海紡ぐ螺旋 空の回廊 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 70
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061824768

感想・レビュー・書評

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  • 正直言って、この人の文章は分かりにくいことが多い(誰の言動・行動かすっと入ってこない)。でもそれを補って余りあるキャラクターの魅力。

  • ファンタジー・ミステリシリーズ第13作

    読了日:2006.07.25
    分 類:長編
    ページ:302P
    値 段:900円
    発行日:2006年4月発行
    出版社:講談社ノベルス
    評 定:★★★


    ●作品データ●
    ----------------------------
    主人公:深山木 秋他
    語り口:3人称
    ジャンル:オカルトファンタジー
    対 象:ヤングアダルト寄り
    雰囲気:やや理屈っぽい
    結 末:少々淋しい
    カバーデザイン:斉藤 昭 (Veia)
    ブックデザイン:熊谷 博人・釜津 典之
    ----------------------------

    ---【100字紹介】-----------------------
    リベザル誘拐、奇妙な加工が施された部屋の中で起きた
    座木の義父の怪死。薬屋3人組に起こった事件と
    60年前の女子高生失踪事件。3つの事件の謎が交錯するとき、
    深山木秋の過去が明らかに…?物語は意外な展開へ…
    -----------------------------------------

    高里椎奈の「薬屋探偵」シリーズの第13作です。

    いきなりで驚きの展開を見せました。「キャラもの」度全開でしたし。

    薬屋3人を巡る、3つの事件。
    現在進行形のリベザル誘拐。
    起こったばかりの座木の義父怪死事件。
    そして60年前の女子高生失踪事件。

    3つの事件は時間的には、ばらばら。でもどうやらつながりがありそうで…?謎に迫る、という感じはあまりありません。何かを推理していく、という感じでも。読者にすべてが提示されて、謎解きを楽しむという、いわゆる「本格」的な要素も皆無ではありませんがそれほど。自動的に話が進み、謎が明かされていきます。とても読者に親切ですね。でもあまりのスムーズさに、ミステリ好きにはちょっと物足りないかも。

    最も本格推理風なのが、2つ目の事件。「謎解き」部が綺麗です。きっと誰もが相当、頑張って作りこんでいるな、と感じるでしょう。そのせいで「ちょっと作りこみすぎ」とか「理屈っぽい」という印象を与えかねないですが。読者を選ぶかもしれません。いわゆるミステリ、とはちょっと違うのですが、面白い趣向だと思います。もしかして、これがアンチ・ミステリというもの?

    文章はやや気に入りません。前後関係のあいまいさや、唐突さがやはり出ています。デビューから7年目で、長所は大分伸びましたが、当初から気になっていたこういう短所が、まだ気になるところですね。それでも読ませますからね。やはり長所の凄さがあるのかも。いや、それよりも波長の合う人が多い、ということかも。確かにこういう物語、読んでみたい、と思ったものをいつも書いてくれる作家さんです。本作の展開の関係上、一度まとめてみました。どうしてまとめてるの?と思われる方は、本作を読んでみるとご納得頂けるかと思います。


    ●菜の花の独断と偏見による評定●
    ---------------------------------
    文章・描写 :★★
    展開・結末 :★★★
    キャラクタ :★★★+
    独 自 性 :★★★
    読 後 感 :★★+
    ---------------------------------

    菜の花の一押しキャラ…深山木 秋

    「君達がいなくても僕は一人で生きて行ける」(シン・リー)
    その真の意味が明らかになったとき…

  • おしまい!

  • 読みたい本。
    薬屋探偵妖綺談シリーズ完結巻。

  • 一部が終わり。リベザルだけになった深山木薬店次はどんな展開になるのでしょう!?

  • 2009/4

  • 第1部完結。次が、第2部が気になります。
    離れてしまっても何処かで繋がっていますよね?

  • やっと第一部完結です。
    間違って第二部の1巻を借りてから、結構経ちましたが
    彼があれで、どうしてああなってこうなったのか
    ようやく分かりました。
    未来を先に読んでしまっているので、ちょっとした楽しみが
    失われてしまってはいますが…w

    主要メンバー三人の、くるくると替わる視点と話。
    要所に織り込まれていく過去話と、分類不可の話。
    一体誰がどこで何をして、どうしてこうなってそうなるのか。
    替わるおかげで続きが気になって、飛ばし読みをしたいけれど
    したらわけが分からなくなる〜! とジレンマに苛まれたり(笑)
    この手の形式が、一番気になって読み進めてしまいます。

    過去も今もすっきりはしましたが…最初に第二部を間違って借りたのが
    非常に悔やまれる現実です。

  • 薬屋シリーズ最終巻。うっかり途中の巻を飛ばして手にしてしまいましたが…内容についてはモーマンタイ!
    事件があり、謎があり、そしてすべからく解決される。これにて終幕、というのがちょっと寂しい。

  • 12月3日読了。

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著者プロフィール

茨城県出身。芝浦工業大学工学部機械工学科卒業。1999年『銀の檻を溶かして』で第11回メフィスト賞を受賞しデビュー。著作に、デビュー作を始めとする「薬屋探偵」シリーズ、「ドルチェ・ヴィスタ」シリーズ、「フェンネル大陸」シリーズ(以上、講談社)などがある。2019年5月に「うちの執事が言うことには」が映画化された。

「2023年 『雨宮兄弟の骨董事件簿 2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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