- Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062148658
作品紹介・あらすじ
2008年度ピューリッツァー賞受賞!血が流れ、肉片が焦げ、飛び散る…刮目せよ。これが超弩級・戦争ノンフィクションだ!!正規軍ではない"民間警備会社"という名の傭兵たちのリアルな戦争。
感想・レビュー・書評
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読後2か月経過したが、時々思い出す。生々しい生。
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2008年のピューリッツア賞の国際報道部門を受賞。
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ピューリッツァー賞受賞作。これは美しくされがちな国軍の兵士の話じゃなく、金銭や、人間としての言い知れぬ充足? のようなものを求めて自己決定で戦場に赴いた傭兵の話だった。いろんな見方があると思う。この本の役割はひとつに集約されない。様々な思惑や都合がある。全体でそれをよしとしている以上、これからも続く。想像以上にデタラメで無法なのだと思った。イラクから撤収し、アフガニスタンへというのが、こういうデタラメにリセットをする機会になるのだろうか?傭兵稼業の人たち。被害者であると同時に加害者でもある。この本はそういうところをフェアに扱っていると思う。それでも必要な軍隊であるとか、武力による解決というのは、もっと限定され、慎重にされるべきだと改めて強く思った。
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本書は2008年度ピュリッツァー賞の受賞作品で、たいへん読みごたえのある、そしてずっしり重いノンフィクションである。
2006年頃のイラクにおける民間警備会社の実態を、そこに雇用されている兵士と行動を共にするなど現場のレベルで明らかにしている。彼らは、政府や軍などから正規軍の行わない護衛や警備を高額で請負うが、彼らの損害は政府発表には含まれず、また彼らが従うべき法律も不明なので、その実態は見えにくい。各国の食い詰めたゴロツキなども多く、経歴も自称であってどこまで本当かわからない。市民への発砲などデタラメも多く嫌われているが、政府や軍が汚い仕事をやらせる便利屋でもあるので一掃されない。
イラクの無法地帯ぶりがくっきりと示されている。でも、兵士も一人の人間であり、それぞれに家庭や悩みや事情を抱えているのだ。それが覚悟はしていただろうが、難に巻き込まれるのだ。
まさに不幸と災難の連鎖の地獄絵である。現代の戦争のひとつの姿であろう。 -
本書は、イラクで活動した民間軍事会社の業務のうち、コンボイ輸送を中心に取材したルポタージュである。ピュリッツァー賞を受賞した。以下に詳しい感想があります。http://takeshi3017.chu.jp/file6/naiyou22201.html
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BIG BOY RULES。
強者のルール。
退役した軍人や兵を、その後どう扱うかで、私兵は減るだろうけれど、いなくならない。
羊か、オオカミか、牧羊犬か。
これと合わせて、米軍側の本も少し読んだけれど、もう少し関連書籍を読んでみたい。 -
(飛ばし読み) リアルな戦争を垣間見られたと思う。
アメリカ人の気分と金儲けのためのイラク戦争
小学校で朝鮮戦争によって日本は特需景気に沸いた、と習ったことを思い出した。その時はなんか得したんだくらいにしか思ってなかったけど、戦争をそうやって思って済ませてはいけないのだと思った。