恋愛小説

著者 :
  • 講談社
3.20
  • (2)
  • (22)
  • (27)
  • (6)
  • (4)
本棚登録 : 146
感想 : 34
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (482ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062165792

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 簡単に言うと

    有る女性が二股をかけている話



    美緒とサスケの組み合わせの方が

    私はしっくりくるかな

  • 友達の友達の恋バナを耳をそばだてて聞いているような。芸能人のスキャンダルを報じるワイドショーを見るような。
    下世話な好奇心で読み進めました。
    でも、読み終えた時の爽快感、そしてほんのちょっとの敗北感はなんだろう?
     
    主人公の美緒は彼氏がいても他の男と寝ちゃうのも平気、二股も平気、家族への思いやりも社会を見据えることもせずに、恋愛のみにのめり込む自分勝手な女。
    近くにいてもたぶん友達にはならないだろう。
    でも、ホントはちょっと羨ましいんだ。
    一切の妥協もせず、駆け引きもせず、自分の気持ちに正直に愛する男に向かっていく美緒のことが。
    私がもっと若い頃、そんな恋愛してただろうか。
    身も心も、骨までボロボロになるような、そんな恋愛できただろうか。

    それにしても

    女同士で交わされる会話、合コンの席での会話
    結構きわどいモノがありましたね~
    「しずかな日々」の椰月さんが!とちょっとビックリでした。

  • 「恋愛」をテーマに400ページ以上に渡って、登場人物の三角関係が緻密に描かれる。主人公は、23歳のOL岡見美緒。美緒には健太郎という優しい恋人がいながら、会社の元同僚であったサスケと関係を持ってしまう。ただの気の合う友達だと思っていたもののサスケに惹かれ、一方サスケも美緒にのめり込んでいく。健太郎という恋人をキープしつつ、サスケとの関係も深めていく美緒。社会に出た20代のやりとりがリアルで、恋愛の本質を抽出した作品と言える。
     本書の最も印象深いフレーズとして、サスケと美緒が別れる際「誰もいない無人島で、二人きりだったらよかったね」との美緒の言葉は、切なく甘い幸福感を感じた。その後しばらくして、二人はそれぞれラジオインタビューで恋愛について聞かれる。二人の気持ちが一つになる場面も見事に描写され気持ちが仄かに温かくなった。「人間は、なぜ恋をするのだろう」と本質的に考えさせられた一冊。

  • 「狂気の恋」、「ぎりぎりの恋」
    恋の真っただ中にいるときには、「好き、好き、大好き」で、周囲も自分たちのことも何も見えなかった。
    振り返ってみれば、あんな気持ちでいたこともあったねと忘れられなかったというよりも、すっかり忘れていた恋でもある。
    恋の寿命はやっぱり短いに違いない。

著者プロフィール

1970年神奈川県生まれ。2002年、第42回講談社児童文学新人賞を受賞した『十二歳』でデビュー。07年『しずかな日々』で第45回野間児童文芸賞、08年第23回坪田譲治文学賞、17年『明日の食卓』で第3回神奈川県本大賞、20年『昔はおれと同い年だった田中さんとの友情』で第69回小学館児童出版文化賞を受賞。『明日の食卓』は21年映画化。その他の著書に『消えてなくなっても』『純喫茶パオーン』『ぼくたちの答え』『さしすせその女たち』などがある。

「2021年 『つながりの蔵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

椰月美智子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×