- Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062145510
作品紹介・あらすじ
ヴァンパイアに襲われ日常を奪われたグレンとユリエルの兄弟は、旅の途中、ある村で起きた事件の調査を担うことになる。ヴァンパイアの伝承が残るその村では、4人の少女が謎の死を遂げていた-。12歳のまま成長を止めてしまった兄、グレン。"無限の血"を持つ弟、ユリエル。ヴァンパイアに襲われた悲運の兄弟の、新たな旅が始まる-。第48回講談社児童文学新人賞佳作受賞作。
感想・レビュー・書評
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おすすめファンタジー、というネットの記事に名前があったのと、美少年たちの表紙に釣られて笑、読んでみた。
小さい兄と大きい弟のコンビと聞いて、当初はこれなんてハガレン、だったけど、今や内容的には鬼滅の刃だろう。
でもまあ、ユリエル〜のほうが古いので、その指摘はおかしいですね。
悲劇の兄弟の悪魔退治?冒険談といったかんじ。
以降の続刊もあり、1巻目はまだ人物紹介+ゲストキャラの謎解きが少し。
健気な兄弟愛はいいんですが、なかなか2人の見分けがつかなくて困った。
会話シーン、どっちがどっちのセリフなのか、そもそもタイトルの、ユリエルとグレン、が、弟と兄、という名前順なのでそれだけでいちいち混同してしまうほど、覚えの悪い私なので、会話シーンをスラスラ読むのが難しかった。
特徴的な文体のせいか、レビューなどでは翻訳口調とか評されるらしい。
普段から翻訳小説が読書の中心の私にはそうかなーと思った。
本書は倒置法が多いからそう感じるのかも。
児童文学だからこの文体、というわけではない、と思う。
全体に、キャラの心の底はさらっとした表現に留めているので、もう少し掘り下げてくれてもいいんですよと思った。
心変わりが早くてびっくりしてしまう。
肝心のミステリ部分はけっこう怖い話だな。
普通に見える人の全然普通でない心理、やだよこの展開。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
兄弟の絆がよかったです!
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以前読んだ本で優等民思想的なのがきついなと思った作家さん。ユリエルの無限の血という設定もそれに近いのかなあと思ったけど世界観が割にしっかりあり存外ストレスなく読めました。
ヴァンパイアを憎む兄弟、兄がヴァンパイアから直る方法を探す二人はヴァンパイア・ハンターになる決意をする。 -
蜈千ォ・譖ク
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グレンの大人らしさとユリエルの弟らしさがけなげだよなあ
叔父上ももう少し関わりたいだろうに
バンパイア側にも人間界は禁忌というのも新鮮で面白い -
お面屋たまよし同様こちらも不思議で切ないお話
吸血鬼もの好きなので楽しく読めました
兄弟の今後が気になります
幸せになってほしいなー -
翻訳ものかと思うほど拙い文章に驚いた。続きが気になるようなならないような…
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それは突然襲ってきた。美しく、しかし禍々しいヴァンパイア。
母が殺され、兄・グレンまでもが襲われた瞬間、弟・ユリエルは許されざる願いを彼らに乞うた。
そして、グレンは人ではないものになってしまった――。
6年が経ち、ユリエルはもうすぐ16歳。背丈も伸び、すっかり少年に成長した。しかし、グレンはあの夜、12歳の子供の姿のまま。
ユリエルが兄、グレンが弟であると偽りながら諸国を旅し、ヴァンパイアの伝承と真実を探る兄弟は、ある村で起きた殺人事件の調査を引き受けることになる。
ヴァンパイアの伝承が残り、まさにそのヴァンパイアであると噂される女性が住むその村では、既に4人の少女が不可解な死を遂げていた。
ヴァンパイアの血を受け、12歳の姿のまま永遠の時を生きるものになってしまったグレン。グレンを人間に戻すための方法を探し、兄弟はヴァンパイアを求める長い旅に出る……。
なにも悪いことなんかしてないのに、さんざんな目にあってきて、それでも、将来のことも考えなくちゃいけない。
理不尽に人生を奪われても、すべてを元の通りに戻すだけでは前には進めない。難しい生き方を選ぶ兄弟の旅は続きます。