蒼穹の昴(上)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 1637
感想 : 238
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062074971

感想・レビュー・書評

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  • 20100526

  • 二か月で間断的に読んだからかもしれないが、読了後もどうもストーリーラインが分散してるなあと感じた。上巻で足場を作ってもらったのに下巻で梯子を外された気分。メインキャラだった春児と文秀が下巻では存在感が薄くなってるいるし…。それにあれ?玲々の秘める想いと葛藤は?ここポイントじゃかったの?下巻ではもうすっかり飛び越えてる…。
    清朝末期の複雑怪奇な勢力図の様子が描かれており各登場人物のキャラクターも名前を追うのが一苦労ながらちゃんと付いていける。盛り上がりどころはあるのだが、俯瞰してみると一章ごとに短編集を読んでいるようで、どうも落ち着かない長編だった。

  • 伏線の張りがはんぱなく面白い。説明部分でわかりにくくなるとこもあるが、これだけの歴史物でこれだけ読みやすいのはなかなかすごいことだと思う。
    ともあれ下巻を読む。

  • この本でもっとも気に入っている要素は舞台が徐々に大きくなっていくところです。はじめは中国の片田舎でのみストーリーがつづられるのですが、話は中国全体から世界へと広がっていきます。 また、この話はもちろんフィクションなのですが歴史的事実に基づく描写も多く、そう遠くない過去に実際に行われていた宦官などの信じられないような制度が、リアルに描かれることによって、話にどんどん吸い込まれていきます。 基本的に登場人物が中国人であることもあり、とっつきにくいところもあるのですが、歴史的人物も登場しているため緩和されている

  • かなり長編ですが、一気に読めます。

  • 西大后の描かれ方がユニーク。

  • 浅田次郎の最高傑作じゃね?と私は信じてます。
    寝る間も惜しんで読んだし、北京の風景を知っている自分を
    とても嬉しく思いました。

  • 汝は必ずや西太后の財宝をことごとく手中におさむるであろう―。中国清朝末期、貧しい農民の少年・春児は占い師の予言を信じて宦官になろうと決意した。

  • 中国清朝末期の西太后、科挙制度の時代を背景に繰り広げられるストーリー。糞拾いの貧乏な小さな男の子が占い師の予言を信じて、自分で自分自身の未来を切り開いていくって話しの筋は惹き込まれます。こういうの大好き。ずしっと読み応えがあって、久しぶりにやったーっとおもったけれど、
    下巻に入ったあたりから話しがぶれてきてしまい、結局じゃーあれは一体なんだったんだ?ってな終わり方は納得いかーんという結果に。残念だわっ。

  • 浅田次郎の中国歴史小説。上巻。
    時代は19世紀末の中国。
    清朝が滅亡への道を進んでいた時、貧しい小作の倅、春児(李春雲)が謎の老婆の託宣を受け、天下の財宝を目指して都へ向かう。
    兄のように慕っていた地主の息子、梁文秀が科挙を受験するため北京へ出てきた伴をした春児は、幾つもの数奇な出会いを経て宦官となる。
    やがて宮廷でのし上がり、西太后の片腕となる。
    一方その頃、梁文秀は改革派の重要人物となり、西太后の保守派と対立。
    兄弟同然の仲だった春児と梁文秀は敵対する立場に。

    西太后や李鴻章、袁世凱、康有為など、時代の主役たちも登場します(^O^)
    特に日本では敗軍の将としか評価されない李鴻章が、この時代如何に重要な存在であったか、認識が一変させられます!?
    更には時代を100年ほど遡った乾隆帝や、大将軍・兆恵、イエズス会のカスティリオーネらの存在が大きな影響を見せます。
    科挙の過酷さ、宦官の惨めな境遇なども見せてくれて面白いです♪
    あと、どうせなら梁文秀が帰郷したところで、愚かな親父や兄の狼狽ぶりも描いて欲しかったですねw

    ニン、トン♪

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著者プロフィール

1951年東京生まれ。1995年『地下鉄に乗って』で「吉川英治文学新人賞」、97年『鉄道員』で「直木賞」を受賞。2000年『壬生義士伝』で「柴田錬三郎賞」、06年『お腹召しませ』で「中央公論文芸賞」「司馬遼太郎賞」、08年『中原の虹』で「吉川英治文学賞」、10年『終わらざる夏』で「毎日出版文化賞」を受賞する。16年『帰郷』で「大佛次郎賞」、19年「菊池寛賞」を受賞。15年「紫綬褒章」を受章する。その他、「蒼穹の昴」シリーズと人気作を発表する。

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