kaizenさんの感想
2011年12月29日
山村美紗らしい小気味の良い題材の短編の7連発。 三十三間堂の矢殺人事件 偽装の棺 危険すぎた浮気 長い髪の女 ハートの指輪 聰明な殺意 凶悪なスペア 京都を舞台にして,波瀾万丈の事件が繰り広げられる。 京都の地名あり,嘘と偽装の連続。 山村美紗を100冊以上読んだが、まだまだ結末は分からない。
山村美紗 京都府京都市生まれ。京都府立大学文学部国文科卒業。教師として教壇に立つかたわら、一九六七年ごろから執筆活動を始め、テレビドラマの脚本などを担当。七〇年「京城の死」(『愛の海峡殺人事件』と改題)で江戸川乱歩賞候補になる。七四年『マラッカの海に消えた』で本格デビュー。八三年『消えた相続人』で日本文芸大賞受賞。九二年に京都府文化賞功労賞、京都府あけぼの賞受賞。九六年九月没。 「2022年 『在原業平殺人事件 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」