- Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062091558
作品紹介・あらすじ
「おもろい奴も、笑える話もあるで」。タブーを超え、しなやかな感性で「差別・被差別の現在」を直視するまったく新しいルポルタージュ、誕生。
感想・レビュー・書評
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インタビュー系はとても面白く興味が持てた。部落民の生活環境を示す貴重な資料のように思う。奈良横井の改善地区は元々知ってたけど、あんな綺麗なところがなんでそんなに有名なんだと思ってたら相当に陰惨な環境だったことを知った。
明るい(暗い?)兆しだなぁと思うのは
・明確に差別された時代とは異なり、差別経験の程度も頻度も薄くなっていること
・被差別「組織」としての立場ではなく「個人」として差別を捉える世代が生まれていること
の2つかな。
そもそも運動ってのがバカらしいんだよな。誰かや何かを動かそうと意欲を持って行動に移すことは大切ではなく、そんなことよりも捉え方を変えて誰かや何かに自分を馴染ませていくってことを大切に考える世代だもの。そりゃ嵌らないでしょ。部落によって様相が違うのも当然だし、解放運動がもてはやされ意味を持っていた時代はとっくに終わっているように思う。
在日のように「ナショナリズムに誇りを持って生きる自分たちのことをわかって欲しい」と要求するでもなく、どちらかと言うと部落民であることを隠して生きたいって言ってるんだし、そっとしといてあげなよ詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
住環境が整備され部落差別が見えにくくなった現代の部落教育を問う
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部落問題を当事者目線で紹介。明るく爽やかな語り口で、被差別される人たちと差別する人の間に、人としての差なんてないんだと感じさせられる。
部落という文化の残る世代から多様性を重視する時代へ徐々に移り変わっている。数十年後には、部落という考えのない日本になってほしい。 -
部落問題が身近に感じられる。難しくない。
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