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- Amazon.co.jp ・本 (476ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061975743
作品紹介・あらすじ
地球上初の原爆実験を行った米国南部の地の一牧童が、対日戦闘機乗員となり撃墜、捕虜となって広島で被爆する。広島には飢えと被差別下の朝鮮人、日系アメリカ人らもいた。加害が被害に、被害が加害ともなる錯綜した現代史の闇部を多くの登場人物と寓話性をおびた独自の構成と文体で描き、原爆体験、現代の「核」に新しい光をあてた画期的長篇。英訳本、BBCラジオ劇(一九九六年)ともなった衝撃作。
感想・レビュー・書評
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講談社文芸文庫の小田実『HIROSHIMA』が平積みになっていたので購入し、一気に読んだ。
�ではニューメキシコ、テニアン、オキナワ、そしてヒロシマ、さまざまな場所に生きるさまざまな立場の人たちが断片的に描かれる。�では1945年8月6日のヒロシマが、短く、くっきりと語られる。�はヒロシマから何十年も経過した後の、死にゆく身体を有した人物たちの、夢とも現ともつかない物語。
私は特に�が素晴らしいと思った。
折り重なる死者の、私ではない私の死を死ぬことの意味を考えたりした。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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