アフターダーク

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  • Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062125369

感想・レビュー・書評

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  • アフターダーク 単行本 – 2004/9/7

    面白さがつかめなかった
    2012年5月2日記述

    村上春樹さんによる作品。

    深夜にファミレスにいた少女。眠り続けている姉。
    取り巻く周りの人たちとの交流を描いた作品。

    正直なところミステリー小説でもないし、何か大きな事件が起こるわけでもない。

    何だか難しい。
    この作品の良さと言ったものがいまいちつかめなかった。
    字面だけを追う読み方が問題であったのか・・

    お姉さんは結局起きたのだろうか。
    途中であったTV画面内の世界は何だったのか。
    内面を描いただけの存在だったのだろうか。
    白川はその後何もなかったのだろうか。

    とある深夜から夜明けまでの一コマを描いた作品以上になってないと思う。

  • 2020年10月13日(火)にブックオフ京阪京橋店で購入(210円)、同日読み始め、15日に読み終える。

    11日に読んだ『図書館奇譚』に続き、村上春樹は2冊目。『図書館奇譚』のレビューはこちら。https://booklog.jp/users/morimotoseiichi/archives/1/4103534303

    ひとつひとつの文が短くてとても読みやすい。軽快なリズムで読み進められ、物語もテンポよく進んでいくのだが、あまり抑揚がなく単調なのは退屈でもある。

    鬱陶しいぐらい細かくて具体的な情景描写は村上春樹の特徴だったと思うけど、レコードがなんだとかタバコの銘柄がなんだとか、ここに個性が出過ぎていて、好きな人はとことん好きになるけど、私のように趣味が合わない者にとっては読むのが苦痛になるのだなと実感。

    独特の世界観がある種の読者を魅了するのだろうが、私にはその世界観を構成するもの、たとえば登場人物の台詞があまりに人工的で不自然に感じられ、物語の世界に入っていくことができなかった。

    最初に登場する「ねえ、間違ってたらごめん。君は浅井エリの妹じゃない?」(9頁)という男の台詞から受け付けなかった。

    浅井エリの部屋で「カメラは抜け目なく機械の裏側にまわり、テレビの電源プラグが抜かれていることを示す」(40頁)というていねいな設定があるけど、ほとんど家財道具が置かれていないテレビのある部屋で、しかも電源プラグが容易に抜き差しできるようなところではなくテレビの裏側にあるようなところで、電源プラグを抜いている人というのが私には想像しづらかった。

    物語は幻想的で、何か明確なオチがあるわけでもなく、各登場人物について思わせぶりな背景を語らせるなどしておきながら、そのすべてにおいて中途半端なまま物語は終わる。そのこと自体がこの作品の本題と解釈することもできるのだが、個人的には好みの作風ではないなと。

  • 理解不能。
    1日かけて読み通した、そのくらい読み進めるのが辛い作品。
    エリは、テツヤとホテルで何かあったに違いない!

    ハワイに漂流した三人兄弟の神話が印象的

  • 深夜な感じはあるかな。嫌いじゃない。

  • 生まれ持った感性、周囲の環境や風潮、生まれてから見たもの、聞いたもの、触れたものは人それぞれ。そして各々が無意識に「姉」や「妹」という「役」を演じる。こうして『がらっと色合いの違う人格』が生み出され、別々の人生を歩むのではないだろうか。

  • 春樹の作品にしては陳腐な言葉が目立って幻滅してしまった。

  • ちょっとよく分からなかった…

  • 村上春樹節炸裂!観念的すぎてついていけなかった・・・

  • 好きじゃない

  • 村上春樹が苦手。けど読んでしまう。ってことは好きなのか?スガシカオのバクダンジュース!

著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。

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