白い家の殺人 (講談社文庫 う 23-2)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 29
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  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061852297

感想・レビュー・書評

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  • 歌野さんの初期のころのミステリーなんでしょうね。
    ミステリーらしいミステリー。
    当時は「おぉ!」だったんでしょうが口が肥えてきている私にとっては「ふむふむ」
    でも、楽しめました。犯人は分からなかったけれど。

    歌野さん、「葉桜~」以降の方がやっぱりいいですね。

  • 信濃さん…

    やっぱり、
    すごい。

    そして、この事件の
    動機がすごい…

    悲しすぎる…

  • 探偵信濃譲二が活躍するシリーズ第2作。
    雪の別荘で女子高生の逆さ吊り死体が発見される。現場は密室。
    続く毒殺、そして足跡のない死体・・・。
    犯人が明かされぬまま幕を閉じた惨劇の犯人は一体誰?
    名探偵でも解き明かすことのできなかった動機とは?

    本格に不可欠な要素をふんだんに取り入れた歌野晶午のこのシリーズは、信濃譲二の破天荒な感じがとても気に入っている。ノリがうっすらとハードボイルドなのだ。
    エンディングの心憎いエピローグにそれが顕著に表れていて、すっきりと気分が良い。

    推理小説で難しいのは「動機の解明」だと思う。
    いくら名探偵でも状況証拠だけで犯人の動機を解き明かすのは至難の業だし、逆に強引にそれをやられたら興ざめだ。
    その弱点をこの作品は斬新に処理していると思った。
    つまり「動機が分からないので推理は披露できません」と名探偵が言い切ってしまうのだ。
    ええーーっ!気になる気になる!トリックだけでもいいから教えて!と読みながら切望した。
    結局犯人の「日記」のようなもので動機の部分は説明されるのだけど、そうだよね、そういうのがないと普通は解けないよねぇ。
    名探偵だからと言って、なんでもかんでもお見通しって訳にはいかないのだ。

  • トリックより動機となった事情が信濃の言う通り面白かったです。プロローグにひっかかった;けどワトソン役のキャラクターがいまいち…。

  • 本格(?)ミステリです。密室ものですがかなりきわどいトリックです。でもそれがいい。
    殺し方はかなり惨殺だったので結構酷いなぁと中学生のときは思ったのですが、比較的ミステリーはそういうものにあふれているんですね。笑

  • 「〜の家」シリーズ2作目

著者プロフィール

1988年『長い家の殺人』でデビュー。2004年『葉桜の季節に君を想うということ』で第57回推理作家協会賞、第4回本格ミステリ大賞をダブル受賞。2010年『密室殺人ゲーム2.0』で第10回本格ミステリ大賞をふたたび受賞。

「2022年 『首切り島の一夜』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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