は無意識にわかっていることで、
    この本に書かれている例は、世の中の一般的な人々だろう。
    「仕事した感」を勝手に自分で納得し、満足することは
    よくないとすると、自分をストイックに追い込んでいかなければ、と思えるが、
    それも少し違うようだ。
    あと、保身のための振る舞いも、無意識に多くの人々がやることであり、
    バランスが難しいところ。

  • 著者の人がNHKラジオの経済番組にゲストとして出ていたっぽいので主張を確認するために、パラパラとめくる。今回は、「仕事をしたつもり」の横並びと安全策で、保身をするのではなく、浮いた時間で、「成果を出す仕事」をするためのテクニックとしての側面が目に付いた。 ゲストとして会社の経営者目線で、いろいろ語っていたが、この本からの差分を感じて、どのように変化しているのか。という部分も知りたかったり。立場の差なのか。2014/09/08あとで、「けんか読法」の部分や、中身でなく量という評価で逃げてしまう部分を読み直したくて、購入してました。「けんか読法」の部分は、本を読む本と似ているようで、違うようで比較したかったという気持ちでした。 2014/07/12 ひたすら何度も具体的に、 お前は惰性で仕事をしてないか? 考えて仕事をするということはこういうことだ。というのを書いてある。流石にこれだけ書いてあると、自分に当てはめて考え直さざるを得ない。2011/11/13"

  • 考えるとはどういうことか、チャレンジするとはどういうことか、ここからヒントが得られると思う。
    仕事をしたつもりから、仕事をしているフリに昇格して、その時間をチャレンジの準備に使いたいと思う。

    ・手が必要なのですか?目が必要なのですか?
    ・苦労は多いが先駆者となって、実りある「仕事」をするのか?
    ・読まれるメールは何時に送るべきか?

  • 目的意識を持って仕事しましょうという本。
    短時間で読めるしわかりやすいので再読しても良いかも。

  • 仕事をしたつもり=右にならえで人と同じ事をし、楽だし頑張っているように見える→大量の労力、時間がかかる。
    仕事をしたつもりをやめるには、限られた中で、自分なりに考え、トライ&エラーを、繰り返し地道な努力を続ける。

  • うん、おもしろかった!
    仕事をしたつもりを半分にし、残りは仕事をしたフリをする、目からウロコでした。フリをした時間をクリエティブな時間にする。
    これぞ、時間労働ではない、仕事!
    なかなか、自分の勤め先ではダラダラ残業が評価されている節があるけれど、少しづつ自分は変えていこう。
    2017.09.22

  • 耳の痛い言葉だらけでした。
    社会人になって丸10年が経ちそれなりに仕事をし、
    それなりに給料を貰っていますが、
    著者の言っているように古くからの慣習に何の疑問も持たずに
    あまり意味の無いことをしていたり、
    まさに「量の神話」に基づく仕事をしているなぁと
    実感させられました。
    薄々感じてはいたのですが何のきっかけもないまま
    ダラダラと仕事を続けていました
    (ダラダラと仕事をした方が残業代も貰えるという甘えもあったと思います)。

    このままでは自分の市場価値は全く無くなっていくなと危機感を募らせています。
    著者が最後に提示している仕事をしたつもりを半分にして残り半分を
    真剣に考えて行動することに費やして行きたいと思いました。

著者プロフィール

雇用ジャーナリスト、経済産業研究所コア研究員、人材・経営誌『HRmics』編集長、ニッチモ代表取締役、リクルートキャリア社フェロー(特別研究員)。
1964年、東京生まれ、大手メーカーを経て、リクルート人材センター(リクルートエージェント→リクルートキャリアに社名変更)入社。新規事業の企画・推進、人事制度設計などに携わる。その後、リクルートワークス研究所にて「Works」編集長に。2008年、人事コンサルティング会社「ニッチモ」を立ち上げる。『エンゼルバンク─ドラゴン桜外伝』(「モーニング」連載)の主人公、海老沢康生のモデル。
主な著書に、『「AIで仕事がなくなる」論のウソ』(イースト・プレス)、『雇用の常識「本当に見えるウソ」』(ちくま文庫)、『面接の10分前、1日前、1週間前にやるべきこと』(小学館文庫)、『仕事をしたつもり』(星海社新書)、『女子のキャリア』(ちくまプリマー新書)、『無理・無意味から職場を救うマネジメントの基礎理論』『経済ってこうなってるんだ教室』(ともにプレジデント社)など。

「2018年 『名著17冊の著者との往復書簡で読み解く 人事の成り立ち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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