狂骨の夢 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 273
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  • Amazon.co.jp ・本 (578ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061818446

感想・レビュー・書評

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  • いいなぁ~。
    魅力的な癖のある登場人物。
    卓越したストーリー。
    いいよ。うん。

  • 朱美という女は、なんて魅力的なのだろう。

    前半は、前作で魅了されてしまった京極堂の出番がなかなかなく、それだけが物足りなく感じたが、それはあくまで個人的な感想。

    自分も、登場人物達も、ある意味、前回の事件で学んだことが覆されてゆくことに戸惑う。
    それゆえ、関口などはかなり混乱してゆくが、更に混乱している元精神科医のおかげで、少し正常な気さえした(笑)

    今回のクライマックスの憑き物落としの会場が、お寺であるせいか、真っ暗な境内でのやりとりは、とてもスリリングでドラマチック。
    漆黒の衣に身をまとった京極堂様のセリフのひとことひとことが、ドキドキという心臓の音とともに体の中にしみ込んでゆく感じ。

    ラストは切ない気持になったが、朱美の言葉に少し救われた。

  • 15年上ぶりの三読め。京極堂の謎解きの超大枠だけは覚えていたけれど、それ以外は綺麗さっぱり記憶の彼方に。主要メンバーたちが登場してパズルのピースがハマっていきだすと面白さが加速度的に増していくのだけれど、いかんせんそれまでが長い。序盤の登場人物は、普通の人っぽくてキャラの強さが足りないせいなのかも。序盤の「これどうやって解決するの?」的な状況を解決に持っていく京極堂、そして、京極先生さすがです。本が長くてもまだまだ続きが読みたい、この世界に浸っていたいと思えるのは、キャラの魅力と確実にどこか終着点に連れていってもらえるという安心感が大きいかもしれない。

  • 再読
    壮大な動機がたのしい。
    不思議な事は何もなく、解れていくのが気持ちよい。

  • 今まで以上に宗教が濃く絡んでました。

  • 毎日少しずつ読むつもりが
    途中の段階で寝ようとしたら怖くて眠れなくなったので
    結局深夜3時までかけて読破したものの
    謎が解けたらそれはそれで怖くて気持ち悪くて眠れない
    そんな傑作。

  • なんとも悲しいお話でした。

    すべてが過去の悲しみから起きていた出来事で、
    現在をさらに悲しい結末にさせてしまったといった感じでしょうか。。

    個人的にいさま屋さんが好きです。

  • 刊行時以来の再読。
    伊佐間や宇田川の生活描写が羨ましくて、今回はいまいち主題を掴み損ねたかも?
    文章量では夢分析の話が多かったけど、重要なのは男女平等と絡めて立川流の本質が語られるところかな。全てそのような解釈ができるのなら、宗教は素晴らしいものだと思う。

  • 最初は難しくて全然進まなかった。
    1年近く読むのを放棄

    降旗さん、伊佐間さんなかなか個性的な人達が出てきた

    個性的、癖がある人の周りには似たような人が集まるのかな

    どの巻でもそうだけど中禅寺さんが凄く配慮をしているのにそれを相変わらずぶち壊しにいく関口さんだった。
    今回は特に精神になんらの異常をきたしている可能性がある人が関わっていたから
    関口さんが熱くなる

    最後の朱美さんの行動が清々しい

  • 相変わらず最後まで結末が読めず、とてもおもしろい。途中、少し難しいところもあったがでもおもしろかった。

著者プロフィール

1963年、北海道生まれ。小説家、意匠家。94年、『姑獲鳥の夏』でデビュー。96年『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、97年『嗤う伊右衛門』で泉鏡花文学賞、2003年『覘き小平次』で山本周五郎賞、04年『後巷説百物語』で直木賞、11年『西巷説百物語』で柴田錬三郎賞、22年『遠巷説百物語』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『死ねばいいのに』『数えずの井戸』『オジいサン』『ヒトごろし』『書楼弔堂 破暁』『遠野物語Remix』『虚実妖怪百物語 序/破/急』 ほか多数。

「2023年 『遠巷説百物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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