中原の虹 第一巻

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (326ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062136068

感想・レビュー・書評

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  • 2010/10/03完讀

    「蒼穹の昴」續集。

    少年張作霖遇見白太太,她預言張將來會成為東北王。時間來到1907,張32歲,已經是名震東北的馬賊「總攬把」,駐紮在奉天附近的新民。他表面上「歸順」官兵獲得官位,實際上仍然是馬賊(東北治安很糟糕,馬賊則是在這種無政府狀態下應運而生的原自衛團體)。他在北三條子浪人市場用一千元買了一個壯士,那人正是春兒的三哥李春雷。春雷隨他去永陵,張冒著生命危險去試探天命。「俺の敵は、貧乏と飢渴だ」,他是為了窮人而戰,但也認為只在東北稱王而不能救國之四億飢民於水火則沒有意義,於是他決定去尋找龍玉。傳說沒有天命的人碰到龍玉將粉身碎骨,但是張卻得以懷抱龍玉在懷,表示他是與奉天命有關之人,而他七歲的兒子漢卿(張學良)也抱著龍玉而安然無恙。根據白太太預言張作霖是東北王,所以張作霖和李春雷都覺得天命在漢卿身上。

    春雷當年在二哥的請求下,拋棄了窮困的母親和弟妹逃走。這次他唯一感到欠咎的事。二哥說「孔子様は何だって、役人の都合のいいことばかりぬかしやがる。そうだ、春雷。おまえは地の果てまで逃げて、孔子様のしちゃならねえと教えとことを片っ端からやればいい。不仁。不義。不礼。不知。不信。不忠。不孝。不悌。それで立派にいきられるさ」。窮人哭喊著「沒法子」,接連死去。文秀也對他說:「今のこの国には、孔子様の訓えよりもっと大切なものがあるんだ。それはな、春雷。沒法子と言わずに生き続けることだ。」於是他成為殺人如麻的馬賊,輾轉浪人市場間,而這次投靠張作霖,打從心裡敬佩他(白太太看見了他的未來皇姑屯事件,但不告訴他),決定安定下來。他也認識了這裡的二當家張景惠、三當家張作相、四當家湯玉麟,還有包頭馬占山。春雷自己在攻打杏山屯俄羅斯的殘黨一役殺掉敵人大將,也晉升為五當家。

    東三省總督徐世昌是袁世凱的朋友,杏山屯戰役被張作霖狠狠地敲詐了一筆。他認為白虎張是個危險人物,意在統治滿州,就回朝警告袁,袁世凱認為給他個將軍位置打發他即可。接著徐世昌受西太后接見也提到張作霖,而「李春雷」這個名字讓西太后和大總管太監很在意。

    袁世凱去南海瀛台拜見光緒帝,發現皇帝一點都沒有瘋。光緒認為乾隆的旨意是讓愛新覺羅家放棄龍玉,所以他也無法忤逆大帝之意,但他認為袁可能是下一個繼承天命的人,他要袁去找出龍玉;若已經是別人擁有,就乾脆地拜服於那人。

    舊曆年的新年,一大早通過白旗堡載鴉片的火車就被不明盜賊攻擊。張作霖率身邊少數馬賊出擊,盜賊們已不見蹤影,但馬占山尋找已久的妻子贊贊卻是該團盜賊的成員之一。春雷和當時月台唯一倖存的乘客、日本少尉(即將到奉天赴任,擔任通譯)吉永将想替馬占山保住妻子,但吉永嗆過頭卻觸動白虎張敏感的愛國神經,最後馬占山只好一槍殺了贊贊,息事寧人。馬賊們替他辦了一個儀式,讓他把心中的「毒」不吐不快,馬賊們也大叫幫他把不愉快趕出屋內。吉永則見證這個儀式。

    這本書也有一部份的篇幅寫努爾哈赤和他的兒子褚英、代善等愛新覺羅一家征戰的過程,想必將來也會是另一條主線。

    勘誤:努爾哈赤對代善說「父はいまだ、チユエンとダイシャンとの二人の男子しか持たぬ」(卷一p.177),這時正是1593年女真部落聯合攻打努爾哈赤的戰前。但其實已經又有幾個兒子早就出生了(如果按照wiki上面連第十子都出生了)。

    (326page)

