- Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062133661
感想・レビュー・書評
-
北村薫の短編集。不思議系(?)で多彩。レベル高し。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
9編の短編集。 本格ミステリ、日常の謎、ホラーに御伽話パロディとバラエティに富んだ一冊。 一番印象に残ったのは、巻頭の「溶けていく」。 女性の精神が崩壊してゆくさまに鳥肌が立つ。 一人暮らしの部屋で夜中に漫画雑誌を切り刻んでいく女性の姿が目に浮かんで離れない。 いつの間にか狂気の淵に立っている、というあやふやさが薄ら寒い。 「紙魚家崩壊」と「死と密室」は本格ミステリのパロディなんだけど、シュールすぎて良くわからなかった。 『両手が恋をしている女』というキャラクターはどう受け取ればいいのか。。 「白い朝」では、久々に円紫さんと再会できて嬉しかった。
-
装丁もステキだしホラーやミステリーを集めた短編ということで、かなり期待して読んだのですがそれがアダになったのか、あまり私好みではありませんでした(^。^;)
両手が恋をしている女と探偵との
第37番目の事件を書いた表題作「紙魚家崩壊」第38番目の事件を書いた「死と密室」雑誌の編集者の千春さんの日常ミステリー「サイコロ、コロコロ」「おにぎり、ぎりぎり」現代版かちかち山の
「新釈おとぎばなし」などなど9編。
どちらかと言うと、上記以外の物語の方が
私は好きでしたね。最初の「溶けていく」はストレスを漫画にぶつけていくOLの話
なんだけどこれが1番好きです。
-
ミステリっぽい短編集。ミステリ、入門?
-
初読:2007年8月11日
北村薫の短編集。一話目の『溶けていく』が、ものすごく怖かった。どれもブラックな作品。短編ですらすら読みやすいんだけど、読み終わった後なんだか後ろめたいような、背筋がぞくっとするような感覚になる。 -
内容(「MARC」データベースより)
狂気にとらわれていくOLを描いた「溶けていく」、日常の謎を描く「おにぎり、ぎりぎり」、『メフィスト』連載の「新釈おとぎばなし」など、優美なたくらみにみちた「9つの謎」を収録したミステリ短編集。 -
白い朝は、好きだった オチは(オチってゆーな)ベタだけどね
-
謎な短編集。右手と左手が〜な助手と探偵の話は、こないだ見た芝居「探偵アリス」を思い出した。殺人事件は誰のために起こるのか?被害者と犯人、そして探偵がつくる物語。最後のおとぎ話新解釈は、ちょっと前講釈が長かったですが中々面白かった。なるほどねぇ。
-
うーむ・・・。短編集なんだけど、最初は面白かったの。でもだんだん飽きてきて・・・最後まで読めませんでした。ごめんなさい。難しすぎたかも。
-
左手と右手が恋をしている女性助手と未来の事件も解いてしまう教授が出会った事件「紙魚家崩壊」他、おとぎばなしをモチーフにした「新釈おとぎばなし」など、九つのミステリ短編集。
装幀 / 坂野 公一(welle disign)
装画 / 謡口 早苗
初出 / 『ミステリマガジン』'90年8月号、'95年11月増刊号、『メフィスト』'97年12月号、'04〜'05年 他