- Amazon.co.jp ・本 (406ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062104579
感想・レビュー・書評
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映えある超音速旅客機(SST)の足がかりのつもりで開発された747。幾多のスターエンジニアがSST研究に投入されたものの、結局時代の主役になったのは747。
多くの企業が開発競争を行う中、後退翼のバフェットにひたすら自社で取り組んで成功を掴んだ707。
…なにかを示唆するような内容があった。
旅客機開発は、会社はおろか市まで巻き込む消耗戦事業なのだと改めて感じた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
熱いなエンジニア。
車と似てるようで違う飛行機の開発。
重量にもっとシビアそう。一番違うのはテスト飛行。うまくいかないと落ちてしまうから、車とは比較にならないほど安全対策が問われて厳しくなりそう。
飛んでいる姿の華やかさの裏に、それを作り上げるプロセスの地道さが強烈に読み取れる。
最終的にこれだけ成功した製品でも、出し始めはビジネス的に会社を苦しめたという。勝負はわからないものだ。 -
戦後の混乱期、そして航空旅客業の発展期に、後退翼、ジェットエンジン、ワイドボディといったまったく新しいコンセプトとともに生まれた「ジャンボ」B747 の誕生にまつわるノンフィクション。
個人的に一番印象に残ったのは「自社に風洞を持つ」という決断。自社に必要な技術は自社で蓄積するという(エンジニアリング的にも、ビジネス的にも)強い姿勢が、その後 30年以上にわたってボーイング社を支え続けたこの化け物を生み出したのだと思う。