- Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061854383
作品紹介・あらすじ
人間は空を飛べるはずだ、と日頃主張していた幻想画家が、四階にあるアトリエから奇声と共に姿を消した。そして四日目、彼は地上二十メートルの電線上で死体となっていた。しかも黒い背広姿、両腕を大きく拡げ、正に空飛ぶポーズで。画家に何が起きたのか?名探偵御手洗潔が奇想の中で躍動する快作集。
感想・レビュー・書評
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御手洗シリーズ5作目。
解説の話も含む、4つからなる短編集。
今の時代じゃ鑑識でわかるレベルの謎が多い。
最後の話は御手洗ファンブック的な内容でした。
やっぱりホームズっぽいな。 -
想定外のトリック満載の短編で楽しかったです。御手洗と石岡くんの家の間取りが紹介されていて笑えました。
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山高帽のイカロス
ある騎士の物語
舞踏病
近況報告
の4編からなる短編集。あぁ、やっちまった。短編集だった(-"-;
短編集はとても苦手で、なかなか進まない・・・。
御手洗潔ならいけるか!?と思ったが、やっぱり私には短編集は合わなかった(^-^;
しかし、彼の謎解きは短編でも鈍ることなく、快刀乱麻の手腕は健在!
余りに鮮やか過ぎて、あっけなさを感じてしまう程(^-^;
やっぱりダメだ。短編では謎解きのスピードも速すぎてついていけない。。。
長編でじっくり堪能したい。 -
完成度とトリックの面白さが抜群な傑作集。日本のホームズだなぁ、と個人的には思いました。
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御手洗潔という人物とその性格を知るにはちょうど良い1冊
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この本を読むのは2回目だが、「舞踏病」以外の他の3編は内容を憶えていた。実はよく考えるとこれは凄い事で、これは如何にこの短編集が自身にとって印象深かった事を須らく証明していることになる、のだが、「今」読み終わった感想としては、いささか荒唐無稽に過ぎる内容だなと認めざるを得なかった。
しかし、「ある騎士の物語」のセンチメンタリズムは今なお健在だった事、「近況報告」の難解さは久方振りの頭脳労働を楽しめた事を付記しておこう。
これは偽らざる感想なのだから。 -
名探偵御手洗潔の活躍を描いた短編集。詳しくは知らないけど初期の作品との事。
一発目から空を飛ぶという奇想な不可能犯罪で興味を惹かれた。最後のオチも良い。
2作目のトリックも豪快だが、こちらに関しては女性のサガみたいなのを描きたかったのかなと思わされる。1番読みやすく印象的だった。