零崎曲識の人間人間 (講談社ノベルス)

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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061825826

感想・レビュー・書評

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  • ロリコ……げふん。な曲識さん。
    最初はなんかこうふつうのひとっぽいのですが幼女と戦った時のモチベーションが半端無くて凄かったです。
    赤いあのひととの共闘もすてきでした。

  • ≪内容覚書≫
    零崎一賊の音楽家、零崎曲職。二つ名は『少女趣味』(ボルトキープ)。
    逃げの曲職とも呼ばれるほど、
    異質な殺人鬼集団内においても異質な男。

    そんな曲職の闘いと恋の一幕を楽しめる一冊。

    ≪感想≫
    曲名の後に、いちいち「作曲 零崎曲職」とつけるのが、
    なんだかツボに入った。

    しかし、好きな物に打ち込む男という視点になると、
    零崎なんて関係なく、ほんとにただの男だなー、と思った。
    問題は、それが人を殺せる、という点にあるんだが。

    しっかりしているし、自分のことは自分でやれる男だけど、
    なんとなく見守ってあげたくなる男、それが曲職さん。
    例え、他に好きな女がいても構わない。
    あなたを見つめていたいだけ。

    そんな切ない恋心を感じさせてくれた曲職さん感謝。

  •  安定した能力バトル三巻目。
     しかし毎度毎度、ページの割にサクサク読めます。それだけ読み易い文章を書かれているのだなあと、改めて大尊敬です。
     無桐伊織も相変わらずいいキャラです。

  • 『待ち合わせの時間に寸分違わず、遅れて来るでもなく早めに来るでもなく、秒単位の正確さでちょうどぴったりやって来る男…特に悪いことはしていないし、むしろ何より正しいはずなのに、なんだか一番印象がよくない気がするわ…』

    『まあまあ。もし折れたら救急車が来てくれるおまじないを唱えてやっからさ』
    『普通に電話で呼べや!』

    『逝ってらっしゃいませ、ご主人様』

    『そもそも僕らは一蓮托生だよ。責任を分割なんかできるわけがない。ローンじゃないんだからさ』

    『あれからもう五年くらい経つか…生まれたばかりの子供が、もう幼稚園だ。九十歳の老人なら死んでいる』

    『俺は変わらないよ。周りの環境が変わっただけだ』

    『公園にある道具の内で ー シーソーだけは、一人では遊べない道具だということだ。』

  • 戯言シリーズのなかでは結構好き。

  • 『零崎一賊』――それは“殺し名”の第三位に列せられる殺人鬼の一賊。“少女趣味”こと零崎曲識が、一賊に忍び寄る危機を察知し、ついに表舞台に現れた。一賊の結束はどうなるのか。“音使い”零崎曲識の闘いが今、始まる!新青春エンタの最前線がここにある。

  • 人間シリーズでは、これが一番好き。
    最後は泣きそうになる。もっと曲識が出る物語を見たいけど、出ねえだろうなー。

    物語や話しをする以上、脇役と位置づけられる人は、必ずいる。
    当然それは、創作の世界だけに限らず、現実にも。
    そしてそうなるのには、その人物ごとの理由があるんだろう。
    その脇役より優れている主役が傍にいるから。
    主役に必要なものを持っていないから。
    脇役でこそ輝けるから。
    主役であることを望まないから。
    物語の本筋から遠いから。
    てか、その物語の視点が彼ではないから。

    だから脇役の物語は、必ず主役の物語よりもつまらない、なんていうことはない。
    そして、脇役にも主役を演じなければならない局面は必ずあるし、来る。

    『ロイヤルロイヤリティホテルの音階』で、主役中の主役である人類最強の、人類最強への最初の一歩を助け、
    『クラッシュクラシックでの面会』で仲介料として、弟へ前途を祝する曲を贈るという、最高の演出をした。
    本の最後には、そんなかっちょよくて粋な、彼が主役の物語。


    レビューとしてどうなん?と思うけど、そんなの関係ねー。
    最後の文章を引用――

      ◆  ◆  ◆

    零崎一賊、『少女趣味』、零崎曲識。
    死の間際にして――彼の望みは叶った。
    せめて人間らしく――笑って死んだ。
    輝ける最期の瞬間、彼は本懐を遂げたのだ。
    それは確かに、彼が主役であれた瞬間だった。
    彼が最後に演奏した曲の作品№.は唯一の欠番――。十年前、赤い少女に出会った直後に作詞作曲した、入魂の一作。
    タイトルは『ままごと』。
    けれどそれは誰の目にも明らかな、初恋、だった。

  • 人間が描けていないと言われる西尾維新ですが、零崎一賊の家族愛は「嬉しい」くらいに伝わってきました。「クラッシュクラシックの面会」が特に好き。素敵な関係です。
    一方で恋愛感情についてはいまいち首を傾げてしまう。何がきっかけで、どう恋に落ちたのかが文章を読んでいて伝わってこない。これは西尾作品全般にいえることなんですけどね。
    元りぼんっ子の維新ファンとして、あえて苦言。

  • 曲識さん。
    予想外な2828。

    ひといずデート美味しかったです。
    後強すぎる人やっぱり良いよね。うん。
    哀川さんとの関係美味しすぎました。もぐもぐ。

  • 淚腺崩壞

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著者プロフィール

1981年生まれ。2002年、『クビキリサイクル』にて第23回メフィスト賞を受賞してデビュー。デビュー作を含む「戯言シリーズ」は若い読者に大人気となる。2006年刊行の『化物語』は〈物語〉シリーズとしてシリーズ化され、アニメ化・ゲーム化され様々なメディアミックスが行われている。矢継ぎ早に刊行するすべての本が常にベストセラーとなり、当代随一の「物語師」として活躍中!

「2014年 『「偽物語」PremiumアイテムBOX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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