- Amazon.co.jp ・本 (373ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061850057
感想・レビュー・書評
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20140122
春樹の羊シリーズの中で一番面白いと思う
ピンボールなんかはまさにただすり減らしているだけという印象が強かったが
このダンスダンスダンスは、自分の内面と真摯に向き合おうとしている印象を受ける
今まで僕の宇宙に浮かぶ部屋の中をただ通り過ぎて行った人々
その度に自分をすり減らしていった僕
通り過ぎて行った女の子の中の一人、キキ
部屋を出て行った人の中で、再び戻ってきた人は一人もいない
しかし、今回はキキに会おうとする
いるかホテルのメガネの女の子とは寝なかった
僕は無意味に自分のをすり減らすのをやめて、今まで固めてしまったものを少しでも元に戻そうとしているのが感じられる
このシリーズを今まで読んでいて、僕が何かを失うと、読者である私自身も同じように傷ついたし傷つくのに慣れたと言っても喪失感を蓄積せざるを得なかった
自己の修復作業にかかろうとしている僕を見るのは私としても嬉しいことなのだ
下巻がたのしみ!
音楽がなっている間は踊り続けよう!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
踊り続けるんだ、とにかくステップを踏み続けるんだ。最初に読んだときは高校生のころで、そのときは何を示唆しているのかよく分からなかったけど、何度目か読んだときに腑に落ちた。それはきっと、どんなにつらくても生きて踊り続けること、なんだと思う。村上春樹の小説の主人公は皮肉が得意で悲観的で、生きることを諦めているような気配があるが、だけどその奥には生へのかすかな希望がある。生きればいい、そう言われてるような気がしたとき、この本は自分の中の記念碑的なものになった。
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自分のリズム、自分のステップをきちんと踏む。
案外難しいものです。
ただ、それしか出来ないだろうけど。 -
マニラ日本人会の図書館で借りて再読。たぶん、一度も再読していなかったと思います。かなりストーリー忘れてましたし。
これで「風の歌を聴け」「1973年のピンボール」「羊をめぐる冒険」「ダンスダンスダンス」と続けて一気に読み終えました。それぞれ独立した話ではありつつも、登場人物の人間関係や背景がところどころで繋がっていて、やはり通しで読む価値はあったと思います。作品ごとに村上ワールドの深化も感じます。
個人的には、「羊を・・」のハードボイルドさにあらためて惹かれました。また何年かしたら通読してみよう。 -
時々ふと読みたくなるのがこの本である。おそらくこれで6回以上は読んだ。村上春樹の作品の中では一番多く読んでいるかもしれない。でも飽きない。しばらくするとまた読みたくなる。不思議な作品だ。
今回は通勤の電車の中でほとんどを読んだ。もう夢中である。居眠りもしない。体がこの作品を求めている。満足だ。
さあ、下巻に行こう。 -
ブクログ登録日以前の読了の為レビュー無しです
※興味グラフ表示させる為に入力してあります -
学生時代、当時カノジョだった今のヨメから借りて、そのまま俺のものになった本。
青春三部作の続編。 -
いわし・キースヘリングのバッジ・マセラティ
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特に好きな一冊
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読み直し。でもかなり内容忘れてたなぁ。前読んだとき、読後の気分が良かったから今回もわくわくして読むことが出来る。下が楽しみ〜〜♪