- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061592803
作品紹介・あらすじ
十八世紀英国の資本主義勃興期に、「見えざる手」による導きを唱えて自由主義経済の始祖となったアダム・スミス。彼は手放しの自由放任主義者ではなくフェアな自由競争を主張し、『道徳感情論』では利己心の自制を説き、『国富論』では政経癒着による独占と特権を批判した。現代日本社会が抱える問題点にも鋭い示唆を与えるスミスの思想の核心とその生涯を、豊富な資料を駆使して第一人者が説く必携の書。
感想・レビュー・書評
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第1章 少年時代
第2章 青年哲学者の活動
第3章 『道徳感情論』
第4章 フランス旅行
第5章 『国富論』の世界
第6章 晩年と死後
著者:水田洋(1919-、港区、社会思想史) -
[ 内容 ]
十八世紀英国の資本主義勃興期に、「見えざる手」による導きを唱えて自由主義経済の始祖となったアダム・スミス。
彼は手放しの自由放任主義者ではなくフェアな自由競争を主張し、『道徳感情論』では利己心の自制を説き、『国富論』では政経癒着による独占と特権を批判した。
現代日本社会が抱える問題点にも鋭い示唆を与えるスミスの思想の核心とその生涯を、豊富な資料を駆使して第一人者が説く必携の書。
[ 目次 ]
第1章 少年時代
第2章 青年哲学者の活動
第3章 『道徳感情論』
第4章 フランス旅行
第5章 『国富論』の世界
第6章 晩年と死後
[ 問題提起 ]
[ 結論 ]
[ コメント ]
[ 読了した日 ] -
アダムスミスの伝記で全体がわかりやすく記載されている。
「道徳感情論」の中の、「かなしみにうちのめされているなら、
とじこもらないで、人びとのなかへでていけ」
というところが好き。 -
「市場の見えざる手」という言葉で名を知られるアダム・スミスについて学ぶのに、入門として最適な1冊。
最近「市場の見えざる手」の力が弱くなったのではないかと一部では言われている。
確かに弱くなったと思う。
「市場の見えざる手」は実際の商品の価値を元に取引が行われなければ働かない。
価値とは必要性と強い相関を持ち、市場参加者が商品に必要性を感じないままに価格に囚われ取引を続ければ、その価格は社会心理学に基づき付和雷同し安定せず、価格があるべき場所に収束する事は無い。
アダム・スミスが現代に生きていれば有効な解決法を見いだしただろうか?