- Amazon.co.jp ・本 (154ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062123426
感想・レビュー・書評
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短いのですぐ読了。
う~ん、ちょっと私としては今一つだったかなあ…。
最後、レース編み作家が一晩でおくるみを編んだというところはちょっとジンときちゃったけれど、彼女の作品を読んだ時に感じる胸にジワジワくる感覚が、今回はあまりなかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
綺麗。ものすごく透明感のある文章。
透き通った文章でなければ表現できないものがたくさんあることを改めて感じる。
ブラフマン以外に固有名詞は登場せず、僕は僕、娘は娘、碑文彫刻師は碑文彫刻師。その距離感がちょうどいい。
純粋な人物・感情の裏側に見え隠れする偏愛・狂気。
僕の愛情を受け止めることができたのは、言葉を持たないブラフマンだけだったんじゃないかと、思ったりした。 -
温かくて透明、静かに笑みが零れる様なはなし。ブラフマンがかわいい!
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僕が飼いはじめたなぞの動物ブラフマン。なんだかわからない生き物であることがこの本のミソだろうか。
展開の淡々とした作品でほのぼのとときどき、読み、積ん読になってた本。 -
さらっと読んでしまった。ラスト、思い出せない…。
作品の紹介
夏のはじめのある日、ブラフマンが僕の元にやってきた。あたたかくて、せつなくて、いとおしい。こころの奥に届く忘れられない物語。 -
2010年8月13日購入
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主人公のそばに寄り添うブラフマンはとてもとてもいとおしい生き物。最初から最後まで穏やかに波打つような静か過ぎる物語は悲しい音楽を聴いているような気分になるね。悲しい最後は唐突な断絶を突きつけられたようで一瞬深くて暗いそのくせ暖かい闇の中に落ちたような気分になった。いやはやしかしブラフマンって・・・結局何の生き物なのかしら?
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梨木果歩のエフェンディ滞在録のようになんていうこともない日常を切り取った話なのだが、読ませる。結局ブラフマンが何だったのかはっきりしたことはわからずじまいだった。カワウソなのか?
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ひたすら娘がにくい!って事実だけを記していたら思うんだろうけど、なんでだかいろいろな感情が交じって理不尽な最後も受け入れられてしまう、そんな不思議。
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ブラフマンというのはそのまんま、「僕」の持つ「娘」に対する謎の具現化したものだったんだろうか。あまりにも理不尽な最後。だけどとても綺麗。
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すんごい小川洋子っぽい。
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寓話とリアルを行ったりきたり、と言う感じ。
透明できれいすぎて、だからこそどこか怖い。
..芸術家のための建物、管理人の『ぼく』、不思議な生き物『ブラフマン』。死を描いていながらも、ただよう綺麗な森の空気感。 -
静かで優しい文章なのに、どこか怖い。
ブラフマンが登場すると思わずほっとする。
淡々としていて、いろんなことが結局
何だったのか分からずじまい。
とりあえず娘が嫌だ…(笑)
他の方のレビューを読んで
やっと気付いたんですが…
ブラフマンは犬って書かれてないんですね。
勝手に犬だと思ってた。
カワウソかな? -
流し読みしてしまった。もっとゆっくり読むべきだったかも
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2010/05/28完讀
主角是「創作者之家」的管理人,負責打理雜事,讓藝術家可以安心居住。全文以第一人稱來描寫。
故事的開始是主角撿到一隻小動物,命名為ブラフマン。我很喜歡動物,一向對有動物死掉的小說敬而遠之(會哭又會難過很久…),書名讓我有不祥的預感,開頭一度想放棄,但最後還是繼續讀了。
抓不到動物的形體,剛開始有些阻礙閱讀的想像(我很需要有個名詞才能開始想像…)。讀到中段才發現作者根本沒有意思要告訴讀者這點,這之後我才能專注于文中關於ブラフマン的描寫。ブラフマン真的常非常非常可愛,閱讀過程一直被小川洋子風那種溫暖而令人珍愛的氣氛暖暖地包圍著;加上書中很超現實感的世界描寫,更增添無垢的感覺。
不過「僕」暗戀雜貨店的小姐,略帶吃醋的些許惡意,有時又把我拉回現實。ブラフマン則扮演救贖的角色。
我很喜歡主角和雕刻師對話,主角被橄欖果實噎到的那一段。雕刻師給主角拍拍,ブラフマン一直在抓雕刻師。雕刻師對ブラフマン說:「ごめん。謝るよ。悪かった。でも君の友達をやっつけるわけじゃないんだ。反対に助けていたんだよ。信じてほしい」這時真的覺得ブラフマン好可愛阿~~~~~
最後主角還帶ブラフマン去墓地,想像著雜貨店的姑娘和男人的幽會,甚至還覺得某個石棺大小很適合ブラフマンー突然很赤裸裸地帶入現實和不祥的感覺。最後剩沒幾頁,我也開始緊張起來,但沒想到ブラフマン是這樣走的ー姑娘要求主角陪她練習開車,主角終究放下ブラフマン繼續游泳,導致ブラフマン在找主人的過程中被這台車給撞死了…(我對那位小姐的厭惡也衝到最高點)。最後ブラフマン的埋葬,給故事收了一個很棒的尾,連平常吵著對ブラフマン過敏的編織婆婆也編了くるみ給牠,還來葬禮送行…
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我很喜歡動物,所以我懂人與動物之間那種純淨的愛與信任,還有依賴的感覺。這本書用淡淡的平凡筆調來寫,卻把那種不可思議的純粹和疼惜的感覺給寫了出來。ー僕はブラフマンの頭を撫でる。もう何回同じ仕草をしてきたか数え切れないというのに、決して飽きないから不思議だ。いつでも何度でも、頭を撫でたくなる。
光這段平凡的話就讓我很想落淚。寫到我心坎裡了…
小川的書似乎都會讓人不想離開那個世界,對於ブラフマン的殘酷結局,實在無法釋然。但仔細想想,不管是什麼型態,這世界上也沒有令人釋然的死亡,對於曾經愛得入骨的一切,終究只剩下回憶的場域。虛幻而伸手不及,卻比現實更刻骨銘心ー讓人疼得入心。
(154page) -
とても文学的な作品です。
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淡々とすすむ話。淡々と語られる日常。
そこに温度はないようだけど、最後に感じるのは切なさ、悲しさ。
それと共に、不思議とあたたかさと愛おしさも感じる。
共存しないような感情が溢れてくる。
とても静かな話。
読後感がいい話。 -
「ブラフマン」という独特のネーミングが何とも好きです。
ブラフマンと過ごした夏のことが優しく描かれていて柔らかい印象を受けました。 -
読書記録より。しかしさっぱり覚えてないので、いつかもっかい読みたい。
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2004年7月31日読了。