国境の南、太陽の西

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062060813

感想・レビュー・書評

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  • ▼2009/02/15購入@堀之内ブックオフ

    村上春樹の理屈っぽい部分だけを抽出した感じ。
    あまり面白いとは思えなかった。

  • 高1の時に読んで非常に好きになった1冊
    世界の終りと〜と並ぶ、おれの中の村上春樹ベスト。

    今になって読んでもヤハリ良い。
    自分とは何なのか?
    これからの俺の人生・・・

  • 「僕にとっては、リストのピアノコンチェルトを聴くことは、人生のひとつの上の段階に自分を押し上げることに他ならなかった」
    「たいした話をしたわけではないのだが、僕の言っていることがまるで世界を変えてしまう大発見でもあるかのような顔をして」
    「人間というのはある場合には、その人間が存在しているというだけで、誰かを傷つけてしまうことになるのだ」
    「彼女の意見するいくつかは平板で深みを欠いていた」
    「自分ひとりの世界からなかなか外に出てこようとはしない僕の孤立しがちな自我を彼女は責めているのではなく哀しんでいる」
    「自分に対して激しい嫌悪感を感じたがもう一度同じ状況に置かれたらまたきっと繰り返すだろうとわかっている」
    「もちろん僕はイズミを損なったのと同時に、自分自身をも損なうことになった。そこから僕はいろんな教訓を学んだはずだった。でも何年かが経過して体得したのは基本的なたったひとつの事実でしかなかった。それは僕という人間が究極的には悪をなしえる人間であるという事実だった。動機や思いがどうであれ、僕は必要に応じて身勝手になり、残酷になることができた。本当に大切にしなければいけないはずの相手さえも、もっともらしい理由をつけて、とりかえしがつかないくらい決定的に傷付けてしまうことができた」
    「新しい環境で新しい自己になろうとしたが結局僕でしかなかった。」
    「過ちというよりはむしろ自分の持つ本来的な傾向のようなものであったかもしれない」

  • 「ノルウェイの森」を挫折してはや5年。

    もう一度挑んだ村上春樹!読めたー!
    最後がちょっと夫婦再生物語チックで残念!

  • 秒速5センチメートルに不倫とかを付け加えた感じ

  • 浮気するやつの気持ちがわかるのは浮気した人間だけなんだろうな、と思ったりした。

  • 再読

  • 幼少の頃の恋が、全てを手に入れた社会人の主人公に襲いかかる。

    そんな話。理屈とか、理論とか、そういうもんじゃ説明できない、吸引力。

    そういえば、オーラだとか、そういう説明しにくい、だが、確かにそこにある概念である。

    そんなものに、主人公は引き寄せられていく、禁断の世界へ。

    物語としてはきれいにまとまっている。引き際は、その展開をつまらないと読む人もいるだろうが、妥当な落としどころだと思う。

  • 村上春樹の小説は基本的に謎が多い気がします。この本も謎が多かったです。ストーリーの曖昧さを表現力でカバーしているような気がしました。それでも読む価値はあると思いました。

  • 村上春樹の、静かな大人の恋愛小説。「ノルウェイの森」のようなドラマティックさはないけれど、「島本さん」は村上作品に登場する女性の中で一番好きだ。

  • 病んでると読み返したくなる本。
    というか、病んでないと読み返さない。

    なぜなんだろう・・・?

    この本は内容的にも他とちょっと違った
    ほの暗さがありますね・・。

  • 島本さんはどこいった?

  • 早熟な女の人の話。
    春樹さんの言葉は素晴らしい
    読んでてため息の出るような美しさ。
    が、えろい

  • 好きじゃない。

  • 村上春樹オタクのアメリカ人が、この作品を一番好きだと言ったので、興味が湧き読んでみた。似たようなコンプレックスを持つ二人が深いところで惹かれ合う、でも少しずつすれ違ってしまう男と女の話。キレイで秘密めいた女性が魅力的に描かれている。

  • 春樹作品の中では非常に読みやすい作品だと思います.主人公のどうしようもない気持ちが伝わってきました.けど,昔の作品が好きな私としては星3つ.

  • この「太陽の西」に向かって歩く人の挿話は、どこか別の作品でも読んだ気がするのだが。主人公が、同級生との思い出を振り返るときの、大きくなって気づいた、失われた時間の大切さ、あのときこうしていれば、って気持ち、妙に共感できた。

  • 大家族が普通だった時代・場所で一人っ子として育った主人公。「自分には何かが足りてないのでは」と思いながら大人になり、それが幼少時代のときにいた、もう一人の一人っ子だった。ムラカミっぽい、現実の中に潜む非現実さ(またその逆も)が心地良い作品でした。

  • 島本さんには何があったのだろう。本の最後の方が破れていました。

  • 主人公を理解できる気がしたし、初恋の人も理解できる気がした。主人公の妻も理解できる気がした。 けれど。 「気がした。」だけで理解できていない。できないかもしれない。読んでいてそんな感じがしました。

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著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。

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