- Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062094030
感想・レビュー・書評
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5つの短編集。
・かくし味
・夜明け前の道
・夕立
・福の神
・不発弾
・幽霊
心温まるプラスなものもあれば、最後にヒヤットするマイナスなストーリーも。
「不発弾」が一番良かったです。
衝動的な事件というのは、こういう何気ない日常の不満から生まれてくるものかもしれません。
乃南さんの短編はまとまりがあり、かつ、グッと引き寄せる短距離走みたいな魅力がありますね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
(収録作品)夜明け前の道/幽霊/不発弾/夕立/かくし味/福の神
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1999年8月読了。
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ミステリー系短編集。
ぞーっとするようなミステリーの中に「福の神」や「幽霊」みたいなちょっとジンとくる話も混ざりつつ、どれも引き込まれた。
おっさんを痴漢に仕立て上げる女子高生のお話、「夕立ち」が一番インパクトがあった。
「かくし味」はちょっと途中読めてしまったかな。 -
短編集。表題作の『不発弾』が印象的。育児は全て妻任せの男が、息子の非行や娘の外泊、妻の甘やかしぶりを目にして、これではいけないと、自分もなにかしなければと思うのだけど…。ちょっとほろっとくる『福の神』や子供の残忍さがサスペンスの『夕立』他、すぐ近くであってもおかしくないテーマ多彩な物語。感情移入して読む感じではなく、短かい空き時間にちょこちょこ読むのに最適。
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短編集って手軽に読めるけど、本当は長編のほうが好き。でも、それぞれの話にきっちり落ちがあってよかった。題名の不発弾はう〜ん、爆発してしまいたかった・・・
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誰しも、心の中に不発弾を持っている訳で
それを爆発させないように、色々感情を押さえ込んでるのですが<br>
それでもやっぱり爆発しちゃいますよね<br>
我慢にも限度があると言うか・・・・<br>
そういう人々の短編集でした。<br><br>
中でもわたしは「幽霊」が好きです。<br>
一度は帯番組のプロデューサーだった男性が<br>
アシスタントに足下をすくわれ、今はいわゆる窓際族<br>
もう、人生「幽霊」のように姿無く生きるだけだとあきらめかけた時に<br>
ある誘いをされて・・・・・<br>
という話。<br>
この男性の「不発弾」はいつか上司にやってみたいと思う「爆弾」<br>
痛快さに、思わずガッツポーズをしたくなる<br>
そんなお話でした。<br><br>
ストレス解消にはいい本かも知れません(^^v<br> -
乃南アサの中ではイマイチでした。微妙なハッピーエンドが多かったからかな?でも物語の持っていきかたの上手さは相変わらずです。