反哲学史 (講談社学術文庫)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061594241

感想・レビュー・書評

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  • 古代ギリシアから近代への歴史を批判的にたどるこの新しい視角を得れば、哲学の歴史も自ずからこれまでとは違って見えてくる。

    らしい

  • 二周目。高3春以来二年ぶり。
    この19年の自分の思考の成長が、順調に西洋哲学の変遷を辿ってきてたことがよく分かった。
    環境に感謝。

  • 『ぼくらの頭脳の鍛え方』
    文庫&新書百冊(佐藤優選)117
    思想・哲学・宗教

  • 20120307ブックオフ

  • 哲学書三冊目の本。反哲学史?と書いていながらわりと哲学の基本が書いているように感じた・・・

  • これさえ読めば哲学史はばっちり…というわけではありませんが(そもそもそんな本があるのか)、哲学に興味があってもなくても、一度読む価値はあると思います。

    とても分かりやすい文体で、よくつかわれる用語の意味なんかも新しい見方ができるようになった気がしています。


    とりあえず、また読みます。

  • とても分かりやすい。反哲学とあるが、比較的オーソドックスな説明。

  • フランス革命のイデオロギーとなった啓蒙思想が、いわば無時間的、無歴史的な理性、つまり古代のギリシャ人にあっても18世紀のフランス人にあっても変わることのない理性、を原理にし、フランス軍はその理性を旗印に、つまりその理性をドイツ人にも押し付けようとドイツに侵入してきたわけだが、それに抵抗するドイツ人は、ドイツ民族には中世以来の歴史のうちで培われた独自の民族的構成があると主張し、それぞれの民族の歴史的生成過程の重要性を強調した。こうした思想がドイツロマン派の芸術運動に結晶します。

    シェリングは神を光、神の内なる自然を闇にもたとえています。つまり光は闇から発出してくる、あるいは闇がおのれのうちから光を発出させるのだと考えている。闇はそれだけでは真っ暗なので、闇がおのれのうちから光を発出させ、それによっておのれを照らしかえさせようとする。それと同じように、それ自体では混沌である自然がおのれのうちから神を発展させ、それによっておのれを照らしださせるのだ、としシェリングは考えていた。

  • 意外とわかる。

  • 目 次

    はじめに

    第1章 ソクラテスと「哲学」の誕生

    第2章 アイロニーとしての哲学

    第3章 ソクラテス裁判

    第4章 ソクラテス以前の思想家たちの自然観

    第5章 プラトンのイデア論

    第6章 アリストテレスの形而上学

    第7章 デカルトと近代哲学の創建

    第8章 カントと近代哲学の展開

    第9章 ヘーゲルと近代哲学の完成

    第10章 形而上学克服の試み
     第1節 後期シェリングと実存哲学
     第2節 マルクスの自然主義
     第3節 ニーチェと「力の意思」の哲学

    終 章 十九世紀から二十世紀へ

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著者プロフィール

中央大学文学部教授

「1993年 『哲学の探求』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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