コインロッカー・ベイビーズ(上) (講談社文庫)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061831582

感想・レビュー・書評

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  • 生々しすぎて目を背けたくなるけどラストまで一気に読んだ。
    ハシの執念や願望や孤独がまさに異端の天才音楽家を表していて引き込まれた。ラストは救いのないまま爽快。

  • 村上龍らしいなあ、と思わせる前半の物語。キクとハシが幼少期を過ごした廃墟の描写がとても魅力的。ドラッグ、セックスで満ちるアンダーグラウンドな世界が、『限りなく〜』とリンクして少し興醒めしたが面白くどんどん読み進められた。

  • 村上龍の小説ではこれが一番好き。

    ハードでヘビーな内容だがとにかく面白い!

  • 大学生のときによく遊びに行った先輩のアパートで見つけて借りて読んだ。「それちょっと気持ち悪いぞ」と言われたけど夢中で読んで村上龍にはまった。

  • 久しぶりに読んだ小説。コインロッカーに棄てられて死なずに生き残った二人の人間の話。

  • 読んだ後、ブルーになった。。

  • 感想はまとめて下巻に。

  • 生まれてすぐ、コインロッカーに捨てられたハシとキクの物語。小学校前に引き取られて一緒に育つ。鮮烈。読んでて吐きそうになるシーンが沢山。和代、ガゼル、桑山、アネモネ、ミスターD、薬山の住人達。みんな狂ってる。描写が妙にリアルで、本からムンムン匂ってくるような。ハシが嫌。

  • 今となっては過去の世界の、少しルートが異なる近未来のお話。
    主人公の出自から周りの情景に至るまで、鮮やかに、そして刺激的な描写で一文字も余すことなく堪能できた。
    特に上巻の区切りの付け方はめちゃくちゃ上手いと思う。
    そう思ったんだけどね…。

  • ひりひりする。細かい描写の再現性の高さに驚く。話の展開は早くないが、疾走感があり、かつ緻密。

  • 龍の最高傑作と思う

  • 「悪魔のパス天使のゴール」を中学生の時に読んで以来の村上龍の作品。中学以来ということは10年近く村上龍とはご無沙汰。

    改行が少なくて最初は読み辛かったが、慣れるとスポード感を持って読むことができた。けど内容的に読んでて疲れた。まだ(下)があると思うとちょっと気が滅入る…

  • NYで友人達がおもしろいって言ってた(気がする)
    モノを思い出して読んでみますた。

    GO、69、そしてこの子。

    共通して言えることは「アツイ」
    熱いだけやなくって暑くって、そしてアツイ。

    自分の中に抱えてるモノが抱えきれなくなって
    一気に破裂しちゃう若者達が
    いろんな側面から描かれてて
    まとめて読んで気持ちよく夏が迎えられそうです

  • 初村上龍。
    どんなものかと思ってよんだけど、かなりすさまじかつた。
    「」と改行がほぼなく、最初はかなり読みにくかったけど、進むにつれて文章のスピード感がくせになり、止まらなくなりました。

    これほどまで病んだ世界は初体験です。
    全員が俗世に生きていて、正常者がだれなのか麻痺してきます。

    アネモネをのせて、人を殺してきたタクシーの運転手が忘れられません。
    母親がホテルで死ぬ描写も絶妙なリアリティで恐ろしい。

    恐らく隠喩が多用されているんだろうけど、難解。

  • やっと読んだ。わたし、無意識に村上龍を敬遠してたみたい。
    衝撃を受けた作品。

    最後の金原ひとみさんの解説がすべてを代弁してくれた。

    またいつか読もうという気分になった時に読み返すであろう作品でした。

  • 上下とも読み終わった。赤ん坊の時コインロッカーに捨てられたキクとハシの物語。読み終わった後の疲労感は長さだけが理由ではない。ところどころグロい描写があり、顔をしかめながら読みました。ぶっちゃけ意味わからん〜読み終わるのにかなりのエネルギーを使いました。

