- Amazon.co.jp ・本 (372ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062079525
感想・レビュー・書評
-
震災で心理ケアに関わった人の手記が集められています。
彼・彼女ら自身も実際に地震を経験してます。そして、傷を負った人とかかわっていくことで、その傷が鮮明に浮かび上がってきます。
面白いと思ったのは、体験を別の物語に置き換えることができたら癒されるのだという話。あまり実感としてわからないんだけど物語というものがそんな現実的な役割を果たすことができるというのは驚きだったです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
さすがにここ数日は、目で文字を追うも、
内容が全く頭に入ってこなかった。
それでもなんとか少しでも心の助けになる本はないかと
探して、手に取ったのがこの本である。
この本は、阪神・淡路大震災で活躍した国内外の臨床心理士30名が
災害時の心のケアについて書いたものである。
内容的には一般の人へというよりはむしろ
これから臨床心理士、あるいはボランティアとして
被災地で働く人に対しての注意点が多かったように思われる。
それでも、災害が起きたときに
被災した人はもちろん、被災していない人も
どのような気持ちに襲われるのかが書いてあり、
また臨床心理士などの助けを借りて
その人達が少しずつ回復しうることを知ることができ、
少し気持ちが落ち着いた。
阪神・淡路大震災の時からは随分と時間がたち、
今回は、随分早い段階から心のケアの必要性が叫ばれている。
被災した方が望んだら、少しでも早く
専門家の助けを借りることができるように心からのぞむ。