- Amazon.co.jp ・本 (99ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062109109
作品紹介・あらすじ
フランス版『少年H』の物語。ナチス・ドイツ占領下のパリで何が起こっていたか-ヨーロッパの人気イラストレーターが描いた自伝的ノンフィクション絵本。
感想・レビュー・書評
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絵本だけど絵本というより本。
子どもの目線で語られた戦争の記憶。
戦時下であっても娯楽はあったんだなぁという認識と、それが日常になってしまうと「そういうもの」になってしまうという怖さが垣間見えた。
淡々と語っているから余計に恐怖感が増すのかな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
子供時代をナチス・ドイツ占領下のパリで住み、その頃に見たり聞いたりしたことを、出来るだけ忠実に思い出して、自身のイラスト挿画を織り交ぜて語られた〝戦争の記憶〟・・・「その頃のほとんどの人達は、レジスタンスの味方をするわけでもなければ、ドイツ占領軍に協力するわけでもなく、戦争の終わるのをひたすら待ち望んでいました。空腹を満たし、寒さから身を守り、出来る限り失うものがないように、その日その日を生きていたのです・・・」 一方で〝多くの人々にとっては、もっともっと悲惨であったという事実を、忘れてはいけない〟とも。
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幼少期のWW2の記憶を粛々と記述したもの.
占領されたパリの様子.
子どもが読むには予備知識が必要か?
逆にこれを発端として他で詳しく学ぶのか? -
戦時下の暮らし。場所はフランス。
それなのに、日本と似通った部分がある。
もちろん、違う部分もたくさんある。
でも、一般庶民の戦時下というのは、子どもの目からみれば、どこもそう変わらないってことも思う。
しかし、最後の1ページには、なんとも言えない気持ちになった。
クラスのヒーローたる彼は、想像を絶する経験をして、戻ってきたはず。
そうして、そうではない人と共に生きていく。
それは、どんな思いなのだろうか。 -
2010年1月3日