星からおちた小さな人―コロボックル物語 3 (講談社青い鳥文庫 18-3)
- 講談社 (1980年12月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061470347
作品紹介・あらすじ
空とぶ機械の飛行テストをしていたコロボックル--ミツバチぼうやが、ゆくえ不明になった。知らせを聞いたコロボックルたちは、むかしからのおきてをやぶって、ぼうやをさがしだし、すくいだそうと力を合わせて動きだした。せいたかさんの子どものおチャメさんも大かつやくします。
もくじ
はじめに
<質問>コロボックルって なんのこと。
★答えを知ってる人でも読んでごらん★
第一章 空とぶ機械
第二章 この世にただひとりとなるべし
第三章 臨時マメイヌ隊員
第四章 あまがえる作戦
第五章 夕やけ雲
<A日本の名作 小学上級・中学から>
感想・レビュー・書評
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ひょんなことから人間に捕まってしまった1匹のコロボックルを助けるお話。
ある日1匹のコロボックルが何かを背負って飛んでいる!
試験飛行をしているのだ。
コロボックルも人間同様一度は空を飛びたいと思うのだ。
その夢が今叶おうとしているのだ。
しかし...。
面白かったです。
コロボックルを拾った男の子がコロボックルを宇宙人(・・?)だと思うのは仕方ないと思いました。
『ルルルルルルルル』って聞こえたもんね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
コロボックル物語の3作目です。
今までは「人間に捕まったコロボックルは一人きりで生きていかなければならない」という掟がありましたが、せいたかさんとママ先生の協力もあってコロボックルの小さな国は発展しており、その掟を変えて捕まえられたコロボックルを助けに行きます。
電気も使うようになり、空を飛ぶ機械も発明しているコロボックルたち。
さらには、せいたかさんのひとり娘、オチャメさんも活躍し、シリーズの世界が重層的になっていて読み応えがあります。
昔の作品ですが、「古さ」を感じさせない力を感じます。 -
人間に捕まってしまったコロボックルを助ける冒険。
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ミツバチ坊やといちゃお君がかわいい。とにかく現実にもあるかも、みたいな臨場感がたまらない作品です。以前作にも書いたが、児童のときに出会っていたら人生狂わされてたかも笑
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コロボックルシリーズ3冊目。
2冊目からは4,5年経ってるかな?
今度は一人称ではなく三人称です。そのためコロボックルたちの行動と人間の行動両方が語られます。
1、2冊目で出てきたコロボックルたちの立場はそんなに変わっていないようですが、若手コロボックルたちが育ってきて、コロボックルたちの国も飛行機械を作るほどに発達してきました。
人間のほうは、せいたかさんの出番は少なくなって、その子供世代に話は移りつつあります。
今回の事件はコロボックルたちが開発した飛行機械の事故から始まります。
飛行機械の運転をしていた若いコロボックルのクルミノヒコ、通称”ミツバチぼうや”が、人間の少年”おチャ公”に捕まります。
コロボックルの国の掟で「この世でただひとりとなるべし」つまり助けは難しい、仲間の事は言わずに死ぬまで一人でいるしかない。
しかし今のコロボックルの国では時代に沿った新しい規則作りが進み、人間との関係も見直そうとしている。
コロボックルたちはミツバチぼうやを救出し、これを機会に人間とコロボックルの関係が新しくなるのか… -
おちゃめさんの考え方と行動は小学2年生ながら、私が憧れている姿で、せいたかさんの娘はさすがだな、と思いました。また、世話役が登場したときには安心感と偉大になられて、、という誇らしい気持ちにもなります。
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「空とぶ機械」
試験飛行の最中に。
こればかりは偶然が重なり起こった不幸としか言いようがないが、無事を願うしか出来ないだろう。
道も知らぬのに勝手に動き回って、帰り道を見失ってしまうだなんて困った子供だよな。
「この世にただひとりとなるべし」
緊急事態は続いて。
人間が沢山いる場所に落ちたというだけでも大事件なのに、まさか拾わるとは誰も思わないだろう。
冷静になって考え直してくれたおかげで、延命されたようなものだが危険な状態だろう。
「臨時マメイヌ隊員」
予想通りの状態に。
こんな状況に陥ってしまったら、仲間が助けにくるなど希望を抱くだけでも苦しくなってしまうな。
自分にとって信用できる相手だったとしても、ふとした瞬間に口にする危険はあるのに。
「あまがえる作戦」
ほんの少しの油断。
しっかりと機械の事を理解していれば、あんな過ちを犯してしまうことなく大人しく居ただろうに。
自身たちの力で出来る限界を超えた時に、頼れる者がいるというのは心強いことだろう。
「夕焼け雲」
助けてくれた者は。
誰もが想像すらしなかった者だったろうが、幼い頃から少しでも教えてもらっていたからだろうな。
子供だから出来る事も多かっただろうが、この子がしっかりしているのが一番大きいな。 -
おチャ公いいやつだった。
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せっかく機械を使って飛べるようになったのに、鳥に見つかって落とされて、かわいそうだなと思った。また、大丈夫かな、とも思った。
鳥に落とされたコロボックルがおチャ公にかくまわれていて、怪我していたけれど無事で、よかったなと思った。