  • ★4つ。「面白い!オススメ」

    初村上龍。

    好き嫌い分かれると思うけど、
    印象深かった。

    アネモネという花の名前を初めて知ったな~

  • 村上龍といえばこれかなと思う。たぶん本人もそれなりの意気込みを持って書いているんではないかとひしひし感じる。
    ブックオフでややしなびたやつを買ってしまったことを、わりとずっと微妙に思っていた一冊。新装版買ってまた読もうかなと思っている。

  • この本はとても大好き。一気に読みいってしまう。
    混沌とか葛藤とか入り混じっているが、なんか目を覚まされるような。。

  • コインロッカーに置き去りにされたキクとハシ。

    何人も置き去りにされたが生き残ったのは二人だけ。

    荒廃した東京でキクとハシは、自分がふさぎこんでいたものを爆発させる。

  • 途中で挫折

  • ページをめくるのが本当にしんどかった。10日くらいかかったか。村上龍の小説は初めて読んだがすごいパワー、世界だった。生きろ。

  • 大学時代に何度読んだだろうか。久しぶりに読んだけど今読んでも色あせない。
    景気がめちゃくちゃ悪くて経済格差がすごく大きくて天変地異がきて、社会的不満がたかまってるなかに、情報伝達技術だけはソーシャルメディアで進化してるので、こういうときってファシストが生まれやすい状況だよね、という話を知人としていて、まさに小説の設定背景と重なることもあって、コインロッカーベイビーズ→愛と幻想のファシズムと連発で読んだ。

    「自分がやりたいことがわかってないやつは、何もやれない」というセリフに大学時代に慄然としたんだけど、いま読んでもグサリとくる。20年あとにまた読む。

  • アネモネがガリバーと高速走るシーンが好きです。
    ミスターDがハシに鶏脂について語るシーンが好きです。
    キクが裁判所で目的を思い出すシーンが好きです。
    キクがハシに和代の事を叫ぶシーンが泣けます。

  • いっつも途中で読むのを断念してしまう。。

  • コインロッカーを胎内としてこの世に生まれ出たキクとハシ。罪の子ふたりの心に渦まく愛と憎悪。廃墟と化した東京の上空に、華やかなステージに、そして南海の暗い海底に強烈な破壊のエネルギーがほとばしる。巨大な鰐を飼う美少女アネモネの願いは?鮮烈なイメージで織りなす近未来小説の大きな序章。(amazonより抜粋)

  • おもしろくなかった・・

  • 中学だか高校の時に読んで衝撃を受けて以来まさかの愛読書。当時は世界観とか雰囲気に酔ってたのかなと思ってパラパラ読み返してみると、やたらテンション上がって「ダチュラ!」とか叫ぶ自分。オススメ。

  • コインロッカーから歪んだ世界に生まれ落ち、自分の生きる場所を求め疾走する少年二人。狂おしいほどの死の匂いと、愛おしいほどの生の光に包まれ、得体の知れない興奮を感じる。

  • 物凄く力強い文章で進んでいくけど、何だか無骨さというかガツガツとした雰囲気を感じる。
    そんなこんなで、物語の世界観があまり心に沁みこんでこない。

    引き続き下巻へ。

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著者プロフィール

一九五二年、長崎県佐世保市生まれ。 武蔵野美術大学中退。大学在学中の七六年に「限りなく透明に近いブルー」で群像新人文学賞、芥川賞を受賞。八一年に『コインロッカー・ベイビーズ』で野間文芸新人賞、九八年に『イン ザ・ミソスープ』で読売文学賞、二〇〇〇年に『共生虫』で谷崎潤一郎賞、〇五年に『半島を出よ』で野間文芸賞、毎日出版文化賞を受賞。経済トーク番組「カンブリア宮殿」(テレビ東京)のインタビュアーもつとめる。

「2020年 『すべての男は消耗品である。 最終巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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