ノルウェイの森(下)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062035163

感想・レビュー・書評

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  • 変化が起こるようで起こらない下巻。
    しかし終盤で急に事態が激変。かなり驚いた。
    ちょっと「そりゃないよ」的な感じ。
    あんな事があったら、主人公は生きている事に
    望みを見出せないのでは?と思った。
    それでも最後はきれいに終わる。希望も見出せる。
    (上下巻を通じて)
    テーマは「生と死の境界」みたいなところであろう。
    それだけ聞くと重くて暗い感じを受けるが、
    この小説では様々な出来事(明るかったり暗かったり)
    を通してそのテーマを表現している為、
    重さや暗さは感じない。
    むしろ会話のやり取りが明るくて楽しい。
    それがこの小説の人気たる所以なのかも。
    …しかし、エロシーンが満載であった。
    最後の最後まで。もう少し抑え目でも良いのでは?
    村上春樹の小説だとこれが普通なのかも知れないけど。


  • 上巻を読んだ時点では、なんて妄想的なんだろうか、こんな男にとって都合のいい女の子(緑)がいるものかという憤り?とちょっとした不快感を感じた。思い返すと、「村上春樹氏は決してノーベル文学賞は取れないだろう、今の時代の価値観からはあまりにもかけ離れすぎている」なんて評論家の意見を前情報として取り込んでいたことも少なからず影響していたのだろう。しかし、下巻で、緑が私が眠るまで抱いてして欲しいとつぶやき、ハツミがどうして私だけじゃ足りないのと叫んでいる姿を見た時、私の心は既に物語の中にあった。

    http://nobuko.html.xdomain.jp/noruweinomori.html

  • 処分する前に読む母の村上本 その⑧

    いやはや疲れた
    しばらく村上本は読みたくないが
    図書館が開館するまでに全部読み切ってしまいたい

    若かりし頃に読んだ時には
    それまでの村上春樹の作品とは違うんだぞという
    売り出し方(100%恋愛小説という帯)だったかと
    それでもさして違いを感じなかったが
    好きな部類にはならなかった

    著者自身がわざわざ「ふだんは書かないあとがき」と
    前置きして4つの理由を挙げている
    何度読んでもその必要性があまり理解できない私 
    ちょっと言い訳めいて聞こえるのからかなw

  • 2021年10月6日(水)ブックオフ尼崎東園田店にて220円で購入。2022年1月21日(金)読み始め、翌日読み終える。

  • R-18のセカチュー、って感じ。最後は泣いてしまったけど・・・

  • 初めて読んだ村上作品です。
    高校生の時、友達が貸してくれました。
    実のところあまりに昔に読んだせいで、内容は曖昧にしか覚えていません。
    ただ、高校生の私には性的描写がとても恥ずかしかったことだけは記憶しています・・・^^;
    あと、村上作品はとても読みやすいです。

  • 主人公が設定年齢にしては、いろいろな面において成熟しすぎている感。

  • 上巻からそのままさらりと進んでいつの間にか終わってしまった感じ。やはり言葉が流れるようでとても綺麗だと思う。
    しかし、こういう話でいつも思うのは、死んで終わるしか結末が無いのかな?と。「直子」が壊れていく様子があまりにもあっけなかった印象もある。
    小説だからこそ、生きて終わる話も読んでみたいと思うのは贅沢なのだろうか?

  • なんか曖昧なまま終わったなー。煮え切らない感じだ。

  • [死は生の対極にあるのではなく、我々の生のうちに潜んでいるのだ] 最期はキズキや姉が呼ぶ声が勝っちゃったのかな。ワタナベ君が一緒に前へ踏み出そう、待ってるという気持ちが、かえって直子に負担となり、絶望させてしまったのかも。直子とは対照的に描かれている緑は、髪型を変えたことに気づいてもらえないと2カ月も口をきいてくれないし、あけすけに思ったことを何でも自分の言葉で語るし、「生」の象徴みたいな存在。多過ぎる死のなかで救いだった。ワタナベ君が、緑の父の病床で、気持ちを通わせキウリをかじる場面がやはりいい

著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。

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