- Amazon.co.jp ・本 (291ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061851009
作品紹介・あらすじ
"8の字形の屋敷"ゆえに案出された、不可解極まる連続殺人。速水警部補と推理マニアの彼の弟&妹の3人組が挑戦するが、真相は二転三転また逆転-。鬼才島田荘司氏に"本格ミステリー宣言"を書かしめた、二人目の大型新人の本格的にして異色、かつ絶妙のユーモアで味付けした傑作長編推理デビュー作。
感想・レビュー・書評
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かまいたちの夜でお馴染みの我孫子武丸さんのデビュー作。再読。8の字の形をした館のボウガンによる連続殺人。速水三兄弟の推理合戦や、不可能犯罪講義は、京大ミステリ研らしく、今読むと鼻につくのだが、トリックも独創的で楽しく読める。三毛猫ホームズみたいなライトさがある。
巻末に、島田荘司の本格ミステリー宣言があるが、本当にこの人の文章というかコラムは読ませる力がある。新本格ムーブメントの立役者である。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
8の字の形をした屋敷で、この家の長男が殺害された。殺害が唯一可能だと思われた男は、犯人ではないと殺害された長男の娘(美女)が、速水恭三に訴える。速水は、推理マニアの弟と妹の3人組がこの不可解な謎に挑戦する。
あらすじの内容としては、だいぶ好きな内容なんだよね。話も三兄弟の掛け合いとかだいぶ面白かったし、速水の部下の木下さんは可哀想だけどなかなかのキャラで良かった。
だけど、推理を披露するときになんだか長い講義を受けることになって、それって必要なのかな?と思いながら読んでた。が、少し睡くなってしまった。まだ終わらないのかなぁって。
この下りからの真犯人の暴露が、なんだかあっけなくて少しガッカリ。
速水警部補には、早く幸せになってもらいたいけど。
2017.6.11 読了 -
オォ〜、こんなトリックできたか!と驚いた作品!
ぜひ〜 -
読了直後の感想…あー面白かった♫です。
コミカルな登場人物と文体、トリックとそれが解明される過程、後味の良さ(イヤミスも好きですが)…これがデビュー作とは恐れ入りました。次の“0”も楽しみです。 -
3+
再読 -
トリックは薄々読める、、、がそれはあまり重要ではない。
主役であり、それぞれ個性的な速水三兄弟の掛け合いをベースに軽快に進んで行くストーリーが非常に心地好い。
次作の「0の殺人」もだが、ミステリー小説らしからぬポップな語り口でミステリーをあまり読まない人でもとっつきやすいと思う。