  • 【中原の虹、1】 浅田次郎さん

    清朝末期、占い師の老婆を助け、住み込んでいた旅籠を追われた
    張作霖はその老婆から「中原の虹をめざし、満州の王たれ」との
    ご託宣を受ける。

    張作霖の真の敵は清国でも、ロシア軍でも関東軍でもなかった。
    彼の敵は貧乏と飢渇だった。

    満州四億の民のうち三億九千九百九十九万までが貧困に
    あえぎ、「没法子(どうしようもない)」という
    あきらめの風潮が世間を満たしていた。

    十数年後、彼は奉天の総欖把になっていた。



    李春雷は生きるために、病気の兄や幼い弟妹を捨てて
    都にのぼり、そこで戦稼業で身を立てる壮士となった。

    人を信じず、彼が信じる物は愛銃のブローニングと
    愛馬の竜騎馬だけだった。

    その李春雷は浪人市場で張作霖に一千元で買われた。
    相場が一人三十元の中で一千元は破格の値段といってよかった。

    春雷は張作霖と行動を共にするに従い、彼の人としての大きさと
    交渉術に感服し、彼に付き従っていこうと決意する。



    浅田次郎さん原作「蒼穹の昴」の姉妹本といっていい本作品。
    まだ1巻目を読み終えたトコ。。

    李春雷の弟で、「蒼穹の昴」で西太后の大総管太監となった
    李春雲なども出てきて、これからの展開が楽しみです。

  • 「汝、満洲の王者たれ。汝、東北の覇王たれかし。
     奔れ、張作霖。
     遥かなる中原の虹をめざして。」

    図書館へ届くのが待てず、ちょっと立ち読み~。したらもう、この緒章だけでノックアウト。
    だけど『昴』も『珍妃』も文庫で揃えたので、『中原』も文庫が出るまでは買うまい!と決意していたので後ろ髪をひかれつつ置いて帰りました。
    それからまもなく届いたので、待ってましたと一気読み!

    はぁ~、素晴らしすぎます。一巻でこれですか。

    メインは白虎の張と恐れられる馬賊の総攬把である張作霖。
    そして、彼に一千元で雇われた壮士の李春雷。春雷は『昴』の春児の兄です。
    ほかにも魅力的な馬賊の漢たちが多数登場します。
    もちろん、春児、西太后、袁世凱も。
    歴史を知らないのでこの先どうなるのかわからないのですが、時代が激しく鳴動しているのを感じます。
    歴史の大きなうねりと共に描かれるそれぞれの漢たちの生き様。
    続きがとても楽しみです。

    だけど、通して読むのが正しいのかなぁ~。う~ん、でも待てません!!

  • 蒼穹の昴の続編なんです。
    中原の虹を読み始めて、蒼穹の昴の続編なんだと気づきました。
    そのときには、蒼穹の昴をずいぶんと忘れてしまっていたので、
    もう一度読み返し、それから中原の虹を読んだのを覚えています。

    蒼穹の昴に出てきた登場人物に加え、新たな登場人物がたくさん。また時代も過去に遡ったり、その時代に戻ったり、そのとき日本は、など考えさせてくれる、壮大な歴史小説です。

    私は、中国には一度も行ったことがないのですが、清の時代くらいまでは、文明的にも文化的にも、すごい国だったんだなあと、思います。

    2巻の途中くらいで、挫折しそうになったのですが、そのとき3巻で終わりだと思っていたら、4巻が出て、え〜頑張ろう、と思ったのを覚えています。

    中国の壮大な歴史に、是非触れてみてください。(K)

  • 『蒼穹の昴』でキーになっていた龍玉が出だしから見つかって「どんな展開の話?」と思ったもののその後は張作霖、春児の兄の春雷、満州馬賊の人々の躍動に惹き込まれて一気に読めた。
    しかし、白太太の神出鬼没ぶりにちょっとびっくり…主要登場人物の殆どを占っているんじゃなかろうか。

  • 2010.09.19

  • カッコいい。

  • 感動した。
    馬賊の生き様がすごい。
    特に最後の秀芳と賛賛との再会。

  • 張作霖が主人公になってきますね〜
    登場人物も増えてきます
    読ませますね〜 何度読んだことか〜
    いつ読んでも面白いですね

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著者プロフィール

1951年東京生まれ。1995年『地下鉄に乗って』で「吉川英治文学新人賞」、97年『鉄道員』で「直木賞」を受賞。2000年『壬生義士伝』で「柴田錬三郎賞」、06年『お腹召しませ』で「中央公論文芸賞」「司馬遼太郎賞」、08年『中原の虹』で「吉川英治文学賞」、10年『終わらざる夏』で「毎日出版文化賞」を受賞する。16年『帰郷』で「大佛次郎賞」、19年「菊池寛賞」を受賞。15年「紫綬褒章」を受章する。その他、「蒼穹の昴」シリーズと人気作を発表する。

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