- Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061853973
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
風景にしても風貌にしても心の中にしても
描写にうならされます。例えがズバリ過ぎてまるで見えるよう。
なのですが私の読み取りが甘いのかなあ。
過去にあったなにかも、何が目的で潜入してるかも、出ないまま進むので
主人公の立ち位置がよく読み取れず、裏に何かあるのはわかるがどれにもこれにも伏線があるように思え何度も行きつ戻りつ確認しながら読んだ。
最後の最後でわかるのですが、もう少し理解ができてたらわくわくももっとできたのになと思う。
関係ないですが、珈琲を丁寧に入れる場面がちょくちょく出ますので、飲みたくなります。これから飲みます。 -
秩父の山奥の集落を舞台にした田園小説の意匠を纏ったハードボイルド小説か。田園小説とは英国文学が本場なのだが、本書は日本の田舎を舞台にした、故郷小説ともいうべき農耕文化がそこここに挟まれ、日本人の魂の根源を感じさせられる。
北方領土、海男の厳しい戦いを描いたシミタツがこんな老成した境地にまで達したのかと思うと感慨深いものがある。
悪徳不動産業者との戦いが軸なのだが終始爽やかで、派手ではないが美味しい緑茶を飲んだような爽快感がある。 -
日本のミステリーって殆ど読んでなかったのですが、この本で目覚めました。
-
読んでいる時は面白かったが、読後、心に残るものが少なかった。桃源郷の様な舞台が目に浮かび、そこで繰り広げられた事件。欲望が渦巻くのは都会だけではないのだ。