- Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061950672
作品紹介・あらすじ
島原・天草の大乱を鎮めた家光は、遂に鎖国断行に踏みきる。一方で寛永御前試合など、家光らしい政治アイデアも次々と実行されていく。悩みの種は春日の局、世継ぎのないことを案じて側室を迎えるよう強く迫ってくるのだ。“生まれながらの将軍”の役割を果たしていく家光の円熟期を描く。
感想・レビュー・書評
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読んだ本 徳川家光(3) 山岡荘八 20230131
第三巻のエピソードとしては、無風といった感じでしょうか。側近が亡くなっていき、由井正雪が何か企む。第四巻に続く下地作りというところでしょうか。
寛永御前試合などが家光の治世観として語られています。
江戸幕府になってから、改易大名の数は、家康41、秀忠38、家光47、家綱29、綱吉45となっていて、まあ家光が一番多いんですが、家康・秀忠は親藩は各2にとどまっていたものが、家光の時代には7になっている。仮想敵国が外様から跡目争いの身内に変わってるんですね。
5代綱吉がピークで、その後は牢人の増加が社会問題化したため、改易はほとんど無くなります。この間約80年。
幕府も大名も、幾代かの代替わりで戦国の世を忘れて安定し、仮想敵国がいなくなったってこともあるんだと思います。
明治維新で幕府を倒したのは身分の低い武士たちですもんね。
改易の断行政治と身分制度の浸透や行き届いた治安が300年の太平を生んだと思えば、暴君のイメージの家光も犬公方の綱吉も優れた人だったのかな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
感想は最終巻で。
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宗矩も天海も春日も死んじゃった
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島原・天草の大乱を鎮めた家光は、遂に鎖国断行に踏みきる。一方では寛永御前試合など、家光らしい政治アイデアも次々と実行されていく。悩みの種は春日の局、世継ぎのないことを案じて側室を迎えるよう強く迫ってくるのだ。「生まれながらの将軍」の役割を果たしていく家光の円熟期を描く。
2008.12.11 読了!