零崎人識の人間関係 匂宮出夢との関係 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061826793

感想・レビュー・書評

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  • 読んでなかったので、猫物語読んだ勢いで。
    今まで人識といーちゃんの会話が好きだったけど、今回の人識と出夢の会話が楽しかった。私的な出夢の評価あがった。かわいいな、出夢。
    まぁ、最後は狐さん余計なこと言うから2人の関係が...ってなったけれど、狐さんの言うとおりに動いてしまう出夢の素直なとこがまたかわいいと思ってしまったり。2人は敵と言いつつも、そんな関係でも納得してしまうというか、もとからこうだったかのようにも見える不思議。殺しあいながらもお互いを思う気持ちがどこかにあるんじゃないかな。とか、私目線なんだけど、そう思ってしまうよ。(なかなか殺人鬼とかの目線で考えるのは難しいからどうなのかわかんないけれど)
    思い返せば戯言シリーズ読んだのもう5年くらい前の話ではないか...!そろそろ伏線といってもどこのことかわからなくなってきてるような気もしないでもない。

  • せつなすぎます。

  • 回りくどく説明してるけど、結局元凶は狐さんだった、と。もっと回りくどく、戯言遣いも関係していると。そういうことか。

  • 出夢に関する悪いフラグっていつも他に比べて際立ってる気がする。

    ただ、これ読んでから戯言の出夢を見ると、本当に人識のことを認めていたんだなぁ・・と思う。

  • ≪内容覚書≫
    戯言シリーズの番外編零崎一賊に視点をあてた人間シリーズ。
    零崎一賊の鬼子、人識と
    匂宮雑技団の失敗作、出夢の関係性のお話。

    人識の中学校に現れた出夢。
    あろうことかそれは共闘のお願いだった。
    逃げ出してきた西条玉藻も加わり、
    直木三銃士に守られる玖渚直の抹殺に向かう。

    二人の間に仄かに漂う淡い恋模様。
    果たして、どんな結末が。

    ≪感想≫
    西尾作品のレビューは漢字がめんどくさい・・・!

    戯言シリーズは数年前に最終巻だけ読むという愚行を犯したのみ。
    この一冊だけでも読めるようにはなっているものの、
    正直、登場人物は、復習しないときつかった。

    なんとなく切ない恋話、で驚いた。
    西尾ワールドでは、まぁ、そうなるだろうな、という結末だったけれど、
    個人的な好みなら、二人で、『殺し名』から逃げ回って欲しかった。

    商業戦略から考えると、他の作品も読んでみようか、と
    思わせる作りになっているので、のせられてるな、と思った。

    久々の西尾維新作品だったが、
    包み隠したいもの、もやもやするもの、を、
    文章で表現するのが上手い人だな、と感じた。

  •  出夢編。チームは人識と出夢と西条玉藻。一人一殺の王道一対一バトルを楽しめます。
     最後に出夢が本来のアイデンティティーを取り戻すところ、そして人識が本気で怒るところは、辛いシーンながらも二人のキャラクターがよく表れていて良かったです。
     ありがちな展開といえばそうですが、ラストで遠慮なく人識との関係を壊しにかかる出夢はいいキャラだなあ、と。

  • 誰にも優しい人が、別段悪い人でもない人間を忌み嫌って詰っても、おかしいことではない。まあ非難されはするだろうけど。
    同じように、誰でも殺す人間が恋をしても、おかしいことではない。こっちは、ヤンキーが猫に餌効果があるかも。でもそれが子どもだと、自分に迷って取り返しのつかないことをやってしまうかもしれない。

    そんな話し。

  • かなり楽しみにしていた出夢くん編!!
    ぜろりんとの絡みが可愛くてしょうがないです^ω^;
    表紙もかなり素敵ですー!

