外交敗北−日朝首脳会談と日米同盟の真実

著者 :
  • 講談社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062135054

作品紹介・あらすじ

日本人よ、外交の失敗を看過できるか。

感想・レビュー・書評

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  • ミスターXとの交渉は外交放棄であった。外交官は嘘をついてはいけない。工作機関は相手をだますのが仕事。北朝鮮を取材し続けてきた著者の渾身の1冊。小泉・安倍を手放しで賞賛しているのが少し共感できなかった。

  • ストレートなタイトルでして。
    対北朝鮮への積年の外交問題を
    著名ジャーナリストが丹念に描く。

    小泉を真正面から評価してる
    ジャーナリストは珍しいので新鮮。
    且つダメなところはキッチリ批判、でも時々根拠不明。笑

    文章にクセがあって句読点が多いのと、
    おんなじことの繰り返しで本としては難点アリだが、
    北朝鮮を論じる上で良心的で秀逸な良書。

    「拉致はない」などと言い張った政党はどこか。
    拉致被害者を北朝鮮に引き渡そうとした政治家は誰か。
    そこから被害者を救い出したのは、一体誰だったか。

    その事実を我々は、決して忘れてはならない。

  • 2009年の27冊目。

  • 0607

  •  読んでるうちに「呆れ」「怒り」「恐ろしく」なってくる。
     利権に群がる政治屋、国際感覚のない外務省、国民をミスリードするマスコミ。
    結局、崩壊寸前の北朝鮮の謀略に翻弄されるわが国ニッポン。安部さんが日本版NSCを立ち上げようとする意図が分かるような気がする。(まだ胡散臭いけど)
     しかし、反省すべきはわが身でしょう。拉致問題を軽く見ていたのも確か、そして安穏とマスコミの情報を受け入れてたのも確か。
     最後に作者は希望を見出してくれる。こんな状態で「日朝国交正常化」を阻止したのは、他でもない我々世論の力。やればできるやん、ニッポンジン。
     しっかりと情報を自分のオツムで取捨選択して、何が真実かをしっかり見極める力が必要やね。
     3ヶ月タダで洗剤も付くからって安易に新聞を選んでたらあかんね。まぢで。

  • 北朝鮮に合わせて原則を歪めた交渉をすると「敗北」するという話が具体的な例で説得力を持って書かれています。そうだったの!? 知らなかったという話も多く面白くてトントン読めた。

  • 日朝の平壌宣言についての実話。
    途中ミスターXが出てくるまで、同じ話が何度も出てきて退屈・・・ページ数半分くらいに出来るんじゃないの?って思うくらいorz
    日本の外交のダメさ加減を知るには良いと思います。

  •  北朝鮮利権に関係していない自民党高官は、小泉、安倍、高村のみである……ゾッとした。この言葉がもし本当なら、私の好きな麻生太郎外務大臣はどうなのだろう……?
     重村氏とは日米同盟に対して価値観が違うし、大東亜戦争に対する考え方も違うけれど、こんなに調べられるのは愛国の思いがなせるからだと思う。そしてジャーナリストとしての正義感がそうさせるのだと。

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著者プロフィール

1945年、中国遼寧省丹東生まれ。鹿児島県沖永良部島出身。韓国、北朝鮮問題の第一人者。北朝鮮に迎合的だった朝鮮半島報道の流れを変える。北朝鮮報道のパイオニア。「金正日後継者決定」「金芝河釈放」「ソ連高官初訪韓」「大韓航空機撃墜」「ソウル五輪、ベンジョンソンのドーピング」「金大中死刑はない」「北朝鮮は戦争できない」など、数々の国際的スクープを報じる。1994‐2010年までテレビ解説者として活躍。早稲田大学卒業。シェル石油(現出光昭和シェル)勤務を経て、1971年毎日新聞に入社。79‐85年ソウル特派員。89‐94年ワシントン特派員。この間に高麗大学大学院、スタンフォード大学留学。毎日新聞論説委員、拓殖大学教授、早稲田大学国際教養学部教授を歴任。現在、東京通信大学教授、早稲田大学名誉教授、韓国同徳女子大客員教授、日本財団特別顧問、里見奨学会理事、日本パーカライジング顧問、毎日新聞客員編集委員、ニュース時事能力検定協会理事。著書は『外交敗北』(講談社)など20冊を超える。

「2022年 『半島動乱 北朝鮮が仕掛ける12の有事シナリオ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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