人狼城の恐怖 第4部 完結編 (講談社ノベルス ニF- 8)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (523ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061820173

感想・レビュー・書評

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  • 長い旅を終えた後の虚脱感と満足感にも似た、心地よい疲労感を感じながら読み終えました。
    読み終えた日が、偶然にも二階堂先生の誕生日だったので、勝手に運命感じちゃったアカウントはこちらになりますよ\(^o^)/←

    謎が謎を呼ぶドイツ編では凄惨な描写に怯みながらもページを繰る手が止まらず、
    似たような展開でちょっぴりトーンダウンしたフランス編ではいったん小休止。
    ようやく探偵が登場し、色々と思わせぶりな伏線や発言が楽しめる探偵編を経て、
    ようやく辿り着きました〜第四部・完結編!感動…!
    ほんとに、長かったな〜。読破にはなかなか体力が要る超大作でした( ^ω^ )

    個々の殺人トリックの解明は意外にシンプルというか、若干拍子抜けするレベルの使い古された感があります。でも、そりゃそうだよな〜。これ以外ってなったら、それこそオカルティズムの領域よね〜( ^ω^ )

    そして、ドイツとフランス双方の事件の真犯人を同一人物を足らしめる、驚天動地の大トリック!!!…と言いたいところですが、何ということでしょう、このトリックですら手垢のついた印象が拭えません!!!泣
    でも、発刊当時は衝撃的だっただろうなあ。最近読んだ某メフィスト作家作品のトリックが、もろ人狼城の応用だったもん…( ^ω^ )

    ともあれ、世界最長と呼ばれる推理小説を読破できて、ミステリファンとして大満足な作品でした。まだ、この偉大な記録は破られてないのかしら?

  • 最高が過ぎるのよ、まったく。
    最後まで飽きずに読ませてくれる文章の魔法使い。
    そして結末はいつも通りだけど
    それわかっていてもこのシリーズは大好きです。

    多くは語りません。
    その物語に酔いしれましょうね。

  • 完結編です…!凄い!凄い!

    全てが見事に解決!スッキリ!
    リアルタイムで読めた幸せ!

    本屋にて手にとった日々を忘れません!

    しかし二階堂蘭子の帰還まであんなに待つとは〜

    ぜひ〜

  • 世界最長の本格推理小説
    人狼城の恐怖 第四部完結編 二階堂黎人
    今読み終わりました。
    長かったです。
    私そういえば、二階堂黎人作品初めましてでした。
    順番通りに読まなくてすみません。
    人狼城の恐怖、
    うーんこんな内容だったとはね。
    星4つ付けさせてもらいます。
    長編っていいね。
    二階堂黎人って話の中にでてくるし、著者名でもあります。でも主役でないし脇役にして作家というのは、何処にもいましたね。
    京極夏彦さんとかぶってます。後書きでもでてきましたけど。
    さて二階堂蘭子やってくれました。ブンブンブーンって言う感じですね。
    名探偵、二階堂蘭子覚えておきましょう。
    シリーズはいいね。
    では次は何を読みましょう?

  • 二階堂黎人「人狼城の恐怖」、全四部を読破。長かった… いちいちオーバーリアクションな登場人物たちに白けることもあったけど双子の城・人狼城の壮大なトリックは面白かった

  • いろいろ破たんしている。それは否定しない。
    でも、文句なくおもしろい。

    どうか、いつの日か完全版が世に出ます様に。

  • 死体を利用しているんじゃないかと思ってたけど、その通りで嬉しかった。
    動機が流されていて、印象に残らなかった。
    久しぶりに先が気になって堪らなくなる推理小説を読んだ気がする。
    とても楽しめた。

  • 長いけど長さを感じずに読めた

    メインのトリックには途中で気づいてしまったけど、
    ハーメルンの笛吹きの謎や、犯人の正体には驚いたし、
    最後の展開も意外だった

    素直に面白かった

    作者あとがきであったように、誤植なのか色々と細かいところでつじつまが合わないところがあったのはまあご愛嬌か

    蘭子シリーズを読むのは初めてだったが他の作品も読んでみようかな

  • ドイツ編・フランス編の謎が解明されすっきり。
    と思いきや、そればかりではない、新たなる旅立ちが。

    ボリューム・謎の深さ・人死にの多さ・・・
    読み応えのあるミステリーでした・

  • 再読なのでサクサク読めましたが、初読みでは息をのんだなあ。
    完結編なのですべてが完結します。こんなに大がかりで難解な事件も最後にはズバッと解決、さすがですね蘭子さん!
    そんな蘭子さんも、最新作でようやくの復活らしいけど……レビューが不穏すぎて手が出しにくい。どうしたものか……なんだかんだいってファンなので結局は買っちゃうんだろうけどね。

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著者プロフィール

1959年7月19日、東京都生まれ。中央大学理工学部卒業。在学中は「手塚治虫ファンクラブ」会長を務める。1990年に第一回鮎川哲也賞で「吸血の家」が佳作入選。92年に書下ろし長編『地獄の奇術師』を講談社より上梓し、作家デビューを果たす。江戸川乱歩やJ・D・カー、横溝正史の作品を現代に再現したような作風は推理界の注目を大いに集め、全四部作の大長編『人狼城の恐怖』(1996〜99年。講談社ノベルス)では「1999年版本格ミステリ・ベスト10」第一位を獲得。アンソロジー編纂や新進作家の育成にも力を注ぎ、2000年代は合作ミステリの企画も多数行った。SFの分野にも精通し、『宇宙捜査艦《ギガンテス》』(2002年。徳間デュアル文庫)や『アイアン・レディ』(2015年。原書房)などの著書がある。近年は手塚治虫研究者として傑作選編纂や評伝「僕らが愛した手塚治虫」シリーズの刊行に力を入れている。

「2022年 『【完全版】悪霊の館』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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