    でも最後が切なかったのです・・・。

  • 人識と出夢のスピンオフ作品。なぜか西条玉藻まで登場しますが、ジグザグとのからみです。メイン作品があってそこの伏線をひとつの物語にしました、みたいな

  • 仲良し仲悪だった二人の関係の変化が書かれています。
    絶対的な『強さ』を受け持った出夢が唯一抱いた弱さが人識だったりなんだったり。
    それに不安になったり揺れたりする出夢が凄く印象的でした。
    玉藻に嫉妬してたり人識にくっついたり色々と出夢が忙しい。

    二人の関係は、初期からこの話までは人識の口から『共犯者』ともすれば人識からしてみれば最大限の親愛表現かもしれない『家族』と語られてますがその通りなのだと思います。
    あのじゃれ合いも掛け合いも純粋なただ単純な遊びの上に成り立っていたような。
    ただそれが重なるごとにやはり少しずつ何かしらの変化はあったわけで
    出夢は止めとして必然か必然か狐さんと出会ってしまったのでもうそのような生ぬるい関係には戻れなくなったのだと。

    しかし狐さん変態だったな!出夢の身体撫で回してたけどびっくりしたよ!
    ろくなことしないな狐さん!!



    最後のふたりの関係は、
    ……やっぱ恋なんだろうな。
    憎しみではないし愛でもないんだろう、『恋』ってのがやっぱり一番相応しいんでないかと思います。

    出夢は人識のクラスメイトを惨殺して、なんでこんなことしたのかわからないのかって人識に言っていたのですが
    人識にはそれがちゃんと伝わったんだろうか。伝わったんだろうな。
    伝わったからこそ出夢に応えたんだろう、と。
    だから「俺にできること――全部してやる」という答えが出てきたんだろうな。


    この物語はバッドエンドなんだとおもいます。
    お互いの、ともすれば少し外れていてもちゃんとした恋とか友達とか関係とかになったものを、均衡が崩れたことによってならなかった結果と過程の物語みたいな感じが。

    でもそれでもなんとなくはハッピーエンドなのかな、とも、思ってみたりします。
    伊織編に、人識の中にいる人間は、双識と戯言遣いと出夢しかいないみたいなことが書いてありましたが
    出夢が亡くなったあとも割と人識は出夢のこと楽しそうに話すから。
    恋人に限りなく近くて遠いような恋人という関係が、いいのではないかと。
    取り敢えず出夢が本当に本当に人識の事がすきだったのが驚きでしたがよかったです。
    人識もまんざらでもなく受け入れてたようだったし。
    遊馬さんが玉藻に、諦めなさいって言ってたのもそういうことを感じたからなのかしら。

    人識と出夢、ふたりの今までの友達のような家族のような関係は崩れてしまったけど、かわりに敵同士のような恋人同士のような、永遠になくならない絆ができたのならばそれはそれ、な気がします。



    敵側としてはやっぱり飛縁魔さんが一番印象的というかなんというか。
    最高クラスのプレイヤーみたいなんですが、案外人間臭くお亡くなりになりました。
    でも最後のその人間臭さがすごくよかった。
    双識を羨ましいというのが人間臭かった。彼も誰かとの繋がりが欲しかったのだな、と。それは出夢も同じだったかもしれないけれど。
    最後、泥田坊や煙々羅や七人岬に呼び掛ける台詞にじいんとしました。
    わりと不幸せでなかった彼もよかったなあとおもいました。



    あと直さん凄かったね…あんな人だったんだね…。


    人間関係、出夢よかったです。
    やっぱり人識と出夢のふたりが好きなんだよー。

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著者プロフィール

1981年生まれ。2002年、『クビキリサイクル』にて第23回メフィスト賞を受賞してデビュー。デビュー作を含む「戯言シリーズ」は若い読者に大人気となる。2006年刊行の『化物語』は〈物語〉シリーズとしてシリーズ化され、アニメ化・ゲーム化され様々なメディアミックスが行われている。矢継ぎ早に刊行するすべての本が常にベストセラーとなり、当代随一の「物語師」として活躍中!

「2014年 『「偽物語」PremiumアイテムBOX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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