鉄鼠の檻 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (826ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061818835

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ4作目。箱根の古い旅館で雪の中庭で座禅をした形の禅僧の死体が発見された。山奥にひっそりとある明慧寺の僧侶らしい。様々な宗派の僧たちが寄り集まって世間との結界を作り上げているその寺で続々と僧たちが殺されている。たまたま箱根を訪れていた京極堂や関口、寺の取材に来ていた敦子らと共に解決していく。

    今シリーズはそんなに不思議なことが少なかったからすんなりと入り込めたかな。臨済宗と曹洞宗が禅だなんて知らなかったな。禅がなぞなぞみたいに答えを考えながら悟っていくとか。ただ今回はユーモア的な要素が少なかった。

  • 京極堂シリーズなのになのに!すんなり読めた奇跡!
    お坊さんがたくさん登場するから坊主天国でありんす。

  • [ 内容 ]
    忽然と出現した修行僧の屍、山中駆ける振袖の童女、埋没した「経蔵」…。
    箱根に起きる奇怪な事象に魅入られた者―骨董屋・今川、老医師・久遠寺、作家・関口らの眼前で仏弟子たちが次々と無惨に殺されていく。
    謎の巨刹=明慧寺に封じ込められた動機と妄執に、さしもの京極堂が苦闘する、シリーズ第四弾。

    [ 目次 ]


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    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 長すぎる…。

  • 京極堂4冊目
    この人のは回を追うごとに量が多くなっているから読むのが大変
    で、今回も読み始めて当然のように嵌り、3日間で読破してしまった
    これが学生時代だったら一日で読んでいたろうな

    今回は禅がメイン
    よくもここまで調べたものだよなあ
    しかも一見回りくどい説明の全てが、物語の伏線となっていて、結論を聞いた時にはすっかり納得させられているという
    登場人物の京極堂のやり口のような展開で今までのもそうだけど、この人の本は本当に感服させられてしまう
    構成とか博学さとかもう凄いな
    ホント


    でも体力がないときに読むものじゃあない
    今回はちょっとしんどかった

  • 2002年9月3日読了。以下、過去の日記から抜粋。

    今月半ばに『絡新婦の理』文庫版が出されるということで、
    間に合った・・・なんとか4冊目も無事再読完了。
    大阪旅行の電車の往復でガンガン読み進めたおかげかな。
    最近は忙しくてなかなか読む暇もなかったので、ちょっと焦った。
    『鉄鼠』はおそらく私の周囲の人間には最も人気が高かった作品。
    まぁ、あの「京極堂」が初めて弱みを見せたのであるから、
    盛り上がる気持も分かる(分かる人には分かる論理)。私も好きだ。
    しかし私としては、この作品に深く関わる「十牛図」が印象的である。
    私がこの作品を初めて読んだのが大学2年の時であったが、
    実は1年の一般教養で単位揃えのために「十牛図」の講義を取っていた。
    当時は興味がなかったのと、教授の話しぶりが子守唄のようだったので、
    半分は寝て過ごした思い出しか残っていないのであるが、失敗だった。
    もっと真面目に受けるべきか、小説を読んでから受ければよかった・・・
    まぁまぁ、「十牛図」が何たるものかを覚えていただけでも、
    自分を褒めてやろうと今は思うのであるが、勿体なかったなぁ。

    あと、舞台が箱根。箱根といえば、曾我。
    作品中、本当に一瞬だけ「曾我」の名前が出ただけでも、
    ちょっと嬉しかった私は、なんて単純な思考回路をしているのだろう。

  • 現時点の「京極堂シリーズ」で一番好きな話。
    舞台は禅寺ですごく地味ですが、犯人が判り犯行動機が解明された時、何かがすごくストンと心に落ちました。映像化するなら仲代達也さんに演じてもらいたい。

  • お坊さん満載です。途中でだれがだれだか不明になる。

    京極堂と榎さんの以心伝心は最高潮です。榎さんは傍若無人に振る舞っているように見えて、実はものすごく考えて行動してる。たぶんねー、京極堂の行動を考えながら行動してるんだと思う。京極堂は京極堂で、榎さんのことは全面的に信頼してるし。

    この2人のタッグは最強です!!

    「榎木津は京極堂を抱えるようにして」の文章は、いつ読んでも萌えるわ……。私だけじゃないと信じてる。

  • 京極堂シリーズのなかでは個人的に三本の指に入る作品。
    禅寺という日常生活からはかけ離れた舞台も魅力的だったし、それぞれ手段は違えど京極堂&榎津二人の、高僧の憑物を落とす過程が小気味良かったです。
    既出の人物が再登場してそれぞれの過去にそれなりの決着をつけられたところもすっきりしました。

  • 京極夏彦の百鬼夜行シリーズ第四作目・鉄鼠の檻。
    ここから、以前の登場人物が再登場してきます。
    鉄鼠の場合、姑獲鳥の登場人物が再登場してきます。
    勿論新しい登場人物も出てきます。
    ただ個人的には、それより誰より益田が初登場なので、好きな巻ではありますね。

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著者プロフィール

1963年、北海道生まれ。小説家、意匠家。94年、『姑獲鳥の夏』でデビュー。96年『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、97年『嗤う伊右衛門』で泉鏡花文学賞、2003年『覘き小平次』で山本周五郎賞、04年『後巷説百物語』で直木賞、11年『西巷説百物語』で柴田錬三郎賞、22年『遠巷説百物語』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『死ねばいいのに』『数えずの井戸』『オジいサン』『ヒトごろし』『書楼弔堂 破暁』『遠野物語Remix』『虚実妖怪百物語 序/破/急』 ほか多数。

「2023年 『遠巷説百物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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